- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344802353
感想・レビュー・書評
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冒頭、大牙は閨で親しみを込めた呼び方をした盲目の月心の頬を打ち、初っ端から印象は最悪です。
読み進めても大牙のことはあまり好きにはなりませんでしたが、火烏との漫才のようなやりとりは楽しかったです。
物語に入り込めて一気に読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勝利国の長と滅ぼされた国の王子というパターンはよくあるけれど、取って付けた様な所とかご都合主義とかが無く、良く練られた世界観だったので陳腐さを感じず読めたのが良かった。大牙と火烏の主従関係も好印象。大牙の立場だったら世継ぎ問題で回りから責められそうだけど、それが無かったので違和感があったが、そっか~、続編もあるのか。納得。え?ルチル文庫のほうには書き下ろしもあるのか!両方買わねば!
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古い話だなと思ったら、10年前の本だった。
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中華風ファンタジーBL。
とても雰囲気のある世界観で心理描写や情景描写がしっとりと美しい。
また言葉遣いが丁寧なのもよいです。
世界観、ストーリー、登場人物、どれも好みです。
ちょっと大牙が横暴なのが気になりますけど、すごく悩み苦しんでいる様子が伝わってくるので受け入れられます。 -
征服した国の公子×征服された国の公子。
美麗なイラストもだし、美しい雰囲気にうっとり。
なんだかんだ言って月心に頭が上がらないところが可愛かったり。
そして大変火鳥がお気に入り(笑)。 -
架空古代中国もの。若き王の囲われ者になった、亡国の盲目の王子の話。
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苛烈な太子に翻弄される亡国の盲目の公子・月心
と、思わせておいて翻弄しているのは月心というのがまたよろしい。
中華ファンタジーながらもしっかりとした設定で読み応えもあり。
とにかく強気な大牙に負けない芯の強さを持つ月心。
それでいてお互いに押さえがたい衝動に引き付けられていて立場とか理性に抑制されながらも求め合う様がとてもいいです!!
本当に面白くて切なくて胸がキュンとする話。どんどん読めます。
中華モノが好きな方、そうでなくてもせつない恋物語お求めの方にぜひオススメ!! -
「緋色の海賊」が良かったので、佐倉さんのデビュー作を引っ張り出してきました。
読みやすく品のある文体、それでいで歴史ものの空気をしっかり伝えてくるというバランスの良さがやっぱり新人とは思えない。
構成を練り上げた長編を書き続けてほしいです
できれば年に一冊くらいは読みたいですが…