恋する人魚 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344824867

作品紹介・あらすじ

体が弱く引きこもりがちな秋都梨和は、10年前海で溺れたところを助けられた縁で日向と婚約することに。しかし梨和は、真の恩人で初恋の相手の芳樹を今でも想い続けていた。秋都家に取り入るため周囲を謀り、融資を盾に結婚を迫る日向と、家のことを思い縁談を断れない梨和。そんなある日、兄の友人・獅童が家庭教師として秋都家に住み込むことに…。

感想・レビュー・書評

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  • 体の弱い梨和と初恋の相手芳樹の話。
    梨和の一生懸命さと周りのことばかり考える感じは素敵だと思うし、いい子だなぁ。とも思うけど、少し悲しい。「自分なんか...」と思っているのが透けて見えるから。
    辛いことを乗り越えたのだから、これからは大好きな人と幸せになって欲しい。

  • HQ級ぶっとびラブロマンスでした。子供の頃に異国の海岸で結婚の約束をした金髪の王子を、10年経っても忘れられない梨和。でも、融資と引き換えに大嫌いな男、日向と結婚しなければいけなくなって…という、悲恋なのですが。

    よーく考えると、婚約、結婚て。梨和が華族の血筋だからって。などと、理性的になるとわけわからん突っ込みどころ満載です。
    「溺愛警護」同様、設定は好みで、人魚姫を下敷きにしたストーリーも甘くて切なくて、BLらしく何でもアリのファンタジーだよと目をつぶってツッコミどころをスルーすれば、砂糖菓子系ラブとして楽しめます。

    しかし、あらゆる部分でびっくりするほど辻褄が合わず、読んでいて首をかしげること数知れず。梨和が病弱だからその環境に甘んじていたと、芳樹に気付かなかったと無理に設定することで何かの萌えが生じていれば、それはそれで納得したのですが。
    というわけで、エロもそれほど盛り上がる場面が無かったのが残念。この作品の萌え不足は、私的に致命傷でした。

    イラストはストーリーの雰囲気に似合っていて、とてもいいです。

    いっそのこと、梨和が記憶喪失だったりしたほうが納得できたような気がしました。人魚的な役割が攻だったりしたのも、違和感です。浮世離れした話はロマンチックで好きなので、もっと上手く騙して欲しかった。

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