翼の帰る処 2下 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-4)
- 幻冬舎コミックス (2009年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344817401
作品紹介・あらすじ
四大公家のひとつ「黒狼公」となったヤエトのもとに、砂漠に巣食う盗賊を捕縛しようと第二皇子の使いがやってくる。その盗賊団と接触を試みたヤエトは、自らの恩寵の力と対になる未来視の力を持つ女性と出会い…。一方、兄である皇子同士の激しい後継争いを目の当たりにし、衝撃を受けた皇女は、ヤエトの助けを得ながら、自らの進むべき道を模索し始める。-陰謀と謎が渦巻く中、ヤエトの過去視の力が視た『真実』とは。
感想・レビュー・書評
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相変わらず、主人公ヤエトの独白と、彼の周りの人間たちとの会話が面白い。虚弱で隠居生活を希む主人公だけに、ユーモアとペーソスが漂っているのだ。物語自体は、結構シリアスな展開である。黒狼公として赴任した領土では、実は前の黒狼公が砂漠の民を匿っていたことが分かり、砂漠の民の襲撃に脅かされている隣国の二の皇子と手を結ぼうと画策するが、事は簡単に運ばない。命を狙われることにもなる。解決には、北嶺の鳥の部隊が大きな力を発揮する。これ以後、混迷を増す次の皇帝争いに、鳥たちを手にしている北嶺がキャスチングボードを握っていることを示していくことになるのだ。
ヤエトの過去を見る力と対になる未来を見る女性が現れる。ヤエトは思うのだ、未来を決められたくない、自分で未来を選び取っていきたいと。このことは、いろいろと考えさせられることである。今回は、15歳の皇女の成長も見ものである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まとめかたが不満
いかにもまだまだ続く的なのに
取りあえず見せ場を作っとくかが上手くいっていない
皇妹出し惜しみで緊張感削がれる -
皇女が担ぎ込まれてきた冒頭から楽しすぎる。「襲われたいのですか?」と聞かれてるんだから、そのまま襲われちゃえばいいのに……そうならないのは知ってたけど……。相変わらず第三皇子が暗躍していて、皇位継承争いもまだ混沌としている中、ヤエトは魔界の蓋が開きかけていることを察知して、仕事を増やしてしまうのでした。間抜けの相、阿呆の将軍、馬鹿な王のトリオの絆も強くなり続きも楽しみ。一休みしてから、続きを読みます。
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発情皇女かわいい。ちょっと皇女視点でどんなもんなのか読んでみたいけど流石にかわいそうかな。
天地輪とか預言とか清浄とか。
いろいろ新キャラが登場しますが、上巻でただのクズだったギスケルさんがわりと嫌いじゃない。
ヤエトさんは一部でやたら祀り上げられてるようですが果たして。 -
あらたに面倒事に巻き込まれるヤエト。。。隠居は遠くなるばかり。
感想といっても何を書けばよいやら。相変わらず面白いです。
一応「翼の帰る処2」は終わった形ですが、もう、全然お話し終わった感じはないです。。。これはもう、今から3を買いに走るしかないのかしら。
しかし、ルーギンが酒乱? らしいことはハッキリしましたね(^◇^;) 酔いつぶれるルーギン! 何か萌!!
色男がちょっと荒れ気味に飲んでるって、小説的に華がありますね(あんまりいい事じゃないけれど)
皇妹殿下がどんどんきな臭い方向へ。一体その目的は奈辺にあるのか。彼女は第二皇子の味方なのか、それとも皇帝の代理なのか。。。気になります。
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ヤエトと皇女の主従関係がとても良い。
“誰にも真似できない 同じ夢を見よう” なんていう、某曲の歌詞を思い出したりしていた。
ああ、世界は美しい。
それにしても、ここぞという場面で皇女の名前を呼んじゃうヤエトはずるいと思う。ずるいよ。あんなのときめいちゃうよ。 -
このシリーズ面白いんだが、わかりずらい描写がちと多い