ミスター・ロマンチストの恋 (幻冬舎ルチル文庫 す 1-8)
- 幻冬舎コミックス (2008年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344814707
感想・レビュー・書評
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高校生後輩×先輩
千野は生徒会長でテニス部、成績もよく、女子生徒の憧れの的。でも本当の千野は素敵な恋に憧れる乙女思考のウジウジタイプ。
そんな千野が憧れるのが2年生の有坂くん。見ているだけで幸せだったけど、業を煮やした幼なじみの朋にお尻を叩かれて、チャンスとばかりに傘を持って無さそうな有坂くんに近づくも、貸すはずの傘を自分が忘れているというマヌケっぷりを披露。
でもそれからだんだん友達付き合いができるように。有坂の何気ない行動にもドキドキしっぱなしの千野。いちいち有坂の前で醜態を晒してしまうも、有坂はそんな千野を可愛いと言ってくれたり。
でも千野はデカくて柔らかくも可愛くもない自分なんかが好かれるわけがないと相変わらずのネガティブ思考で…
少女漫画を読み、占いを気にして、どこまでも乙女思考なのに、自分がそんなのが似合う可愛い女子でないことをコンプレックスに感じてる年上の千野をそれでも可愛いよ、と受け入れる年下くんのお話。
あまりに千野の腰抜けっぷりにギクシャクしたり、幼なじみの朋がいなかったらどーすんのよ。って事態になりながらも、だんだん千野の思考が、わかってきた有坂がちゃんと歩調を合わせ歩んであげてる感じがとても良いです。 -
★3.45
見た目はかっこよくて一見攻めっぽいけど、実は中身は可愛らしくて受けっていうタイプ好きだけど、この子はあまりにも女々しすぎだし卑屈すぎてちょっと……;乙女ちっくにもほどがある。あと姉2人がウザすぎた。三つ子設定にもびっくり(笑) -
ガタイがよくてクールなイケメンぽいけど中身は超乙女な受け。思うんだけど、女の子が男っぽく振る舞うよりも男の子が女っぽく振る舞う方が色々と敷居の高い世の中だなって気がする。なので受けの悩みは普通にシリアスな社会問題であり、読みながら色々と考えさせられるのだけど、暗くさせずにグッとBL的ファンタジーで包んでくれるので安心して読めた。BLにはシリアスな社会問題を扱うことのできる懐の深さがあり、それはこのジャンルの可能性だと思うんだけど、一読者としてやっぱり辛すぎるのは読みたくないので、このくらいがいいなあ。受けちゃんが幸せになってくれて嬉しいです。
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攻め:有坂
受け:千野
成績優秀、テニス部でも活躍してる生徒会長の千野は誰もが認めるかっこいい男。でもその実態は超ロマンチストで自分に自信の無い臆病で自逆的な男で、1つ下の有坂に恋をしてるけど書いたラブレターは出せないまま自宅の机の引き出しに仕舞われたまま。学食でその姿を見つけるだけで舞い上がってしまう乙女。
ある日、急な雨で傘に無い有坂を誘ったものの持ってるはずの折り畳み傘が無く右往左往してる千野に教室まで戻って置き傘を取りに行ってくれた有坂と一緒に帰ることが出来て!
受けがあまりに自信が無くってうじうじしてるのがイラっときた。ロマンチストで乙女心満載なのは気にならなかったけど。身体を繋げても後ろ向きになっちゃうのがなぁ。
でもコメディっぽいのが砂原先生っぽくて、こんな作品は先生しか書けないなと思う(褒めてる)
電子だったので挿絵が無くって良かったと思う。
好みじゃない絵師さんの時は無くていいよ! -
千野さん、オトメンすぎる^^可愛くて可愛くて!
砂原さんはせつない系よりもこういう楽しいお話のほうが好みかも。 -
カッコよくて男らしい外見なのに、中身は乙女な受けが主人公。
ごめんなさい。こうまで内面が乙女だと、受けがおカマのようにしか見えず私は萌えれませんでした。残念。 -
★2.0。後半の受、過剰なまでのウブさと卑屈さが乙女通り越して面倒くさ過ぎる(苦笑)流石にちょっとイライラしました。せっかくのエロですら自虐で中断なんて〜。ノンケかつ受に無関心だった攻も、あの表題作の短さでほだされるのが若干無理矢理というかアッサリに感じました。攻が割と慣れた感じのせいか、気持ちの盛り上がりがあまり見えないままとんとん拍子にくっついちゃった印象でしたが、後半は受のフォローで包容力を発揮してたし、最後のSSは凄く甘くて良かったです!