- 本 ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344433717
作品紹介・あらすじ
新たなる最高傑作、待望の文庫化!
父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。
事件の蚊帳の外の二人は‶父の真実″を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。
過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。
やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は――。
光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。
感想・レビュー・書評
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飛び飛びで読んでしまったが、さほど問題なし。
そのくらい即座に夢中にさせてくれる本だった。
最近は後味の悪い終わり方が多い中、この作品はそうではなかったことが嬉しい。
人からの想いが繋がっていて、それが良くも悪くもいろいろな人に影響を及ぼしていて、よくできてるなーと感心してしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家生活35周年記念作品
『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、
東野圭吾版『罪と罰』。
“今後の目標はこの作品を超えることです”と本人に言わしめる本作は、東野圭吾ワールド全開の超大作。上下巻合わせて約700ページで読みごたえ抜群だが、ストーリーに引き込まれ、あっという間に読了した。
2017年東京で起きた殺人事件と1984年愛知で起きた殺人事件。被害者と加害者。そして、その家族。解決したと思われた事件の真相が明らかになったとき、何とも言えない切なさが…
特殊な関係から生まれた奇妙な絆や、気持ちの変化が丁寧に描かれていて、感情移入することができた。
親が子どもに与える影響は大きいな… -
さて下巻。
それぞれの父親の言動に対する違和感から、裁判の行方よりも真相を知りたいという思いに突き動かされて行動する和真と美令。いつしか互いに共感を覚えるようになった二人が辿り着いた先は…。
二人が見つけ出す事実はひとつずつ倉木の自白の綻びを突き、それが積み重なっていく展開に、下巻は一気読み。
良心の呵責、被害者のみならず加害者家族の救済、裁判に勝ちさえすれば真相は二の次の検察や弁護士の姿勢、色々なことを織り交ぜながら練られたストーリーの上に、明かされる二つの事件のつながり、それぞれの事件の真相、そして真犯人と、いずれもが思いもよらず(上巻で抱いた違和感は、当たらずしもだが、遠かった。この世の女は全員…だわな)。
ただ、関わった者の誰もがそこまでして守ろうとした真犯人の動機のおぞましさにはやるせなさが募り、読後の印象はやや微妙。 -
被害者、加害者家族がメインに描かれた作品です。
前半は少し冗長な感じもありましたが、後半は急展開に驚きつつ一気に読んでしまいました。
白鳥とコウモリに例えられた二人の未来が幸せでありますように。 -
ミステリー書評(上下巻セット)
読書レベル 初級〜中級
ボリューム 上:333頁、下:357頁
ストーリー ★★★★★★!
読みやすさ ★★★★★★!
トリック ★★★
伏線・展開 ★★★★★★!
理解度 ★★★★★
読後の余韻 ★★★★★
超オススメ!
上半期ベスト3入り!面白い!読みやすい!上下巻の長編なのに迷子にならない(笑。ストーリーも好みのど真ん中!小説の世界にグイグイと引き込んでくれます。頭の中で映像化されてドラマを観ている感覚でした。特に登場人物の心理描写が秀逸過ぎ。さすが東野圭吾氏です。 -
加害者の息子と被害者の娘が事件の真相を明かそうと色々調べていく流れ。
人物繋がり、事件の繋がりなど最後に一気に繋がっていく構成は素晴らしすぎ。
白鳥とコウモリのフレーズが作中でも出てきて、タイトルに納得!
本屋さんの宣伝には、『この作品を越えられることが今年の目標です 東野圭吾』とあり、、これ越えちゃうのー!?と。
門前仲町のあすなろ、わたしも行きたい^^
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文庫版は上下巻の長編でしたが、スピード感があり飽きずに読めました。徐々に明らかになる真相。ラストはスッキリします!読み応えのある作品でした。
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「罪と罰」この言葉が頻繁に心に刻みました。
人はどうして罪を犯すのか、どうして罪をなすりつけるのか、犯罪心理が事細かく描かれていて、
とても考え深い作品でした。
まさかの展開にビックリしました。
逆転という言葉がこれほどまでに強く感じたことはありませんでした。
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被害者のご遺族と加害者の家族
正義感と罪悪感 そして罪と罰
様々な対比が散りばめられ
たくさんの人たちの想いや思惑が溢れた作品。
「容疑者xの献身」のように静かで切ないトーンで描かれているのは「白鳥とコウモリ」という題名が心に迫ってくる数々の場面。
印象に残った刑事さんの台詞はネタバレというか
読んでいく中で出会ったほうが良いと思うので自分のメモのみに取っておくこととする。
東野圭吾さんの本を読んだぞと満足出来る作品。
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達郎がなぜこういう供述をしたのか、わからないまま一気に読み進めた。こういうどんでん返しも非常に読み応えがあった。
著者プロフィール
東野圭吾の作品





