罪と罰の間 (リンクスロマンス)

著者 : 綺月陣
制作 : AZ Pt. 
  • 幻冬舎コミックス (2010年2月発売)
4.08
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344818958

罪と罰の間 (リンクスロマンス)の感想・レビュー・書評

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  • 自分が「シンプル」って表現する時は、感情や心情の吐露をくどくど書き込み、如何にここへ辿り着いたかを誇張して書いてない、と言う意味。感覚的に書かれているにも関わらず、読み手の理解力を喚起し易い、と言う意味なので、言葉ままの印象の「単純に書かれている」ではなく「簡潔である」って事…25歳イカサマ師、金髪にアンドロイドの様な綺麗な顔を持つ三沢、三沢のポルシェに歩道橋から死を覚悟して飛び降りてきた41歳リストラされ妻子にも三行半食らわされ、社会の底辺まで落ちた男・高島。この二人の男の魂の結びつきが「シンプル」に描いてある作品。読んでいる間、BLと言う事を半ば忘れて読んでた。誰かを愛さなければ自分も愛されないだろうと言う事は重々解っているので、それで生涯独りきりで淋しく死んでもしょうがないなと思ってるが『罪と罰の間』の三沢の、若いのに途轍もない包容力を見せつけられると「誰かを愛するって大事だなぁ」って他人事じゃなく思ってる自分がいた。三沢の人物設定がBLファンタジーの様でそうじゃないとこが大好きだ。三沢≒クラムジー。俺の中でくくりが一緒なんだよなぁ。綺麗で楽天的でなんだか頼もしい。リストラされてずたぼろになった41歳おっさん受け、と言う面から興味を持ったが、いかさま師の三沢がクラムジーに見えてきて仕方ない。彼の美貌を「アンドロイドのような」と言う描写がされているせいもあるんだが、楽天的な性質も似てる!!! いやー、マジで面白すぎて、会社の休憩中も時間忘れそうになった。高島が過去にないがしろにしていた取引先の相手に責められ、過去の自分の愚かさから自然と謝罪をする下りで、Superflyの「愛をこめて花束を」がウォークマンから流れて来て、マジで涙腺緩みそうになった。
    CVは誰がいい、とか具体的には浮かばないんだけど、音声化聴きたいなぁ~。三沢は美形だけど「美形声」じゃなくていい気がする。個人的にはエビリティ5の土田大さんの「飄々とした雰囲気」クラスが欲しい。高島は今のBLCD業界とか考えると、順当に帝王とかになりそうだけども、三沢のキャストに対比させて声質決めて欲しい気がする。帝王は間違いなくふつーに高島やっちゃうだろうけど(笑)不遜な男→社会の底辺に落ちて行く男→死を決意した男→再生する男を演じ分けられるのは普通に帝王だろうなぁ…
    標準値を遥に越えた美貌・強靭な肉体・底知れない包容力・飄々とした軽口混じりの話し言葉→現在の俺のどツボ。よくよく考えると、自分が高島の様な不遜な人間な気がするから、三沢に強烈に惹かれるという部分は否めない。三沢みたいな懐深い人じゃないと、俺なんぞ…って思う所あり。
    やっぱり、私は小説ジャンルでは海外小説が一番好きなので、いわゆるBL然としてるか、と言うよりは文体とか登場人物の関係性の書き方が気になる…と言う点があっての濡れ場の描き方はBL作品似て非なるもので、お話に合わせて書き方を変える作家さんもいるだろうし、お話は変わっても作者特有の言い回しを貫く人もいるだろうけど、初読みでこの作家さんの特徴がどうなのか分からないが、この三沢と高島の「愛し愛される行為」としての濡れ場としての描き方が秀逸だった。行為を執拗に描写することでエロさを加速させる、と言うよりは、二人がどう言う感情を持って相手の体に欲情しているか、と言う部分が書かれている。なんだか知らんが受け体質なので発情している、ではなく、相手の存在、肉体や精神含め、それを視認し感覚で感じとっているから欲情してしまう描写がたまらなかった。おっさんと言えど、受けなので「可愛くあんあん喘ぐ」ではなく、あくまでも41歳のおっさんが思わず感じてしまっている声の描写もある意味でリアルを貫いた感じがした。音声化を激しく希望する!!(笑)

  • 一年ほど前に買って表紙から重い話かと読むのをためらっていた本。本日読破した感想は、まったくそんな話ではなく人間が生きて生活することの大切さとかなんかとっても温かいBLでした。おっさん良かった、堕ちた先がよかった、ということで★おまけの4

  • 面白かった〜高島が本来最低オヤジなので彼の今までの生き方のせいで痛い目みてる間に明らかになってくる前半の部分は、なんだこのオヤジー!高島現実にいたらほんとやなやつだなー!とか思って読んでましたけど、後半は三沢に会ってから高島が今までを反省して生きていくのが良かったし高島かわいいなって思えた。自分に素直なところは高島いいとおもいます。三沢に会えて良かったね!って感じです。

  • くたびれたおっさん受けです。甘々BLとは趣が違います。(笑)

  • 無精ひげおやじ受けなのに大丈夫でした。すごい。思ったより甘い。

  • ミステリアスな青年×モサモサヒゲメンおっさん

  • 年下攻っていうよりは、オヤジ受…だよね
    この二人、バカップルかもなんて思ったりして

    読み始めはシリアスなのかな?って感じなんだけど
    出会いのシーンが、妙に笑えて、ちょっと違うかもと…
    サスペンスっていうのとも違うんだよね

    読み終わってみたら、うん、すごく面白かったです

  • 表紙絵に惹かれてました。綺麗なだけじゃない、萌えだけじゃないBLが好きなので、ダークなイラストと重さのあるストーリー展開に満足。主人公が勘違い傲慢オヤジでどーしようもないヤツだったのも楽しめました。気になる部分もあるにはあったけど、物語に入り込む妨げにはなりませんでした。『どんな方法で稼いでも金は金』それを否だという正論を振りかざせない状況にあるというのがこの二人の抱える罪ゆえであり、それに対する罰でもあるのでしょうね。でも、エンド後はまっとうな道を歩む二人なのだろうと思います。

  • 話の持つ雰囲気と挿絵がすごくあっていて好感がもてる一冊。一見チャラ男な青年も表紙を見た限りではヘタレなオヤジも実はそんなにヨレヨレしていなくて、真摯な部分がたくさんあっていいですvv

  • 全てを失ったダメオヤジが、ヴィジュアル系ハイスペックにーちゃんに拾われる話と聞いて購入。

    読んでみたら真っ当Juneでした。
    主人公の年齢や外見(無精髭)や相手役の三沢の趣味(フケ専)以外は。

    でもこの主人公の高島、髭を剃ったらジェラール・フィリップそっくりらしいですよ。ダンディで哀愁漂うジェラール・フィリップ…うらぶれたオヤジには勿体無い麗しさじゃないですが。(それ以外が人として全部ダメだけど)

    40過ぎの高島視点であけすけに語られるため、いろんな意味で色気とか情緒とかロマンとかに欠けるんですが、その分セックスがコミニュケーションであることがしみじみと実感できてすごくいいです。
    三沢も外見を裏切る中身を持つ青年なので、2人のやりとりにほっこりします。所帯じみてるというか日常の積み重ねでしか生み出せない空気があるというか。

    挿し絵のAZ Ptさんもいい仕事をしてるので必見。

    ピアスの綺月さんのハード&ディープ&ヴァイオレンスに引いた人も、この作品は大丈夫だと思います。
    総じてオススメの一冊。

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