君なんか欲しくない (幻冬舎ルチル文庫)

  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344821743

感想・レビュー・書評

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  •  優しい優しいBL話。

     スポーツメーカーに勤める千倉祥司のもとに、元サッカー選手だったという後輩が配属されることになった。
     意外なことに自宅が近かったことで、千倉と真柴は交流を持つことになった。
     きっかけは猫。
     公園から帰ろうとしたに子供たちを帰らせようとしたところ、腕の中には子猫がいた。
     真柴は強引に、ペット可であった千倉のマンションで猫をしばらく面倒を見ることを決めてしまうが、千倉は猫嫌い。
    「自分も泊まり込みで面倒を見るから」という約束をした真柴に折れて、千倉はしぶしぶ猫を家に置くことを了承する。
     それ以降も、猫を理由に千倉を訪ねてくる真柴。
     そして、お互いに少しずつ相手の弱点や知らない顔を知っていって……

     という話でした。
     最初は「合わない」と思っていた二人が、お互いに相手の知らない一面を見て、「この人、やっぱりいい人かも」と思い出し。相手の弱いところにも気づいて、その弱いところをからかうとかではなく、そっとフォローしてくれる優しさがお互いにあって、なんだかとってもいい空気のBLでした。

     自分の恋愛であれば、こういうパターンで好きと言ってもらいたい。という気持ちにもなるのでしょうか?

     やわらかい、穏やかなBLなので、ぜひ、オススメです。

  • クールに見える千倉の弱点を見るのが楽しい。そんな弱点に気がつく真柴も楽しそうだし。表情にあまり出ない千倉と、明るい真柴。正反対に見える2人が一緒にいるのが不思議としっくりくる。結構思いきりのいい千倉と、千倉のことを守りたい真柴。今後、なにがあっても、一緒にいれば大丈夫!と思える2人だった。

  • この作者さんの話は、文章力合格点だし、キャラクターもいいけど、どこかひっかかるところがあって、それがなんなのかうまく言葉にできなくて。。しばらくもやもやしていたけど。

    わかった。キャラの設定に合ったストーリーや、キーワードがあまり出てこないんだ。
    設定とストーリーの親和性が低い。

    どういうことかというと。たとえば、中国を舞台にした話なら→中国っぽいキーワードをちりばめる。。肉まん、麻雀、香港のスラム街。上品な西洋人同士の話なら→ワイン、寄宿舎、十字架うんぬん。

    そういった、設定や世界観とストーリーをシンクロさせるということが、この人の作品には少ない。

    攻キャラの設定を活かして、サッカーだったり、物語の核心であるはずの兄との確執ももっと全面に出せばよかった。
    せっかくネコを出演させ、攻と受をつなぐ接点にしたなら、ネコももっと話の全面に主張させる。ネコをひろって泣いていた子どもたちの再出演なども、あってもよかったかも知れない。

    キャラや設定に合うシーンを書かず、ただ、ストーリーを前に進めるためのストーリーを書いているから、文章がどうしても説明文っぽくなったり、強引な流れに見える。
    「強引な展開でも地の文で断言することにより話をすすめてしまうやりかた」

    作者さんも「ストーリーを進めるためのストーリーを作る」のではなく「キャラや世界観の設定に合った・沿った、ストーリーを綴っていく」ほうが、逆に話書いたりまとめたりするの、いまより楽になるんじゃないかな。
    多少はできているけど、もっと、もっとキャラにシーンや設定を添わせると良いと思います。

  • 「また君を好きになる」スピンオフ。前作で好きだった千倉さんの話。あれだけ世話を焼いてくれた千倉にも幸せがきてよかった^^

  • 周囲からは隙がないと思われている千倉だが、実は苦手なモノだらけ。そんな千倉の弱点をこそ「可愛い」という青年が現れて…?

  • 「また君を好きになる」のスピンオフ

  • 「また君を好きになる」のスピンオフ作品。
    前作も好きだったから今回の作品もよかったと思った。
    お話自体が無色透明のような綺麗な感じのイメージを受けた。
    真柴の兄を偶然みかけたあたりからの、すっごい血の気が引いて居るだろう場面がこっちまで胸がきゅーってきた。そこまで彼が大事なんだなってニヤニヤして読んでた。攻めが序盤から受けを好きすぎる系とか大好きなのでこの作品も大好き。
    2人の視点で描かれていたからなおさら楽しんで読めたし、好きになっていく過程が自然。
    もっと続きが読みたい作品。

  • 「また君を好きになる」スピンオフ
    元Jリーガーの新入社員×会社員

    わんこ攻っぽいかな?
    後半になって突然のように攻の兄がでてくるけれど、最初からしつこいほどサッカーを辞める原因となったケガに触れてるので、唐突感は無かった。
    お試しのように始めた関係だけど、二人ともがちゃんと恋人になることを前提としているようで、恋愛方面での盛り上がりは少ない感じ。切なさとかも薄いけど、思い会う気持ちが心地いい。
    二人が拾った仔猫のミルクがかわいい。BLにおいて動物と子どもは、いつでも文句無しに癒しですね。

  • 再び、きたざわさんお得意設定満載でした(笑)無表情受けに不穏な脇キャラだとかw真柴みたいな可愛いワンコ攻め好きーv千倉も、ただクールで無表情で…な人じゃなく、弱点が色々あるところが可愛らしい。猫のエピソードは確かにトラウマになるかも…とは思いました(苦笑)あと、子猫のミルクがとにかく可愛くてたまりませんでしたvイラスト可愛すぎっ!!前作は読んでないですが、全く問題なかったです。こちらもいつか読みたいと思います。

  • 受けさんが賢くお上品でたおやかな感じでとってもよいです。かわいい。ぴしっとしてるようなほわんほわんしてるような……しっかり者だけど。
    けっこう包容力あるね!
    攻めくんは落ち着いたとこのあるわんこで安心して受けさん任せられる。押せ押せなんだけどうざい印象がなくて、いい子だなぁっていうか。
    でもとっさに突っ込んでいくとこは大変年下攻めらしくて愛しい!
    挿絵の鈴倉さんの絵柄とぴったりなお話だったと思います。カラーふわほわしてていいなー!表紙が好き。美人受けさんと年下わんこ!って一発でわかるしかわいいしいいなぁ!!
    エロ手前~ラストがバカップルラブラブでごちそうさまでした。ここだけ読み返したくなる!攻めくんめろんめろんだよーかわいいー!!!

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