カデンツァ〈1〉―青の軌跡 番外編 (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 120
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344821781

感想・レビュー・書評

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  • 『俺が足りないなら、さっさとそう言え』 

    本編 「青の軌跡 タイトロープダンサー STAGE 5」 が終わって2年になろうとしている2月末に待望の番外編が出ました。

    最初にこの情報を知ったのは、絵師さま、沖麻実也さんのHP、その後、アニメイトオンラインで発売日をしり心待ちにしていました。

    本編の舞台は、宇宙船の中~惑星探査船ジュール=ヴェルヌ。
    この船に乗って旅するセカンドクルー、三四郎・カイ・ロード・サンドラが中心になって本編は進みました。
    本編の方は一応「青の軌跡 タイトロープダンサー STAGE 5」で終了。

    ファンとしては、ちょっと名残惜しい終わり方だったのと、この本の巻末で「番外編を書いている」とのことだったので待ってた~(笑)

    今回、番外編ということで本のタイトルは「カデンツァ ~ 青の軌跡(番外編) ~ 」ですが、そう言うタイトルのお話はありません。

    短編?が2話収録されています。

    1話目 「Ever Green」
    舞台は、木星の第三惑星「ガニメデ」

    三四郎・マキノ、彼は惑星探査船ジュール=ヴェルヌノ任務が終わった後、また傭兵稼業に戻っています。

    そんな三四郎の元に要人警護の依頼・・・三四郎が木星の第三惑星「ガニメデ」の空港に降り立つところから物語は始まります。

    三四郎がいて事件が起こらないなんてありえない。
    早速、空港でドンパチ(笑)
    三四郎、お帰り~待ってたよ~

    このドンパチに三四郎が護衛を頼まれる要人が絡んできます。
    本編、クリスタル・クラウンに登場した少年、アイーシャ。
    すっかり成長して昔の面影まるでなし・・・変わらないのは緑の瞳だけ。
    植物学者、博士です。
    対する三四郎は、相変わらず亜高速の船に乗り続けているせいでウラシマ効果?外観的にまったくかわってない(歳をとっていない)
    そして、案の定、三四郎は、アイーシャのことを覚えていませんでした。
    「あんた、誰?」
    よく言ったこの薄情者!
    本編を読んだことのある人ならわかるよね~。
    三四郎は、アイーシャの初恋の人です。
    子どもの頃の別れから、アイーシャは、三四郎を思い続け・・・そのあこがれをずっと大切に成長してきました。

    もともと健気な子だったけど全然変わっていないよアイーシャ。
    でも・・・ちょっとだけ違うのは、多少、跳ねっ返りになっていたというか・・・結構、自分から事件の渦中へ飛び込んでいくような無鉄砲さもあって、三四郎をハラハラさせます。

    三四郎・アイーシャ・SP・テロリスト・・・起こるべくして事件は起こり、解決していきます。

    お約束通り、三四郎は大怪我します。
    そして、つきそう、涙目のアイーシャの緑の瞳を見て過去を思い出し・・・過去を再現する。
    ちょっと切ないけどなんとなく結末は見えていたかな。
    相手が三四郎だから・・・分が悪いよ、アイーシャ。

    このお話の中でちょっと嬉しい知らせも~ロードとサンドラが結婚して娘がいる!
    サンドラそっくりの娘・・・見てみたい。見たい。
    デレデレしているパパ、ロードも見てみたい。見たい。
    カデンツァ 1 だから、2 もあるよね。楽しみです。

    そして、三四郎・・・「ガニメデ」から「月」へ向かいます。
    まっすぐ行くかどうかは甚だ疑問・・・でも、無事に入国できるといいね(大笑)
    「鼻で笑って締め出されるのか・・・それとも一発ひっぱたかれるのか」
    と~っても楽しみだよ


