is in you (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344822047

感想・レビュー・書評

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  • 先に佐伯さん編を読んでいたので佐伯さんの心情を考えながら読んでみたけど、佐伯さんよくわかんねぇ(笑)
    15歳という子供と大人の青臭い境目感がとても巧く描かれていて流石。
    無知で無力なくせに全能感だけはやたらあったあの頃を思い出してワァ!となりました(笑)

  • すごく良かった(*´д`*)一穂ミチさん初読。この夏香港に行ったばかりだったので余計に良かったのかも。高校時代、日本で両想いだったのに身体のコンプレックスから先輩を拒否してしまった一束。13年後香港で再会して…。タイトルis in youもすごく素敵。甘酸っぱい高校生から一転、香港でもなかなかすれ違ったまま…ヤキモキしましたw is in meは先輩視点。甘くてキュンキュンしました(*´д`*)一穂さん作品他のも読んでみたくなった。

  • 久々に出会った小説の神作。一穂ミチの作品は繊細で綺麗ですが、この作品は特にピカイチ。高校生時代のぶっきらぼうで曖昧な関係性が素晴らしくて、その後の大人になった後の話は切なく苦くで本当に力作。ありきたりなストーリーでここまで楽しませるのは見事。こういう話が読みたかった。

  • 13年かかって再開のお話。
    高校の時の別れ方が悲しかった。
    一束と佐伯の関係も、あの時はお互い必要だったんだろうな。ダメな事だけど。お話の中だけでは。
    ふらふらしているようで、芯のある一束がちゃんと好きって言えたとこが、よかった。
    台湾の地名がルビ無しではどうしても読めなくて(覚えられなくて)、ちょっと面倒だった。

  • 1997年7月香港返還のとき、私は18歳
    ちょうど二人と同世代
    当時はなんとなく香港返還をテレビで見て、遠い異国のこと、とただそんな記憶
    2010年31〜32歳も働き盛りだった自分と重ねながら読んだ
    香港からの帰国子女ゆえの一束の、高校時代のもどかしさや、生命力の溢れている圭輔の健やかな若さの煌めきが甘酸っぱい
    少しずつ距離の近くなる様や、お互いの感情をぶつけ合う様子が若さを感じた
    13年経って偶然、香港で仕事を通じて再会するのはさすが小説ならではであるが、上司の佐伯を加えたいわゆる三角関係が切なかった
    大人になった一束は「都合の良い相手同士」と自分自身を納得しようとしていたが、佐伯の間にも情というものが芽生えていて、それが純粋な愛かどうかはわからないけれど、お互い寄り添いあう心があった、と感じさせる関係が香港の暑い気候の雰囲気のなか、すっ、と心の真ん中に冷たい風が吹きぬけるような切なさを感じた
    そんな中、香港のギラギラしたネオンや雑踏、蒸し暑さと同調する様な圭輔の想いも対照的
    圭輔が押し勝った、と言う感じが清々しい
    二年間のタイ生活も懐かしく思いながら読んだ
    コロナ禍のいま、香港に行っておけば良かった、と悔やまれる
    海外渡航が可能になったら、香港には行ってみたい

  • 2021/01/12-01/14

  • もう少し高校時代を堪能したいところで、突然大人に。香港行ったことある人なら、楽しめそうな内容がいっぱい詰まってます。行ったことないし、知識もないと、ちょっと文章だけでは想像を補えなくて読むのが面倒だったけど、内容は高校時代と大人になってからのギャップ萌えで、楽しめました。

  • 高校生→社会人再会(舞台は香港)もの。先輩×後輩の太陽と月的カプ、そして一穂さんの描く攻はいい男だなぁ…。高校時代に拒否してしまったきり別れて、再会までそれぞれお互い相手がいるものの、再会して両片想いなゆえに臆病な2人…ここに当て馬役で出る佐伯さんと一束、個人的にすごく好き。それが、まさか、ね、、、^^

  • 香港からの帰国子女の一束いちかと2歳年上の圭輔の話。悔いが残る高校編と、臨場感ある香港編でベッドシーンがなくても十分素敵なお話だなと思いました。青石ももこさんのさっぱりした感じのイラストがテンポの良いお話の運びとキャラに合っていて良かったです。

  • 高校時代に両片思いだった二人が13年ぶりに再会する話。

    香港からの帰国子女で周囲に馴染めず一人でいる一束(いつか)。
    明るく人気者で水泳部のスポーツマン、圭輔。
    タイプの違う二人が旧校舎で知り合って、
    静かに親交を深めていくあたりは
    思春期ならではの繊細さ、青さが眩しくて
    楽しく読んでました。

    ただの友情かと思われたお互いへの好意が
    恋愛感情になっていくときに見せた
    圭輔の性欲が萌えたな~w
    穏やかな人が急にギラつくの、好きw

    一束も好きだったのに、拒んでしまって
    気まずいまま別れてしまい、そのまま卒業。

    13年後再会した後も、なかなかくっつかないのがもどかしいです。
    不倫相手の佐伯の事もそれなりに好きだったのですよね。初めてだったらしいし。
    途中の不倫エロは具体的な描写はなかったですw

    中盤の両片思いもどかしターンが結構長くて
    若干退屈してしまったんですが…。

    後半、佐伯の嫉妬からの修羅場、
    そしてやっと告白し合っての初エッチは萌えた!
    制止する一束に「我慢できない」とがっつく圭輔がすごく良かった~!!

    「好きだよ。好きなんだよ。教室で襲うぐらい」
    「……頼むから、拒まないでくれ」
    って懇願するのが最高だった。
    攻めが欲情してるところ好きだから♡

    そして、佐伯の嫉妬が超リアルでした。
    単に一束への執着だけなら
    「お前も不倫じゃないか」で終わるけども、
    男としての嫉妬だもんね。分かる。

    後半の「is in me」は圭輔視点で
    一束の事が大好き!って話でした。
    一束も素直になって圭輔に甘えるし、
    攻め視点が好きだから楽しかったです。

    全体的には、わりと静かなお話かな。
    中盤がだれた以外は面白かったです。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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