絵になる大人になれなくても (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344807983

感想・レビュー・書評

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  •  電子機器メーカーの営業である坂上真弓は、バイトとして現れた井原峻之に驚く。
     坂上は井原と高校時代に親しくており、坂上は井原のことを「親友」だと思っていた。
     けれど、井原は坂上の前から何も言わずに姿を消し、坂上はそのことをずっと忘れられずにいたのだ。

     そんなある日、井原と二人きりになると
    「あのころから俺のこと、好きだったろ……」
     と言われ

     という話でした。
     突然、切られてしまった坂上の戸惑いもよくわかるし。
     少し歳をとってから読むと、切らざるを得なかった井原の気持ちもわかる。

     どっちもわかるから切なくて辛い恋だったのだけれど、二人が幸せになってからは、ふいに魅せる坂上の素直さがとてもかわいらしくて、かなりときめきます。

     切なさの中に甘さがあって、とてもいい小説でした。
     二人が気持ちを伝え合うところなんて、もどかしくてうまく伝わらない切なさで思わず泣いてしまいました。

  • 読んでてなかなかモヤモヤする話だった。
    会社での描写がやたら長いのもあってページ数の割には前半ダレる。
    攻めは結局8年前受が自分の思いを受け止められないと思って姿を消すけど酷い消え方をするから受はそれが心の傷になっている。相手が好きだから姿を消すというのはよくあるけどなんか全部理由を受のせいにしてただただ逃げてるだけの攻にイライラ。結局再会したところで行動を起こすのは受で攻めはまたしても受の前から消えようとしていて、、受が行動しなかったらくっつかなかったんだろうなぁという。なんか言葉では受のせいみたいな感じで言ってるけど攻も悪いよねって思った。エロ描写は執着感が出ていてよかった。

  • スピン読んだので、こっちも読んでみた。お幸せに。

  • 受けのいい意味で頑なな部分にすごく好感が持てた!
    揺るがない相手へ信愛を学生のころから裏切られても捨てられても結局芯の部分で持ち続ける強さ。

    それに引き替え。。。。。
    この攻めは私の中でちょっと違うなぁって。
    確かに、汚したくない、普通の幸せを、正しい道をって思って身を引いたのかもしれないけど、その後大人になっても相手を尊重できず自己満足でひどい態度を取り続ける部分は読んでて男らしくなくて。
    崎谷先生の攻めって好きなはずだけどこの攻めは好きになれなかった。

    結局受けがまっすぐ諦めず自分を受け入れ相手を受け入れてくれたから納まったけど、攻めはずるいなぁって印象。。。
    相手の為って言いかえれば自分の保身ってことなんだなぁってこの本を読んで改めて思った。
    ☆3.4

  • 役者×サラリーマン。高校時代から続く8年越し(10年越し)の純愛。受けが真面目で純朴で少々潔癖気味な故にすれ違う。地に足がついたしっとりとしたストーリー。グルグルと思い悩むさまは少々中だるみもあるが、両者の葛藤がダイレクトに伝わってきて十分楽しめる。エロは回数こそ少ないが濃厚で濃いめ。攻めの10年分の思いを体現しているようで生々しくも微笑ましい。

  • 高校の同級生再会モノ。
    高校の時、親友という間柄であった二人。しかし卒業と同時に井原は真弓の前から姿を消した。その前にも真弓に対して微妙な発言をしているのを聞いていて、あっさり親友という気持ちを踏みにじられた真弓。
    卒業して8年もたって、思いがけず真弓の職場にアルバイトとしてやってきた井原と一緒に仕事をするようになるが、二人はうまくかみ合わず・・・。
    悪い話じゃないんだけど、ぐっとくるところがイマイチなかったような感じはするな。もうちょっと・・・って感じ。なんか役者とかそういう話が絡んでくるとどうもね。個人的にはリアリティが薄くなるせいもあるかなー。

  • 男同士の恋愛って真っ直ぐな道じゃないんだな〜って感じました。(エロアリ★★)

  • ★4.5。前半までは攻の気持ちが全くわからず、萌えるシーンは学生時代の描写のみだったので★マイナス。
    しかし、攻と受がようやく本心をぶつけ合ってからは攻の情熱、執着、雄臭さが遺憾無く発揮され、攻にドキドキ(笑)
    野性的かつ好青年で人好きのする攻の内面は、実はとんでもなくエロくて策略家で執着タイプの腹黒ワンコだったという話。
    受にとっては甘酸っぱく爽やかなまさに青春らしい学生時代の一ページも、攻にとっては…そんな事考えてたのか!っていう(笑)ごちそうさまでした。

  • 何回も読み返した大好きな話。

  • 大人シリーズ

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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