    2話目 「それから。」

    前作、「青の軌跡 タイトロープダンサー STAGE 5」その後のお話です。
    舞台は、惑星探査船ジュール=ヴェルヌ。
    みんな知りたかった。
    読者はもちろん、ジュール=ヴェルヌのセカンドクルー、サンドラ・ロード・カイも・・・。
    カイと別れて絶体絶命、瀕死の大ピンチから三四郎がどうやって惑星探査船ジュール=ヴェルヌに戻ってきたか・・・。

    しかし・・・さすがというか、やっぱりというか、わかったのは、三四郎の左目が何故なくなったかということだけで他の詳細は、またまた三四郎はごまかしましたね。

    そして、カイ・・・。
    この航海で一番変わったのはカイだったんじゃないかな~。
    まだ変わっている途中なんですけど・・・。

    なんていうの、三四郎とカイはホント正反対なんだけど私的にはカイには三四郎が必要だと思ったんですよね。
    でも、この航海が終わったらきっとふたりは離ればなれになる。
    ふたりの生活は交わらないんです。

    カイ、ひとりで大丈夫かな?ってちょっと心配だったわけです。
    三四郎の双子の弟、近衛凱も不穏だし(笑)

    その心配にもこのお話で一応の決着がついていました。

    「あんたの声が俺を呼ぶから・・・だから、戻ってきたんだぜ」

    三四郎、あんたって本当にいい男だと思う。うんうん
    最後は、甘々ラブラブなふたり・・・だよね?

    ・・・って本当にここまで来るの長かったわ(爆)

    ツンデレってよく言うけど、カイはツンツンだったから・・・ツンツンにも程があるというくらい。
    最後、ちょっとだけですが、可愛いカイが読めて幸せでした(笑)

    1話目の「Ever Green」は、三四郎がメインの話だったけど、この最後で三四郎は月への入国をSPのチーフに頼みます。

    カイと再会するかな~。

    月には、カイときっと近衛凱がいるに違いない。
    カデンツァ 2 誰がメインのお話になるかな~早く読みたいです。とても楽しみです

  • 「クリスタル・クラウン」で出ていた成長した植物学者アーイシャが三四郎を雇うお話。アーイシャは三四郎が初恋なので、もしかしたら・・・あわや浮気!?と思ったのですが、きっぱり三四郎はアーイシャを振ってしま また、「タイトロープダンサー」で語られなかった、三四郎がどうやってカイのもとへ戻ってきたのか、二人がその後どんな会話を交わしたのか・・・というお話し。カイが三四郎の生死が分からない間、どんな気持ちでいたのか・・・がわかります。
    レビュー
    http://soranekotan.blog.jp/archives/1719032.html

  • 三四郎編。2本。
    1.青年版アーイシャが登場し、結果、カイの顔を見るため三四郎は月に向かおうとする。
    2.三四郎が船にどうやって戻れたのか、さらっと触れている。

  • 外伝だけど、本編より好きかも、、、すっかり忘れていたアーイシャの成長と変わらない三四郎の態度の「Ever Green」は短いながらも素敵だし、本編ラストの続き?の『それから』でやっと物語が完結した感じがした。

  • 青の軌跡シリーズの番外編。
    文字通り本編の補足のストーリーが2本。


    1本目は本編に登場した可愛らしい少年アーイシャ、彼と三四郎の話。
    何よりアーイシャの外見的な成長に驚かされた。
    まさか三四郎と同じくらいの体格に育ってしまうとは。

    メインは昇華されないまま育ち続けたアーイシャの恋について。
    穏便でない事件を柱に展開し、収束する。
    まあここまで読んで来ている読者にとっては、妥当と言うか納得の結末
    だったと思った。
    このアーイシャにタイトロープダンサー後のカイと三四郎を見せたい と
    思ってしまう自分はドSなんだろーか。


    2本目はタイトロープダンサー直後のジュール・ベルヌ。

    三四郎がどう動いてジュール・ベルヌまで戻って来たのか、一番気に
    なる部分は明かされなかった。
    でもだからと言って不満な訳では無く、勝手にこの後の伏線になると
    いいなあ等と思ってしまった。

