世界画廊の住人 (幻狼ファンタジアノベルス)

著者 :
制作 : 石据 カチル 
  • 幻冬舎コミックス
3.80
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本棚登録 : 80
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344816329

作品紹介・あらすじ

記憶喪失の画家リンと出会った錬金術師見習いのセツリは、神殺しを目的とする深淵派のカルヴァスに追われ『世界画廊』に逃げ込む。異界への扉が絵の数だけ存在するその場所で、白い王女アイカの絵に心惹かれたセツリ。リンの不思議な力によって絵の中に入り、アイカの悲しい境遇を知って額縁の外に連れ出そうとするが…。やがて辿り着く、世界の禁じられた真理。その先にあるものは-。

感想・レビュー・書評

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  • 世界観が素晴らしい!!「もし絵の中の人が実際に生きて、動いたり考えたりしていたら…?」という子どもの頃の空想が実現した話。
    「あなたは絵に描かれただけのもので、私達のいる次元にはこの街しかありません。街の外のことはすべて設定です」なんて言われたら、そりゃ絶望するわ~。読み始めは、主人公以外イカレた奴ばっかで驚いたが。
    そんな絵に描かれた範囲=箱庭が、「描かれたそのまま」から脱して設定が現実に存在するようになり、まがりなりにも一つの世界になるのが壮大でいい。「世界の成り立ちを問う」タイプのファンタジー。
    現実の世界だって、宇宙は「閉じてる」から、世界はその外に無限にある(『百億の昼と~』)って考えられるし、四次元の世界から見たら三次元は絵の中みたいに見えるのかも、など空想に浸れる設定だ。

  • 錬金術者見習いのセツリは、この世界では珍しい「画家」と出会ってしまった。彼はセツリのことを、「世界画廊の管理人」だと言うが……。世界に隠された秘密を、セツリは解きあかすことができるのか?
    ことばにこめられた力、そして絵に込められた謎。絵の中に物語があるのは、本の中の物語と似ているなーと思って読んでいたのですが、きたきた!ファンタジー的に楽しめました。会話などのとぼけた風味もこの作者のよいところとして好きです。

  • 栗原さんの作品は「この世界は泥臭くて汚れているけれどだからこそ綺麗だよね」って語りかけてるように偶に思える。セツリはそんな「綺麗なもの」の象徴のように明るくて前向きで、可愛いなぁと。
    あと世界観がとても好きです。名もなき街角から始まった物語が世界まで波及する的な何か。

  • 「絵とか美とか視覚とかについてうにゃうにゃうにゃうにゃひねくるものにしました。」栗原移動遊園 4/30

    この人の酷い状況でも、時折ふっと笑わせてくれる台詞が好きです。
    文章にかなり振れ幅がある(本人談)らしいですが、自分的にこれは結構好きな方です。
    オペラシリーズが好きならこれもいけるかと。

  • 栗原の常として、序盤いまいちで、中盤以降から急に面白くなりました。
    オチはありきたりっていうか、微妙な所ですが、でも、そう落とさざるをえないってのは理解できます。
    世界のとらえ方が斬新かなあ??
    画家と某詩人の存在が似てる気がしないではないけども。
    ってか、セツリと薬師のツッコミ具合も確かに似てる(笑)
    まあ、特別ってほどではないですが、そこそこに愉快でありました。

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著者プロフィール

第3回角川ビーンズ小説大賞にて「即興オペラ・世界旅行者」で優秀賞受賞。受賞作を改題・改稿した「オペラ・エテルニタ」で、2005年9月にデビュー。

「2016年 『ある小説家をめぐる一冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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