トーチソング・エコロジー (1) (バーズコミックス スピカコレクション)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
4.01
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本棚登録 : 1091
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344825130

作品紹介・あらすじ

分にしか見えない不思議な少女が現れたら? 話題の“いくえみ男子”が織りなす衝撃のリアル・ファンタジー、待望の第1巻!

感想・レビュー・書評

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  • 人が死んだ時の、その人の周りの人たちの気持ちっていうのはほんとに言葉にできないくらいのもので、綺麗な言葉でも適当な擬音語でも表現しちゃいけない気がする。
    でもいくえみさんのマンガはそういうものを妙に意味を持たせないでそのまま表現していて、静かに癒す感じがする。

    モテモテの彼が好きだった人を知って驚いたけど、驚きはすごく静かで小さくて、逆になんか心が安まったっていうか、よかった、と思った。
    BLで安心したのは初めて!(笑)というかBLとかの先入観なしに、普通に、素敵な恋愛と青春だな、と思ったんだよな。
    主人公を応援したい。幸せになってほしい。苑ちゃんはちょっと好きになれないな、根性は買うけど。

  • 帯に「いくえみ綾の新境地」とあったけど、新境地というよりは今までの作品の集大成的な雰囲気を感じます。暗めの主人公、ホラーぽくなりそうな内容でも、読後感が悪くないのは、いくえみさんだからこそ!

  • いくえみ男子はモテるそうですが、姿見に映る自分の姿を見て、ほんとうかな? と思います。

  • 第一巻の時点では、「わからないようでわかる」ことだらけ。
    でもそのひとつひとつの「わからないようでわかる」が、自分にも起きていたことなんじゃないかと思える。何度も何度も読み返して、切なさに胸をえぐられます。
    いくえみさんのフレーズの区切り方は本当にずるい。後に残る余韻。音と空間の響き。計算だけではない何かが息づいてるなあと思います。

  • 表紙のメンズ二人に…もしや…と思って読んだら当たりだった。売れない役者の清武の、高校時代の友人・峻、高校時代飽きることなく峻に好きアピールをしまくってた苑。まあ、普通に女性誌の漫画として着地するんだろうけども、峻が何故苑をすげなく扱っていたか、苑を諦めさせるために清武に「恋人同士の振りを」したか…峻のメールに返事できないままでいる清武、など、萌える要素十分。『オハナホロホロ』や『夏雪ランデブー』の系譜の作品になると思うが、個人的にいくえみ綾初読みで、絵がとにかく上手くて、そんでもって清武の眼鏡男子な感じが物凄く好きかもしれない(笑)

  • モンデンアキコに続き、いくえみ先生がBL業界進出? って思わずBL棚で平積みなので買ってしまった。タイトルがゲイ映画「トーチソング・トリロジー」のもじりだし。いきつけの本屋の策にまんまとはまった。でも面白かったので問題なし! 

    「瞬きもせず」にハマり、岩館真理子、くらもちふさこ、いくえみ綾等マーガレットコミックスが部屋にずらりと並んだ20年前の私。今の本棚にはBLが満載…。個人史的にどこでどうしてこうなったか切なくなった(笑)。

  • 久しぶりに。やっぱりうまいな~。ただ、ラストだけちょっと残念だった。ゲイの登場人物2人の切なさがそれぞれうまく描かれていたぶん、その救いになるシーンがほしかった気がして。子どもは、粘着質な女性の方の救いになるのはわかるけど、ゲイだと持てないわけで。養子とかなら…と思ったら、元ネタの映画はゲイカップルと養子、って話だった。

  • 売れない役者である主人公の清武がかつての同級生と再会し、その背後に幽霊を見るところから始まる不思議な物語。
    幽霊と言ってもおどろおどろしさはないけれど
    この世のものではない怖さもちゃんと併せ持っていて
    主人公と会話もするし、姿を変えもする。

    自分は知らなかったが『トーチソング・トリロジー』という
    映画があり、三つの悲恋が描かれているらしい。
    この漫画も確かに三者の切ない思いが描かれており
    どのような結末を迎えるのか気になる。

  •  これは中々良かった覚えがある。前向き

  • 売れない役者の隣に高校時代の同級生が引越して来てから見えるようになった不思議な子供と過去の因縁話第1巻。まさかこの人の話でゲイ設定を読む事があるとは思わなかったので、ちょっとビックリ。