    どうやって助かったのか、は描かれている。
    痛々しくも生命力ある三四郎ならでは。
    この辺りを本編で書いて欲しかったと言う意見が多いようだが、自分は
    あれはあれで書かれないからこそ良かったんじゃないかと思う。

    ストーリーはカイが帰って来た三四郎を実感するまでの話。
    個人的にロードとカイのシーンがものすごく好きである。
    少ない登場人物の中で、余り目立って言葉を発さなかったロードが
    如何に厚みがあり大きな人物なのか、改めて知る事が出来る。

    そして何よりも嬉しかったのは、ずっと疲労困憊、衰弱、心身共に限界が
    近い状態であると表現されてばかりだったカイの眠り。
    三四郎の腕の中で本当の意味で安眠を得る事が出来て、読んでいる
    こっちまで幸せな気持ちになれる事請け合い。

    珍しく(と言うか初めて?)ラブラブな2人を感じられてほっこりした。

    『カデンツァ』は既に3巻まで発刊されているので、これから続きを楽しく
    読みたいと思う。

  • 読むのもったいない気しかしなくて、なかなか読めなかった本をようやく読みました。
    この本は「青の軌跡」というシリーズの番外編。個人的には、今まで読んだBLの中で一、二を争う名作だと思っていたので、シリーズが終わってしまった時には本当に悲しかったし、これ以上続きが読めないんだって思うとものすごく悲しかった上に、ちょっと消化不良のところもあったので、続き読みたさに、作者さんに凸しようかと思うくらいモヤモヤしていたのですが、何せ公式ページが何もない上に、そんな痛々しいことをするのもちょっとどうかと諦めたくらいにこのシリーズが大好き。
    一度好きになると周りが見えなくなるくらいに好きになりがちなので(あくまでくらいなので、他人に迷惑がかかるくらいまわりが見えなくなったことはないです)、もんもんとして日々を送っていました。
    そこに発売されていたこの本を見て、食いつきましたよ!
    慌てて買った上に、「1」って書いてあるから、これはきっと「2」も「3」も出るに違いない!と思ってきゃっほいしましたが、買ったはいいがもったいなくて読めない。
    「読んでも減らない」というのは物理的法則に従って事実なんですけど、最初に読んだ「こうなるんだ!」とか「あーよかった」っていう心理的感覚は、一回読んだら二度と味わえないんだよー!だから読んだら減ります。一回読んだら、もう二度と一回目の気分で読めないからね!と思い続けて、発売日からつい最近まで、放置し続けました。
    んで、ようやく読みました。
    読むまでの中身に関係ない前置き長くてすみません。でも、それだけこのシリーズ好きなんで許してください。

    読んでからはほとんど一息でした。ノンストップ。
    一つ目は、ジュール=ヴェルヌに三四郎が乗っていた時に知り合った植物学者アーイシャが、成長し個人的に三四郎を雇う話。
    実は、アーイシャは三四郎にずっと恋心を抱いていて、そのために三四郎をボディガードとして指名した、という下心付き。
    ぬおー!私はカイと三四郎のいちゃいちゃが見たいのよー!ってなるくらいに、カイの存在は嫉妬まじりのアーイシャの言葉からしか出てこなかったんですけど、確かに幼いアーイシャがかわいかった記憶は確かに存在するし、精一杯「大人」になろうとしているアーイシャは確かにかわいらしいし、で、個人的には満足しました。
    それよりも何よりも、この作者さんがうまいなーって思うのは、三四郎がアーイシャに初恋を振り切るように促した時に、「思い出作り」をしてもいいと暗に仄めかすシーンのその後がキレイに朝チュン状態で描かれてないこと。
    個人的には絶対にやってる!と思うんですが、そこをあえてぼかすことで三四郎×カイしか認めない!という過激派にも優しい仕上がりになっています(そんな派がいるのかどうなのかは知りませんが)。
    描いてくれた方がBLとしてはいいし、描かれてないことでちょっと欲求不満になったりもしたんですが、この後に続く物語のせいで、これはこれで有りなんだと思いました。

