- 本 ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344432697
作品紹介・あらすじ
デビュー作『元彼の遺言状』が大ヒットし、依頼が殺到した新人作家はアメリカに逃亡。ディズニーワールドで歓声をあげ、シュラスコに舌鼓を打ち、ナイアガラの滝で日本メーカーのマスカラの強度を再確認。さらに読みたい本も手に入れたいバッグも、沢山あって。締め切りを破っては遊び、遊んでは詫びる日日に編集者も思わず破顔の赤裸々エッセイ。
感想・レビュー・書評
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はい、新川帆立さんのエッセイです
さすが帆立ちゃんその通りや!と膝を打つ話もあれば
は?なに言うてんの?という話もありました
当たり前だ
エッセイだもの
んでも、ごめんおっさんその話ぜんぜん興味ないわってのが多めでした
いやまぁそりゃそうだろ
そもそもおっさんに向けて書いてないわ
ターゲットがおっさん違うわ
あーでも安心しました
思ってた通りのアホの子でw
そしてやっぱり物語を書くってことに矜持があって
なんか不本意な括られ方をする時も多いようですが、そんなのに負けずに、これからも面白い作品を産み出していってほしいなあ
と、ただただ応援するおっさんファンなのでした -
才色兼備の新川帆立さんのてんやわんやな日々に親近感。知識がないと人を尊重できない。優しさというのは知識に支えられている、この一節が心に響きました。元彼の遺言状の剱持麗子は、ご本人がモデルなのかも。
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新川帆立さんのエッセイ。ドラマ化もされた『元彼の遺言状』などの著者だが、実は小説はまだ読んだことがなく(ドラマも見たことがなく)、アメリカでの暮らしが書かれているエッセイという点に関心を持ち手にした。それなので、新川さんの年齢とか経歴とか、いつデビューしたとか、そういった背景情報もゼロで読み始めた。色々な事象に対する分析が冷静で鋭くて、文章も上手だったので、頭の良い方なのだろうなと思ったら、(学歴や資格と頭の良さは比例しないケースも世の中にはあるけれど)東大法学部卒&弁護士資格を持つ才女であることが分かった。全体的を通じて物事に真摯に向き合う人なのだろうなと感じた。真面目な内容も多かったが、私にとってはやはり外国(アメリカ)での生活の話が特に面白かった。小説や映像化された作品を見たことがある人にとっては、本書に書かれていた制作裏話も楽しめるのではないかと思う。
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「元彼の遺言状」を皮切りに、ほぼ全作を読んでいたので、テキサス州出身、東大卒の作家さんってどんな方なんだろう…という気持ちで、エッセイを手にしてみた。
やはり、文章がおもしろい!
「税金と戦争と国際法」にへぇ~と思い、「悪意のないおじさんたち」にちょっとドン引きしたり。
国が税金を取るのと、盗賊が金を強奪するのは、一体何が違うのか?なんて考えたこともなかった。
ブランドバッグにまったく縁のない私。バーキンにはなかなかめぐり合うことができず、店頭に並ばない、なんて全く知らなんだ…。 -
今月発売された『帆立の詫び状 おっとっと編 』のレビューを拝見し、私も海外生活や旅行の話を読むのが好きなので、読んでみたくなった。
図書館にはまだエッセイ前作である本書の方しか蔵書が無いので、代わりに本書を読んだ。
興味深く読めたのは冒頭のアメリカのワクチン接種事情のみ。
最後まで読んだが、以前1冊だけ読んだ小説とともに、本書をもって「…もう読まない」タグを付けることとした。
本書あとがきに、「つまんねー!」と思ったらレビューにそう書いてくれて構わないということが、その前後に殊勝な言葉と共に書いてはあるが、そんなの嘘嘘。
本書本文に表れている彼女の性格とセリフから察するに、「うるせー!」と思って気にしないんだろうな。
本書で紹介されていた『80代の今が最高と言える』(川崎淳与著)は読んでみたい。 -
新川帆立さんの小説6冊読み、ここで初めてのエッセイ。
本当にとても面白かったです。
バッグの話はとばしたけど。
私から見ると「すい星のごとく現れた勝ち組中の勝ち組」
だったのですが、売れる前の嫌な経験とか
本屋大賞結果に落胆した話とか
この数年のことが濃い密度で語られていて
またいろいろ学ばせてもらいました。 -
作家としてデビューした直後にアメリカに移住して、原稿を待たせながらアメリカを旅行するのも面白かったけれど、なんといってもバッグへの偏愛ぶりがよかった。私もバッグが好きなので、驚きと同時に、同志を見つけた気がして嬉しかった。小説を書くことについての深い愛も語っていて、この人面白いと思った。ぜひ他の作品も読んでみたいと思った。
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締め切りを守らずに遊びまくり。
詫び状も何もあったもんじゃない(笑)
堂々と締め切りを破って遊んでおいて、それをちゃっかりと1冊の本にしてしまう。
本人も図太いが、編集者もなかなかですな(笑)
帆立さんの本、小説も良いが、エッセイはなお良し。続編があるらしいから、是非読んでみたい。 -
新川帆立さんのエッセイ集。バイタリティがあって、すごく魅力的な方で、きっとこれを読んだら帆立さんを好きになるだろうな。私も同世代の女性としてかっこいいと思ったし、これからも作品を読んで応援したい。"悪気のないおじさんたち"の話には共感したけれど、人の外見についてジャッジしようとする人についてのお話もあって、自分も無自覚にそうならないようにと気が引き締まる思いでした。
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「元彼の遺言状」シリーズの新川帆立さんのエッセイ。
同世代女性のためか共感できることが多く、バッグの話がとくに面白かった。私も良いバッグが欲しい…!
「競争の番人」や「先祖探偵」も読んでみたい。
著者プロフィール
新川帆立の作品






だって好きなんだもん!
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