  • ファンタジー要素(?ゆうれい)入ってるのにとてもリアル。

  • いくえみさんはヒゲ男子書くのもうまいなー、
    不思議な話で余韻残りまくりです。
    恋愛モノばかりじゃないんだ。

  • とてもよい作品だと聞いたので、まとめ買い。
    謎だらけの幽霊譚のような、「非日常系」っぽい幕開けの1巻。

  • この物語が終わって欲しくなくて、なかなか最終巻を読み出せなかった。

  • 3巻完結。売れない役者の廸、隣に引っ越してきた高校の同級生の苑、高校時代の親友で19才で死んだ峻、苑と一緒に現れた歌う子供。生きている人間がどこまでも人間らしくて、後悔と挫折と絶望、夢と愛と希望、いろんなものを抱いている。3巻それぞれカラーが違って、1巻は不思議、2巻は重く、3巻でさしこむ光にじんわりとする。

  • 売れない役者やってるスーさんの隣の部屋に、偶然元同級生の苑が引っ越してくるんだけど、どうやら苑はスーさんだけに見える少女を連れているようで…!というところから始まる、ちょっと苦くて切ないファンタジーでした。
    ザシキワラシ扱いされてしまう少女は、決して怖がらせるために登場したのではなく、とても深い意味を持ってスーさんの前に現れているんだなと納得。

    日ごろ、亡くなった人の気持ちや想いとかがどこへ行ってしまうのか考えもしなかったけど、スーさんみたいに故人を思い出す人がいる限り消えないのではと思ってしまいました…
    スーさんはきっと駿のメールのこと、とても悔やんでいるんだろうな…
    出てくる駿がとても明るいから、余計に胸にくるものがあります。

    知らなかったこと、知ろうとしなかったことに、やっと気づいたスーさんに「転機」が訪れるようで、次回が楽しみ。

  • 絵が好き!
    幽霊になっちゃた男の子が、学生の頃好きだった男の子の前に登場してーって話。
    恋をする気持ちが可愛かったw

  • いくえみ綾さんの書く男子は、かっこいいなぁ〜。だめだめなところが良い。3巻完結。素敵なお話でした!

  • 読み終わった。
    なんなのなんなのなんなの。

    冷たくなったり重いとかもあるけど、
    それだけじゃない。第一印象だけでもないし。
    思ってたものとは違ったけど、ラストはやっぱあったかい。

  • なんでスーにだけ姿が見える子供なのか?謎。
    伝えられなかった言葉を伝えてくれる子供。
    峻がすでに亡くなっていたのは衝撃的だった。

  • いくえみ先生の作品は胸にくる。
    ここからどういう展開になっていくのか楽しみ。

  • すっごい面白い。どうなるんだろう?
    青年誌でもOKそうな漫画の上手さ(?)です。
    この人の描く男がカッコイイ。

  • 買って、スタバで読んでいたけど、涙を押さえるのに必死やった。その後電車でも読んで。家帰ってからもう一回読んで。自分の心の中にある見ようとしなかったもの(見たくなかったもの)が一気に地上へ出された感じで、苦しいんだけど、解放感もある。いくえみさん、すごい。

  • 全巻読了
    久々にいくえみ綾の後味のいい漫画を読んだ気がします…
    タッチがいつもと違って新鮮な気持ちで読めた

  • めちゃいいです!
    もっと評価高くてもいいんじゃないかな?

    スー、ミルコ、苑、峻、かなえ、翼…全員が必要不可欠で、その中でスーはとてもリアルな感覚を持っていて素敵だ。

    「お陰さまで」という言葉に含まれる光と影。人の持つ強い情念と、それを感じとる何か。

    最後は夢の中のような幸せな時間を足元を確かめながら進むスーが良かった。その一歩手前はヒヤッとさせられたけどね!

  • hontoストアの期間限定ポイントが余っていたので、電子版を購入してみた。この漫画、いくえみ綾には珍しいBL作品だと巷では言われているけれど、私が読んだ限りでは、これはBLではないと思った。表紙を見ると、いかにも爽やかなBL風なんだけど。

  • いくえみさんが満を待して描いたゲイもの。と言っていいのかどうか。ゲイが出てくる話はたまに描いていたと思うんだけど、ここまでメインで扱うのは初? でも前々から描いてほしいと思ってたので、嬉しい。そしてやはりとても良い。恋愛だけに留まらない人間ドラマが好きです。

  • 悲傷情歌生態學 育江綾 長鴻 1 いくえみ綾

    1.★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 
    友人E君強力(強迫XD!?)推廣的作品~今年10月出版的近期書@@
    對作者名似乎有印象但又想不起來@@;;;

    原著名《トーチソング.エコロシー》,版權頁寫《Torch song ecology》
    Torch直譯是火把、火炬
    (其他:手電筒、焊接用吹管、文化之光芒、俚語縱火者)
    Torch song~youtube上有很多人唱的很多版本~

    2.★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 
    女主角(?)整形之後~似乎也變得超會看臉色與說話的~真神奇@@
    我還以為變成美女之後 反而就更不用看臉色了哩~因為大家會原諒美女啊!