    で、この次の話が個人的には、本題!
    カイと三四郎が離れ離れになった後、三四郎がどうやってジュール=ヴェルヌに戻ったのか、帰路はどうだったのか。
    それがわからなかったから、本編が終わった時にものすごくきーってなったし、思わず続きを書いてもらうためなら作者さんを脅してもいい!ってくらいの危険思想に走りそうになったんですが、それがーちゃんと書いてありました!
    まさか番外編と書いてあるので、そこは明かされない謎のまま終わるんじゃないか、とかいろいろ考えたんですが、しっかり書いてくれてあったので。よかった。本当によかった。生きててよかった!ってレベルで個人的には大歓喜でした。
    相変わらずカイはめんどくさいし、三四郎はそんなカイの気持ちにちっとも寄り添ってあげれてないんですけど、そこがこのカップルのいいとろなので、幸せ満載です。
    本当に読めてよかった。おまけに「2」が出てることをまったく知らないまま数年を過ごしてしまったんですが、続きが出ているようなので、それもすっごく嬉しいです。
    今度はカイ視点だと書いてあったので、楽しみに読みます。

    でも、一つ思うのが、三四郎の帰還話は本編に入れてくれてもよかったんじゃないかってことなんですが、まあ作者さんの判断なので余りつっこまないようにしておきます。

  • 本編のラストが「想像にお任せします!」てきな感じだったので、まぁ、それはそれでありと思っていましたが、やはり消化不良が緩和された感はあります。
    どうやって助かったのかわかっただけで・・・痛いわ。死ぬって!

    あと、成長したアーイシャ君がびっくりな感じです。


    実は2巻が発売されているのを見かけて、1巻の存在を知ったので、先にカイ編の2巻を読んでいました。
    やはり心理描写のうつうつした感じとアルシノエの描写が楽しくて、1巻のほうが評価減。三四郎、すまない。

  • 本編が駆け足気味な終わり方だったので、番外編刊行は嬉しいです。
    続きも出るようなので期待してます。


    ▽内容(「BOOK」データベースより)

    ジュール=ヴェルヌの帰還後、傭兵に戻った三四郎の元に要人警護の依頼が舞い込む。依頼主はアーイシャ。以前少しだけ関わった植物学者だ。気弱で臆病な少年だった彼は見違えるような青年に成長し、テロリストに狙われているにもかかわらず、楽しげに三四郎を引っ張り回す。戸惑いながらも付き合っていた三四郎だが、ついに事件は起こって―。『タイトロープダンサー5』後の三四郎と、船上でのカイを描いた「それから。」も同時掲載。


    ▽シリーズ一覧

    (本編全13巻)
    1 青の軌跡〈上〉
    2 青の軌跡〈下〉
    3 カタルシス・スペル
    4 クリスタル・クラウン〈上〉
    5 クリスタル・クラウン〈下〉
    6 バロック・パール
    7 ペルソナ ノングラータ
    8 ファントムペイン
    9 タイトロープダンサー〈STAGE1〉
    10 タイトロープ ダンサー〈STAGE2〉
    11 タイトロープ ダンサー〈STAGE3〉
    12 タイトロープ ダンサー〈STAGE4〉
    13 タイトロープ ダンサー〈STAGE5〉

    (番外編)
    カデンツァ〈1〉―青の軌跡 番外編

    以下、続刊。

  • 2012年3月西宮図書館

    2013年9月西宮図書館再読

  • 青の軌跡シリーズの番外編その1。
    本編最終巻が読者放置の余りな状態で、思わず本を投げつけそうになったが、本巻でその不満は一部解消された。
    相変わらずの三四郎&カイが見られ、BLの枠を超えた内面描写は、相変わらず健在。いい意味で肩の力が抜けた感の内容も好感触。
    これからまだ番外編は続くそうなので、次巻カイ編を期待!

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