鈍色の空、ひかりさす青 (幻冬舎ルチル文庫)

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  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344819450

感想・レビュー・書評

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  •  深津基は、高校ではいじめられ、自宅では父親から虐待を受ける日々を送っていた。
     そんな時、一度だけすれ違ったスーツ姿の男。
     その男は那智正吾という名前で、同級生とヤクザからの暴行で、ボロボロになってしまった那智を一週間、匿ってくれた。
     人にやさしくされたことのない基はその那智のやさしさに戸惑うが……という話でした。

     人生ボロボロで、どん底にいる基が、訳あり弁護士の那智と出会って救われる話――と言えば聞こえがいいですが、この話がおとぎ話みたいにキラキラしてなくて、何かが起こる前に助けてくれる話ではありませんでした。
     那智もやっぱり人間なので、ことが起こってしまった後になってしまうことも多々ある……
     でも、そういう出来事も含めて。
     人間は傷ついて、失敗して、それでもやり直すことができるんだと……私は信じたいと思わせてくれたし、信じさせてくれる話でした。
     優しくはないけれど、甘い世界。
     とても作者様らしい作品でした。

  • 学校でも家でも暴行を受ける基がすがりついたのは、弁護士・那智。次第に那智に惹かれていく基にさらなる不幸が襲いかかり!?
    (出版社より)

  • 痛い!痛すぎるよぅ!!肉体的に!!! 
    この後は受は攻にもう劇甘に甘やかされればいい!!!

  • 私個人としては本当に面白いBL小説に出会えたなと大満足な1冊でした。ドラマティック、程よい重さ、テンポの良さ、キャラクターの描写、どれもバランスがとれていて「やっぱり崎谷先生って上手なんだなー」と思いました。(私自身崎谷先生の作品はあまり読んだことないのですが評判良いですよね^^) 他のBL作品より恋愛の描写が少なく感じましたが、そこが読みやすくして良い。主人公に感情移入できました。

  • 虐待、いじめ、暴力…と重いテーマですが、その分しっかりと話が出来ていました。
    読み終わってハッピーになれる話ではありません、が、読んだ!という満足は得られる本。
    改造モデルガンの下りはどきどきしました。

  • 備考:父×子(メインCP以外)

  • 先に、この本の続編である「ひとひらの祈り」を読んでいました。
    続編では幸せになっている二人の過去の話も読みたくて。

    基の過去は壮絶でした。友人からも父親からも暴力を受ける基は、助けてくれた弁護士の那智に魅かれはじめます。けれど、汚れた自分がそんな想いを持っていることで嫌われるのが怖くて、那智を避けようとします。そこが、とても切なくて苦しかった。

    重苦しい空気の流れるストーリーですが、だからこそ、やさしくあたたかいものがきわだって見える。
    暴力のあるお話は、本当はあまり好きじゃないけれど、ハッピーエンドだと分かっているから読める。そして、とても重たい過去のある二人だから、分かり合えた部分もあるんだよね。それは、本当はつらいことなんだけれど、、、。なぜか、何度も読んでしまいました。

  • ⇒『鈍色の空、ひかりさす青』
    『ひとひらの祈り』 ※番外短編集

  • 主人公がこれ以上ないくらい酷い目にあってます
    申し訳ないけど、こういうのすっごく好みのお話です
    最初に5回くらい、繰り返し読んじゃいました

    元々は同人誌でのお話とか
    ルチルさん、ありがとう

    幸せになってね

  • ダ・ヴィンチ1月号のBLベスト10の1位でした。
    なんだか商業向けというより同人向けという印象。暴力シーンが痛かったです。怪我しまくり!面白かったです。基くんはぜひ幸せになってほしい。お父さんも立ち直って。
    那智さんが基くんくらいの年齢だったときの話が読みたくなりました。もんもんしょったシーンを。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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