酒と飯 居酒屋お夏 春夏秋冬 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2024年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784344434400

作品紹介・あらすじ

山の先生の身に何か起こるんじゃないか――。亡父の弟弟子・黒沢団蔵の言動に異変を覚えたお夏が知ったのは、武芸の道に生きる男ならではの壮烈な覚悟だった。お夏は団蔵の助太刀を決意するが、それによって目黒の居酒屋は臨時休業となり……。このまま店をたたもうかと悩みながら目黒に戻ったお夏が見た光景とは? 人気シリーズ第九弾。

感想・レビュー・書評

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  • 痛快時代劇。

    江戸は目黒で居酒屋を営むお夏は、むかし父、相模屋長右衛門が率いた「魂風一家」の面々と、あくどく大儲けをする大商人などの蔵を破って、その金を貧しいものたちに配っていた。父親が亡くなって解散したが悪党を見ると血が騒ぐ。

    【引っ越し蕎麦】
    惚れた女と別れて七年、半次郎は、女を探しながら目黒に流れてきた。その女を見つけたが、ひとの女房になっていた。涙を呑んで目黒を離れる半次郎。

    【大蒜(にんにく)】
    病でぽっくりと亡くなった寅蔵を見た不動の龍五郎は、その儚さにうちひしがれる。腑抜けになった龍五郎を気遣うお夏たちは、一計を・・・。

    【芋粥】
    お夏の父、相模屋長右衛門が率いた「魂風一家」の身内である黒沢団蔵は、現在足柄山で隠遁生活を送っている。そこへお夏から息子かも知れない人が目黒の店に来たと知らせてきた。ビックリして団蔵は、江戸へ出て来て・・・。

    【酒と飯】
    黒沢団蔵は、江戸での思いを噛みしめながら足柄山へ戻ってきた。お夏は、なぜ団蔵が、わざわざ江戸へ出て来たのか心配になる。そこで魂風一家の面々を率いてお夏たちが足柄山へ行くと・・・。

    【読後】
    なかなか読み進めることができず、期限がきたので一旦返却して、再度借りてくる。字が薄いのと、物語が単調なのでなかなか進まなかった。が、再度借りてからは頑張って読む。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    居酒屋お夏 春夏秋冬シリーズ一覧
    カテゴリは、「時代小説」
    タグは、「㋔岡本さとる」「2025」
    09.酒と飯   2025.07.25読了
    08.もみじの宴 2024.02.22読了
    07.明日の夕餉 2024.02.19読了
    06.根深汁   2023.02.15読了
    05.鯰の夫婦  2022.06.23読了
    04.鰻と甘酒  2022.04.20読了
    03.豆腐尽くし 2021.09.22読了
    02.雪見酒   2021.07.01読了
    01.山くじら  2020.09.05読了
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    「図書館」
    居酒屋お夏シリーズの19作目
    酒と飯 ー 居酒屋お夏 春夏秋冬シリーズ(第2期)9冊目《文庫本》
    2024.12発行。字の大きさは…小(大きさは中だが、字が薄いので小)。
    2025.06.21~07.10、07.23~25読了。★★★☆☆
    引っ越し蕎麦、大蒜(にんにく)、芋粥、酒と飯、の短編四話。
    図書館から借りて来る2025.06.13。
    一旦返却して2025.07.20に、再度、借りてくる。

  • 居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第九弾。

    毒舌女将・お夏&いぶし銀料理人・清さんが切り盛りする居酒屋を舞台にした人情噺・連作四話が収録されています。

    相変わらず優しい“お節介”で、訳ありな人々のお悩みを人知れず解決しちゃうお夏さんと清さん。

    第一話「引っ越し蕎麦」で、元カノと思わぬ再会となった半次郎さん・・切ない結末にはなりましたが、彼にも幸せになってほしいですね。

    第二話「大蒜」では、居酒屋常連のまとめ役でもある“不動の龍五郎親方”の好敵手且つ盟友が亡くなってしまったことで、龍五郎親方がすっかり老け込んでしまい、周りを心配させましたが、昔親方が世話をした新吉を巡るゴタゴタがきっかけで威勢のいい親方に戻ってくれて良かったです。

    第三話「芋粥」は、お夏の亡父の弟弟子・団蔵さんが江戸に出てきて、過去交流のあった女性達と再会&もしかして団蔵さんに息子がいるかも?疑惑に、お夏たちが協力する流れで、こちらもええ話でしたね。

    続けて第四話(表題作)「酒と飯」も団蔵さん絡みの話。
    足柄山に戻った団蔵さんが、因縁の相手と果し合いをするのにお夏たち「”元”魂風一家」のメンバーが足柄山まで助太刀に赴く展開で、団蔵さん&お夏一味のカッコイイ剣戟シーンもお楽しみ頂けますよ~。
    因みにこの話の中で、お夏&清さんが「そろそろ目黒を出た方がよいかも・・」みたいな事を言うていて、“もしや、シリーズ終了か?”と、ちょっと心配したのですが結局ラストではまだ続きそうだったので一安心。

    お夏の居酒屋は、酒と飯を提供するだけでなく、常連客にとってのかけがえのない居場所でもあるので、今後も目黒に居てくれるようで良かったです。
    (とはいえ、“新しい場所で心機一転”というターンもちょっと興味があったりするのですけどね)

    さて、これからは団蔵さんもレギュラーメンバーになるのでしょうか・・次巻も楽しみにしております~。

  • 202412/第一話はわりと好き。第二話では不動の親分が心配だったけどホッとできる終わり方でよかった。第三話は団蔵の魅力がわからず笑…自分はあまり好みではなかった。第四話はお夏シリーズらしい展開。

  • 収録作品:引っ越し蕎麦 大蒜 芋粥 酒と飯

  • 激しい斬り合いがあるのに、なんでかほのぼの

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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