翼の帰る処 2 上 鏡の中の空 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-3)
- 幻冬舎コミックス (2009年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344817074
感想・レビュー・書評
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北嶺都が国に昇格し、皇女が王となる。ヤエトもなんと黒狼公という空位になっていた貴族になることになる。「面倒くさい」と言いながら、与えられた領地のことや様々な厄介ごとに生真面目に向かっていく。この手の打ち具合が、なかなか大人というか、手を抜かないというか、じっくり読ませる。部下となったジェイサルトや前黒狼公の妹ミアーシャ、ルーギンなどとの会話もヤエトの独白もどれもこれも面白いのだ。上手いよなあ、どっぷり物語の世界に浸ってしまう。今のところ、派手な動きはないが、その予感はないでもない。この先も、たっぷり楽しめそうだ。
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安定の出来
主人公が精神的に振れなさすぎで広がりに欠けるか
個々のキャラクターが皆魅力的にできているので
それぞれの日常に焦点あてた補完外伝的短編集など読んでみたいものだ -
再読。以前読んだ時、こんがらがって貴族の関係図とか欲しいと思ったので、今回は自分でメモを取りながら読みました。隠居願望とは裏腹に異例の出世をしてしまったヤエト、苦労の種はつきません。スーリヤと再会した時にルーギンが放った『どうせまた無闇と善意をふりまいたんでしょう』の一言がツボでした。たしかに、ヤエトは天然の人たらしですわ。一途なスーリヤは健気というか、重すぎる……。皇女の登場で盛り上がってきたので、このまま下巻へ突入です。
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隠居願望の主人公、王の嫌がらせを受ける(出世する)の巻。「我が友よ」は怖すぎるぞ。
舞台が北嶺から都、《黒狼公》領へ。
とりあえずこの巻はヤエトがやたらかっこよいと思う。対スラジャとか。あとジェイサルドとのあれこれが実にいいね! -
面白くて一気読み(^^;)
下巻へ。 -
ヤエトさんの苦労は減るどころか増えるばかり。
隠居なんて夢のまた夢で、気の毒だなぁと思いつつも、半分くらいは自らの性格が招いたものじゃないかと思ったりする。何だかんだで皆から慕われ、慕われると見捨てられず抱え込んでしまう性分ゆえに。
皇女との主従関係が相変わらず甘すぎず、厳しすぎずの絶妙な感覚で良い。 -
1巻(上下)よりも良かったです。帝国はかわいそうな人を量産するんですね、こんなような会話の部分が面白かったです。組織ってそんなもんだ。
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時運が彼の人を手放さないのだ。
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隠居を望む30代が貴族に格上げ。
全然嬉しくない。
策謀と陰謀がぐるぐるしています。