小窓の王

  • 幻冬舎メディアコンサルティング (2024年12月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784344691599

作品紹介・あらすじ

過酷な状況に豹変した
“魔の山”を生き延びる-
極限の世界を描いた山岳小説

この大自然の海原の中で、人間の無力さを全身で悟る。今はこんなにも穏やかで、こんなにも簡単にこの場に立つことができるのに、ひとたびそれが変貌するや否や、一瞬にして人の命は散る。あの時はもがけども、もがけども何も変わらず、あがけども、あがけどもその大自然の摂理に響くことはなかった。どんなに強く念じても、どんなに激しく抵抗しても、大いなる天地の営みはどこまでも普遍だったのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 山岳会の大先輩が出された山岳小説『小窓の王』読了しました!
    ちゃんと新宿紀伊國屋で並んでるの、見て買ってきましたよ!

    本作は、年末年始の剱岳、小窓尾根に登る2パーティーの物語。
    もうすぐ年末だし、同じように小窓尾根を登るパーテイーいるだろうから、その意味でも臨場感。気になってる人は、今すぐ読もう!

    私自身は冬の剣は未経験ながら、小窓尾根の隣にある、池の谷は通過したことがある(春に)ので、情景もまま浮かびました。

    この先は何書いてもネタバレになるので、まだの方はこの辺で本屋へGO!


    --------------
    以下、ネタバレ含む感想。
    (著者が知り合いの作品ってなかなかないから、書くの緊張する…)

    まずは、山岳小説としてすごく面白かった!特に山に出てから、助かるまでは一気読みで、気づいたら2時を回ってた。そのうち小窓尾根、登ってみたい、というのが、1番の感想で収穫。

    強つよクライマーとして登場する鬼島さんの記録、「エベレスト南西壁を単独登頂」ということは、「神々の山嶺」の羽生さんがもし成功してたら、という設定なのか。。?現実にはその記録出てないもんね?

    だとしたら、ちょっと登場人物がレジェンドすぎやしませんかね。。


    そして小窓尾根に先に入っていた2人パーティー。冬の劔で、わかんもスコップもないって、それで尾根まで進めるもんなのか疑問。。トポも見てない様子だったし、山岳会に入ってるとはいえ、最近の事故のよくある例なのでは。いや、もう、この設定の段階で事故るだろこいつら、オーラがすごかった。
    うちの山岳会なら、年末の小窓の計画書に、わかん、スコップ書いてなかったら、絶対ストップ入るよなぁ。

    そしてこの事故に対する家族の反応。
    現地で死に物狂いで努力をした人に向かって、冬山がどんなものか分からない人が、あーだこーだ、言うのは正直ムカついた。てか、そもそも事故ったのそっちの2人で、こっちは巻き込まれた側だし。
    最適手を絶対に選べるとは限らないから、こうすればよかったのか、という思考と議論は大事だけど、ダメダメパーティーの2人がいなかったらそもそもこんな事故はなかった訳だから、この山行を実行したリーダーとその誘い乗った本人が悪いでしょ。ということを親にももっとわかって欲しい。専門的な部分には、部外者は口を出すべきではないと思う。


    事故からビバークまで。
    鬼島さん、ギラギラしてる山行歴の割に、あっけなかったなぁ。。これだけ悪運ある人なら、助かってほしかった。冬の劔はそれだけすごいってことなのか。

    ルンゼと氷でなんとか戻ってきた尾根上。ヘリが来たけど、天候悪化で救出できず、というのが意外だった。
    私の周りの事故では結構ギリギリのラインでも救出してるケースが多かったので、尾根上ならいけそうなのになぁ。。とか。これも劔の天気の急変はそれだけすごいってことなのか。

    そして、ここからが本編の読みどころ。
    2~3日ビバークを余儀なくされた2人は風を防げる場所を求めて、尾根を、登っていくのです。えー、、登るの。。。しかも、最終的に三の窓まで・・??

    こないだの超軽量、爆風で視界0の1時間の八ヶ岳稜線登山道だって、ラッセルも登攀もなかったけど長く感じたのに、それを、どラッセルで、超悪天で、登攀まであって、しかも1週間分の荷物でやるのかぁ。読むだけで心が折れそうでした。笑

    この判断は、実際どうなのかなぁと思ったけど。

    最後に、ようやく三の窓に着いたあとも、
    四六時中降り続ける雪の掻き出しとの戦いで、ほっとくとテント埋まっちゃうとは。。砂の女を思い出しちゃったよ。それより瞬間的にしんどいけど。やっぱ自然の脅威ってすげーって思ったし、これは雪山に入る時のリスクとして、改めて考えないといけないなと思いました。そんな雪があるとこなかなか行かないけど。


    やっぱり山に対する感想が多くなっちゃうけど、
    これは山をやってる人にしか書けない、本物の山岳小説でした。


    地味な夢だけど、馬場島の指導センターに寄って、お茶出されてみたい。

  • 吸い込ませてあっという間に読了

  • 雪山の厳しさを強く感じた。登攀の経験はなく、トレースやワカン、フビレイなど聞き慣れない言葉も多々あったが、文脈からどんな場面か想像ができた。命懸けで山を登るのは何故だろうと思う。どんな思いをもって頂を目指すのか。

  • 登山が怖くなった
    辛い物語だった
    それでも物語に引き込まれて、一気に読んでしまった

  • 臨場感はあるが、全体的にやや話が浅い。

  • なかなか、読む気になれず…置いていたけど
    開いたら、一気読みで気づいたら夜中
    結末から入っているのに続きを知りたくなるのってなんだろう
    山に登り始めて間もないし、たぶん冬山はやらないし、もちろん剱岳にも登れないけど
    わからない言葉や、山をそれほど知らない自分が一気読みしたから、知ってる人だったらどうなのかなが気になる
    昭和の山男の父に読ませて感想を聞きたい

    人はいろんな選択をしないといけないけれど、山での判断がいかに難しいか、自然を相手にすることが大変かは伝わってきた

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