- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344806702
感想・レビュー・書評
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音楽の天才といわれ続けた攻め。音楽から離れようする彼の元に突然現れたのは恋人を名乗るワガママなお子様高校生で。
切なく甘く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学生ピアニスト・朝倉晴人×正体不明の高校生・小塚睦月のカップル。
突然スランプに陥ってしまった晴人は、大きなピアノコンクールを棄権してしまいます。数日後、晴人を『ユキちゃん』と呼ぶ少年・睦月が現れ、それ以後つきまとわれ懐かれてしまいます。
どうやら睦月は、1年前に姿を消した恋人の『優貴』と間違っているらしい。
最初は嫌がっていた晴人でしたが、懐かれると子犬のような睦月が生活の中へだんだんとなじんでくるんです。
一緒にごはんを作ったり、海へ出掛けたり。
『ユキちゃん』がしなかったことを晴人がすると、睦月はパニックを起こしてしまいます。
そして、いつまでも『ユキちゃんごっこ』をしているわけにはいかない…と考える晴人。
スランプを乗り越えた晴人は、嫌がる睦月にピアノを弾いて聞かせます。死んだ『ユキちゃん』の事を認め、涙を流す睦月。
このあたり、私も切なさに涙しました。
あんなに優しかった恋人が死に、自分1人だけ生き残っちゃうなんて。想像しただけで………ですよ。
(沢田知加子の『会いたい』です。これも泣けますよね〜?)2月。学内のピアノコンクールで優勝した晴人は、発表会に臨んでいました。そこへ花束を持った睦月がやってきます。
「はじめまして、朝倉晴人さん」
「俺は、朝倉さんを、好きになってもいい?」
「俺、…幸せになっていい?」
ああ〜〜〜、もういじらしい睦月ではありませんかっ!
意地らしくて切なくて、もう涙ボロボロでしたよ、このシーンは。
晴人を好きになって、幸せになりなさいっ!