ラブレター (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.52
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本棚登録 : 89
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344810204

感想・レビュー・書評

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  • ☆きゅーーーん (>_<)☆
    まさしく最後の「ラブレター」に私のハートもノックアウトされてしまいました。もう…健気すぎる…(;_;)
    大好きだからこそ相手の幸せだけを願う健気さには涙ポロポロです。
    素敵な読後感でした(´;Д;`)

  • 再会もの。可南センセの作品は、一途な受の片想いが大変切ないのです。
    パターンとしては、健気だった受が理由も言わずに気持ちの読めない攻の前から突然姿を消し、ショックを受けた攻がそこでやっと今までの自分の態度を反省し受への愛を認識する…というものが好物。もしくは、どうして消えたのかまだ理解できず苦悩する鈍い攻というのも、もっとぎゃふんと言わせたくなり萌える。
    受の気持ちを考えると不憫で涙が出るし、やっと気付いた攻に「遅い!」と毒づくこともできる、健気受好きにはたまらない設定です。

    そんな健気受をダブルで楽しめる?良平×広海と康平×旭日の2cp盛り合わせです。

    「ラブレター」は、両親を亡くし安井家に引き取られた広海の一途な片想いの話。家族として暮らすうちに、長男の良平のことが好きになってしまった広海。一度告白して振られています。
    それでも、密かに慕い続け、良平が大学へ進学し家を出てから2年後、突然彼のアパートへやってきます。
    3日間だけの同居の中で、一緒にいることの幸福を感じながらも自分の想いは決して告げることなく。
    広海の想いにうるうるさせられました。世話になっている家族や良平に迷惑かけちゃいけないと、遠慮して臆病になってしまっている広海の気持ちが健気です。
    一方良平はというと、不器用でぶっきらぼうな態度しか広海にとることができないんですが、実は彼も広海が好きなんです。
    読んでいてなんとなくわかるんですが、何しろ邪険な態度なので、広海の傷心ぶりも納得です。
    自分のものにしてしまったら、今度こそ広海の帰る居場所が無くなりもっと辛い思いをさせてしまうというやさしさからなのですよね。だったら自分がその居場所をつくってあげればいいのでは?とつい考えちゃいました。
    そして、その覚悟と勇気ができて広海を探し当てた良平は、初めていい攻になったと言えます。

    「遠い花火」は、そんなお兄ちゃんとガサツで不器用なところがそっくりな弟、康平の話です。
    康平は幼馴染みで父親の働く会社の社長の息子、旭日にずっと恋心を抱いているのですが、世間知らずのお坊ちゃんなので言い出せず、でもずっと側にいるような関係。感情をあまり顔に出さない旭日も、康平だけには懐いていて、自分は浪人なのに大学進学で上京する彼と同居すると言い出します。
    お坊ちゃまのわがままと思い、呆れながら渋々一緒に生活し始める康平も心は複雑です。そりゃ、好きな相手と二人きりで暮らして手は出せないという状況は苦しい。
    でも、わがままだと思っていた旭日の行動のひとつひとつには、実は切ない事情があったのです…
    胸がきゅーんとなったり、受のあまりにも初心な気持ちにかわいくて苦笑させられたりしました。「おっぱいないし」が、よかったw

    エロ的には、甘いHシーンがラストにあるので安心保証です。デロ甘でお腹いっぱいになれます。

    エロよりは両方の話ともに、最後の攻が口にする言葉がとても胸にきます。

  • 2段組 

    初出 
    ラブレター――2005年 小説リンクス10月号掲載 
    小さなわがまま――書き下ろし 
    遠い花火――2006年 小説リンクス12月号掲載 
    饒舌な瞳――書き下ろし

  • 08/9/10
    引き取られた先の長男×両親を亡くした少年。
    受が控え目で健気でした。手紙の場面は泣けた。
    攻は不器用でひとりでぐるぐるしているのでちょっとイラッとした。
    スピンオフで弟の話もあり。受の男の子が独特で可愛かった。
    両親の前向きな姿勢が印象的でした。
    『一緒にいてけれてありがとう。』78P

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