性と芸術 (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎 (2025年1月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (1ページ) / ISBN・EAN: 9784344434462

作品紹介・あらすじ

日本を代表する現代美術家・会田誠による「犬」は、二〇一二年森美術館展覧会での撤去抗議をはじめ、数々の批判に晒されてきた。裸の少女の〝残虐〞ともいえる絵を、会田はなぜ描いたのか――? 作者が自作を解説することの禁を破り、動機、意図を初めて綴る。歴史を背負い、不完全な人間を表現することのジレンマ。ほぼ「遺書」ともいえる告白。

感想・レビュー・書評

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  • 1. 芸術と性の関係
    - 芸術における性の表現: 本書では、芸術作品が性をどう扱うかに焦点を当てており、特に性的なテーマがどのように視覚的表現と結びつくかを探求している。
    - 性と暴力のジレンマ: 著者は、性表現がしばしば暴力的な要素と交差することを指摘し、これがどういった社会的・文化的な意味合いを持つかを考察している。

    2. 日本の現代芸術
    - 近代日本画の影響: 現代の日本画が持つ制限や可能性について詳しく述べており、特に岡倉天心の影響が強調されている。
    - 西洋美術との対比: 日本の美術が西洋美術からの影響を受けている一方で、独自の文化的アイデンティティをどのように保持しているかが論じられている。

    3. アーティストの自己探求
    - 個人的な経験と表現: 著者は自身の芸術的な旅を通じて、どのように個人的な経験が作品に反映されるかを語る。特に、モデルとの関係や自らの感情が作品に与える影響に焦点を当てている。
    - 卒業制作の意義: 卒業制作『死んでも命のある薬』が、次回作『犬』への道筋としてどのように機能したかを説明している。

    4. 社会的批評
    - 性と社会との関連性: 性表現が社会に与える影響や、特にフェミニズムやジェンダーの観点からの批評が行われている。
    - 公衆と私的なものの境界: 芸術が持つ公的な価値と、個人的な欲望との間に存在する緊張関係が探求されている。

    5. 現代アートの受容
    - アートと批評の相互作用: 現代アートがどのように社会に受容され、また批評されるのかというプロセスが詳細に論じられている。
    - ポルノと芸術の境界: 『犬』シリーズが引き起こした論争を通じて、ポルノと芸術の境界についての議論が展開されている。

    6. 自己反省とアイデンティティ
    - アーティストとしてのアイデンティティ: 著者は、自身のアイデンティティがどのように芸術に影響を与えているかを探求し、特にオタク文化やサブカルチャーとの関連についても述べている。
    - 母親の影響: 著者の母親のフェミニスト的な価値観が、自身の芸術観や社会観にどのように影響を与えたかが語られている。

    7. 結論
    - 芸術の役割: 本書全体を通じて、芸術が持つ多様な役割や社会的責任についての考察がなされており、著者は芸術を通じて自己表現と社会批評の両方を追求している。

  • 何かと物議を醸す会田誠。中でも最大の問題作である「犬」を通して、会田誠の芸術に対する考え方を自ら語っている貴重な本。
     決して興味本位で描かれた作品ではない「日本画」であることが伝わってきた。

     後半の「性」に関するエッセイは、全てが共感できる内容ではなかったが会田アートの根本にある考えなのでしょう。

     会田誠を知らない人は読まないほうがよいかも知れないw

  • 日本を代表する現代美術家 会田誠。問題作とされる「犬」を作者自ら解説する。一見すると残虐かつロリコン、変態性を感じる作品の背景とメッセージが解説されることで、嫌悪そのものはなくなる。ただここまで解説、説明をしなければフラットな芸術作品として受け止めることができないのは日本特有のものなのだろうか。

  • 最後おもしろい
    クールジャパンのくだり最高

  • 突発的衝動に突き動かされて作品を作っているわけではなく 技法を考えて表現していることが意外でした

  • この本を読んで、現代アーティスト会田誠の片鱗に触れられた気がする。彼自身、こんな本=遺書はもう2度と出さないと宣言しているが、芸術に関して珍紛漢紛な自分にとっては、彼の作品「犬」の背景を知ることでこういう背景、意図、含意、吐露があったのだと感心した。それとともに、彼について何か親しみのようなものを覚えた。
    この本を読んでみて思った感想のもう一つは、現代アーティスト会田誠の作品に対する(無理な)解説を通して、芸術の見方が何か少し開ような気がした。つまり、彼の芸術論を知るとともに、芸術の入門書としてかなりこの本は適していると思う。
    オナニー、セックス、オーガズム、、、それらのワードがバンバン出てきて、かつ個人的体験を開けっピラに語るところが良かった。
    身を切るような表現に少し痺れた。

    性とはなんなのか、芸術とはなんなのか、芸術における性の表現とはいかにして可能か、そういうことに対して、具体から抽象、そして普遍的なものまで取り扱い、考えさせられる一冊。

  • 2025年2月24日読了

  • アンチマッチョ感が好きです

  • f.2025/1/19 (2025-004)
    p.2025/1/14

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著者プロフィール

あいだ・まこと 1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。
美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。国内外の展覧会に多数参加。

「2025年 『会田誠 はなせないことをはなす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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