    比如說 P.60 
    現在很可愛的日下苑,說起:「他討厭我」這句話 也覺得很可愛~
    我猜或許是「外表可愛」使他人有「說的話也很可愛」的錯覺~
    所以若是陌生的醜女說:「他討厭我」 旁人可能只會回答「活該!」(炸)

    我之前也在想,櫻田雛筆下的男主角似乎都是閃亮亮的那種外星人
    比如說親兄妹戀的那篇好了,女主角原本對哥哥 只是感情很好的親情
    若哥哥是個又醜又胖又笨之類 受大家討厭的人物,女主角會接受硬上嗎XD?
    (或說~讀者會接受『女主角被硬上後還接受男主角的感情』這種安排嗎XD!?)

    雖然說~漫畫中不會有那種主角啦XD
    有的話一定是為了變身與改造XD(簡直是詐欺!!)
    唉,外表果然還是很重要啊(淚)都快要在仇視帥哥美女了…(炸)
    至少也當個「可以隱形在人群中」的「普通人」…嗚嗚…


    3.★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 
    P.141 高遠峻~一開始就過世的男主角(?)
    高中時怎麼知道日下苑的家裏方向 和自己相反?
    假如日下常跟蹤/跟著小峻回家,那麼被小峻媽媽看到,也是常有是吧?

    不過硬要解釋 也是可以啦XD~如:
    (1)平常的日下,只跟蹤到小峻家附近,沒有到門口
    (2)小峻在學校等地,不小心聽到日下家和自己相反
       雖然小峻總是和小迪在一起,不過那時剛好沒在一起

    後來又想到~還是「用黑貓」退還禮物那時,已經查了日下的地址?
    (假如日本的便利商店運送也是黑貓啦)
    不過是先感冒還是先送禮我有點不確定(書已還了~~~)


    4.★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 
    小迪:「不曉得開如何回答...我決定先沉澱一段時間...
        沒想到你會在那段時間死掉!!」
    小峻:「那是當然的.要是事先知道的話,我也會說得更多.」
    小峻(不知是真是假)的復活的這幕~雖然很溫馨(XD)
    不過2人的對話感覺不錯呢!感覺很真實!

    不過又不過~若撇除同性戀的話~
    這部就只是普通的3角關係/暗戀故事了@@;
    「A表明喜歡B / B暗戀C / C只把B當朋友」 這樣

    當然,也就是因為同性,所以連告白都不敢~
    就像我最近喜歡看的親兄妹戀也是~所以連告白都不敢~
    這就是萌點啊XD(2次元來說的話啦)


    5.★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 
    原來封底到封面 也是漫畫.
    他吃的是麥鐺鐺的雙層牛肉吉士堡嗎?看起來很像呢~
    (因為我也很喜歡吃那個XD 而雙層大麥克則青菜太多不喜歡XD
     魚排則是金色圓/方塊狀,雞排或雞腿排則是不規則肉片~所以都不是XD)

    話說 這集是第1集呢~男主角早就死了~
    所以之後都是女主角的戲份?可是讀者群似乎主要是BL愛好者?
    所以讀者大概(?)不會(?)希望小迪和日下苑在一起~
    那~就和小峻走SF超現實路線囉?不過那個真的是小峻的「靈魂」嗎?
    要不然就怎樣都好,不玩配對了,
    完全走回憶+與超現實小孩玩遊戲的輕鬆小品(?)


  • 主人公を始め登場人物がみんな心の中になにかしらの『からっぽ』を持ってる。
    そんな『からっぽ』に気付かないように生きている主人公の前に現れたのはかがり火なのだろうか?それとも……。

  • いくえみ綾先生の作品では『清く柔く』が大好きなのですがそれにどことなく似ていて切ないです 伝えられなかった言葉っていうのはどこにいくんでしょうか

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著者プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。『彼の手も声も』における青い水着・白のタンクトップのワンカットが、渡辺満里奈の写真集の衣装をモデルにしていたことで話題になった。

いくえみ綾の作品

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