- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344824843
作品紹介・あらすじ
その朝、就寝したばかりの良時を突然、妹の夫・密が訪れた。海外赴任から帰国すれば自宅はなく、妻・十和子に離婚を言い渡されたという。折しも独り身の良時は密のペースに呑まれ、快適な同居生活へ。幼い頃から共に身体が弱く療養の日々を同志のように過ごしてきた密と十和子、ふたりの絆を誰より知る良時。ふしぎな均衡で繁がり合う彼らは…。
感想・レビュー・書評
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このカプリバでいいとおもう
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一穂ミチ先生の作品の中で、1位2位を争うほど好きな「off you go」。密と良時の、妹十和子を挟んで三人の不思議な関係性。互いが互いを分かりすぎるだけに、離れようとしても諦めることはできなかった密と良時。子供の頃の繋がりのまま、どこか透明な3人三様な愛情が知的で理性的で大好きです。ずっと想い続けて良かったね。どこまでも、3人で歩いて行って欲しいです。
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2021/02/22-02/26
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これの為の前作『is in you』があったんじゃないか…と思える作品です。構成がしっかりしてて、内容が濃い。所々、読んでて悶えるほどの良いシーンがあります。インテリ萌の方にはオススメです。
評価の星の数が割れてるけど…社会のあれこれ経験済な年齢層高めの方が楽しめる作品かも知れないですねw -
幼馴染とはいえ、40代同士。バツイチ。妹の旦那。スワッ…とするキーワードと、お互いを知る時間が長い文七面倒くさいこの三角関係!良かった…ただ、なんとも言えない奥行きがあるお話だった。俗に言う趣深いというやつなのか…密にとって、十和子は自分であり、良時は近くて絶対手に入らないけど2人にとって一番大事な存在だったのかもしれない…うーん、複雑!言い表せない複雑な味わい、好きなタイプ。
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「互いが洗い物と洗った物に向かい、背中同士で会話する。」
新聞社シリーズ第2弾。
『is in you』の佐伯のスピンオフ。
葬儀のところの雪ちゃんすき。
(再読) -
これもまた個人的に微妙な作品…。
キャラは好きです。背景も良かった。物語としても秀逸で、一穂さんだなーという高揚感はあり。佐伯さんが出てる「is in you」も大好き。なのに。
多分、くっつくまでの過程が薄いのと、受攻が思っていたのと違うのが引っかかってたんだと思う。
それさえクリアできれば素直に推せる作品です。 -
一穂さんは私の中では作品の出来にばらつきがあって買うのに戸惑う人なんだけど、ばらつきというより、好みの問題かも、、と記者シリーズを読んで思いました。
記者シリーズ
『ステノグラフィカ』『off you go』『アンフォーゲタブル』『is in you』
これだけなのかな?
この中で、この『off you go』が一番好き。
シリーズ中、一番「仕事」が出て来なかった話ではあるけどその分、人物の気持ちが良く描かれてたからかな。
時間軸と人の心とのはぎ合わせ作業っていう書き方が苦手な人もいるかもしれませんが、私はけっこう好きです。
まぁ、単純に年嵩のあるキャラが好きッてだけかもしれませんが。