- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344820746
作品紹介・あらすじ
両親が殺害され、自宅に火をつけられた事件によって視力を失ってしまった雪彦。事件は両親の心中として処理されてしまい、幸彦は保険金で小さな家を建て、静かに暮らしていた。そんなある日、図書館へ行く途中、歩道橋から落ちかけたところを、桐山という男に助けられる。その後も、何かと親切にされるうち幸彦は桐山に心を寄せ始める。しかし桐山は事件を調べていた記者として、幸彦に近づいてきていて…。
感想・レビュー・書評
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両親が殺害され、自宅に火をつけられた事件によって視力を失ってしまった雪彦。
心中として処理されてしまい跡地に一軒家建て1人暮らしている。
ある日図書館へと向かう途中桐山という男に助けられ交流を持つように。
しかし桐山は実は…。
事件の真実を追う中で取材の為なら男女問わず堕としてきた桐山がまっさらな雪彦に惹かれ、雪彦も桐山と共に過ごすうちに次第に惹かれていき、そこに事件の真実が明かされて行くのが上手く絡めてあって良かったです。
桐山にも秘密があり、それを雪彦には話すのも。
雪彦を大切にしたくてても出せずにいる桐山に迫る雪彦が可愛くて。
犯人には憤りしかないです。
手術を受けた雪彦。
これから2人は前を向いてしっかりと共に生きていくと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「仕事はデキるけれど本当の愛を知らなかった男が、清純な美形にころりと落ちる話」が非常に上手い名倉センセです。こちらはその土曜サスペンス調バージョン。ツッコミどころは満載ですが、土サスをBLにしたら大体こんな感じだと思うので比べれば遜色なしでしょう。
桐山は、仕事のためなら手段を選ばない雑誌記者です。そんな彼が、ある事件の真相を追究する目的で、目の見えない雪彦にあざとく接近しようとします。桐山の小芝居を疑うこともなく、素直に好意として喜ぶ雪彦。その上、警戒心のまるで無い雪彦になつかれてしまい、良心がチクチクしてしまうことに。
一目惚れですね。
気がついたら攻が天然受にメロメロになってるストーリーです。メロメロ通り越して、必死ですw
雪彦は両親も亡くし、視力も失っていますが、良仁という親友がいて周囲の人たちの支えがあるところが救いなんですが、救いだけじゃないところもあるんですよね…良仁との関係も、あ、そうなんだ…というかんじ。
大丈夫かな?とマジで心配になる、守ってやりたいタイプの受が上手く描かれています。ほっとけない。
チャラ男を卒業した桐山の気持ちがわかります。読みはじめではこちらも大丈夫かな?と思わせる攻ですが、信頼にこたえられる男に育っていきます。雪彦に心強い恋人ができてほんと良かったと思えました。
この二人の恥ずかしすぎるHまでの恋愛経過が見ものです。事件の犯人探しとダブルでドキドキさせられました。吊り橋効果ねらってたなら、これは成功例かと。
同人誌では、角膜移植後の雪彦の後日談がまた胸キュンでした。桐山は目が見えるようになるのを雪彦以上に楽しみにしていたのですが、包帯を取った雪彦は妙によそよそしい態度。悩む桐山。
真相は、想像していたより桐山がカッコよすぎたからまともに見ることができなかっただけという…!そんな、アホらしくもごちそうさまなハナシがいろいろです。 -
もう読まれている皆さんも同じような事を思ってらしゃるみたいで、まさに、サスペンス2時間ドラマみたいな展開のお話でした。以外に受けの警戒心の無さに心配したんですが、こんな辛い目にあったけれど無垢というのはいい事なんでしょうね。目が見えてからの二人の関係をあとがきでチラッと名倉さんが書かれていました、そっちも読んで見たいな~♪って思いました。恋愛的には簡単に引っ付きすぎてアレなんですけれど、サスペンス調なので楽しく読めました♪挿絵が素敵ですね!!