GLASS HEART 「グラスハート」 (バーズノベルス)

著者 :
制作 : 藤田 貴美 
  • 幻冬舎コミックス
4.52
  • (39)
  • (19)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 172
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344819061

作品紹介・あらすじ

バンドを「女だから」という理不尽な理由でクビになった高校生・西条朱音の元にかかってきた一本の電話。「一緒にバンドをやらないか」-天才ミュージシャン・藤谷直季からの突然の誘いに朱音は戸惑うばかり。翌日、藤谷の結成したバンドのメンバーと出会った朱音は、なし崩しのまま、彼らとともに歩んでいくことになったが…。名作「グラスハート」シリーズ第一巻、待望のリリース。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • コバルトで書かれていた頃、リアルタイムに読んでました。やっぱり面白い。昔は、音楽に対する純粋さにあこがれて読んでいたけれど、大人になった今は"その場で響く音"だけではどうにもならない人間の複雑な感情の方にいっそうの面白みを感じます。

    あの頃の自分には、繊細すぎて複雑すぎて読み取れなかったことが、今の自分が読み返してみたら少しは読み取れるようになってました。この本の表現は、言葉はまっすぐなのにどこか回りくどくて、センシティブな印象。でも、本当の人の感情ってそういう曖昧なものなのかも。

    昔から思ってはいましたが、この人の書く文章ってコバルトで出すには繊細で複雑すぎるなぁ…と今になってもやっぱり思いました(笑

  • 若木未生さんは、私は、彼女の代表作の「ハイスクールオーラバスターシリーズ」が苦手で、作品の人気がピークだった頃もどうしても馴染めなくって、「この作家さんとは、私、相性が悪いのかな」と思っていたのです。
    その後、この「グラスハートシリーズ」がコバルトに連載され、たまたま読んでみたら、これなら私にも、おもしろさがわかる! となりまして、作品が中断するまで、文庫も全部も買って、お話の続きが書かれることを心のどこかでずっと待っていたのでした。
    テンブランク、本当に十年の空白(テンブランク)だったよ。というくらい待たされた気がします。
    テンブランクとは、作中での主人公たちのバンドの名前です。
    天才音楽家と面倒みのいい美形ギタリスト、繊細な音楽オタク少年、熱血ドラム少女の四人がメンバーで、彼らは音楽と情熱を武器に、世間や業界にたちむかっていきます。

    音楽家が多いせいか、登場人物たちが誰も彼もやたら繊細で、結果としていろいろしちメンドくさくて、読んでて多少しんどくなりますが、そこがこの作品のおもしろさですよね。

    誰もが持っていたはずなのに、いつしかなくしてしまったガラス細工の繊細な心、グラスハートをなくさずにどこまでも純粋に音楽する主人公たち。

    私のような、ちょっとトシをとってしまった人たちに、若い頃の気持ちを思い出させるお話として、オススメします。

  • 懐かしい!!
    読み返すと、本気で音楽に没頭していた事を思い出す。
    ただひたすら楽しかった頃、この本を読んでいた。

    でも、なんでかな。
    昔を思い出すのと同時に今の社会人としての自分を省みたくなる部分も多々あった。
    きっと、自分が甲斐さんに、セリカに似てきているからだと思う。

  • 小冊子も来たのでようやく。
    いやなんか文章の若さも内容も時代を感じる。
    けど恐ろしくキャラがぶれてないなあ。ラストまで読んだ上でこれを読んで、成長として変わった部分とか変わってない部分とか、そういうくくりにみんないる気がする。
    書下ろしのあたらしい朝は、何この相変わらずナチュラルにツンデレプロポーズな感じwこの距離感がすごくすきだ。

    あと全プレ小冊子もとても良いものだった。
    坂本・源司話と、ヒビキ・藤谷話と、桐哉・有栖川話?
    その後だったりとか。これは期間限定全プレとかじゃなくてファンとしては収録してほしいんじゃないの…読めなかったら涙目だよw

  • やっぱり若木さんの会話が好き。

  • 10代の頃読んでいたら、「わかる!」「この作者、わかってる!」って、すごく感じたはず。
    音楽というジャンルに限らず、ものの感じ方とか、反応の拙さとか、幼い自分へのはがゆさとか。
    と言いつつ、大人になってから初めて読んでも、「わかる~」と身もだえ。

    途中、だいぶ間があいた時期もあったそうですが、
    そこは後発の強み、シリーズ最終巻『イデアマスター』まで一気読みしました。

    読んでいると呼吸が浅くなる文章。
    熱とスピードに持っていかれる。
    特に坂本くんパート、あの感じを小説にしてくれるなんて。
    すごい。すごい。ありがとう!

  • バンド小説。彼らが音楽を奏でるシーンはどれも鳥肌がたつくらいかっこいいです。レコーディング中の神経すりへらす大喧嘩とか、熱狂的ファンの驚異的行動とか、音楽業界のドロドロしたところとか、いろんなものが詰め込まれています。最終巻のラストシーンが最高に好きです。

  • ひたすら懐かしくて、私の心の基礎を作ってくれた大事な大事な作品。

    ――尚だ。

    という始まりが今でも読み返すたびに何故かゾクゾクしてしまいます。
    モモコさんとのじゃれあいとか、お兄ちゃんみたいな坂本とか、先生の支離滅裂だけど音楽バカな所とか、女子高生との会話大変だっただろうなぁって思ってしまう高岡尚の隠れた気苦労とか。
    当時は朱音ちゃん目線で読んでたけど、年齢を重ねて読んでみると多方向の感情が当時よりちょっとだけ違って見えるし分かる、そういうの含めて面白いなぁって思える作品です。

    学生時代はどうして文字を追うしかできなくて、テンブランクの音が聞こえてこないんだろうと思ったし、必死で歌詞を覚えようとしてノートに何十回も書き写したなぁ。

    コバルト文庫の方をずっと所持していたので、二段組の文体ははじめ戸惑いましたがやっぱり好きです。
    ほんとうに、これだけしか言えない。

  • 朱音ちゃんが素敵にずっぱり言ってくれるのでとても好き。
    先生が一番ツボなんです。先生すきだー!

  • 女だからとバンドをクビになった西条朱音は天才ミュージシャン・藤谷直季から突然バンドの誘いを受ける。

    奥付けみたら、10年近く前の本なのに、まったく古さを感じませんでした。興奮した!
    軽めの文体だけに、情景描写に物足りなさを感じますが、さらっと読めます。
    早くもテン・ブランクのファンになっている気がします。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

『AGE』で第13回コバルト・ノベル大賞佳作入選、『ハイスクール・オーラバスター
天使はうまく踊れない』でデビュー。同作はシリーズ化され10代、20代の絶大な支持を得て大ヒットする。『グラスハート』『イズミ幻戦記』など他シリーズもヒット作となる。近著に『ゼロワン』。

「2017年 『永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

GLASS HEART 「グラスハート」 (バーズノベルス)のその他の作品

若木未生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

GLASS HEART 「グラスハート」 (バーズノベルス)を本棚に登録しているひと

ツイートする