トーチソング・エコロジー (1) (バーズコミックス スピカコレクション)
- 幻冬舎コミックス (2012年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344825130
作品紹介・あらすじ
分にしか見えない不思議な少女が現れたら? 話題の“いくえみ男子”が織りなす衝撃のリアル・ファンタジー、待望の第1巻!
感想・レビュー・書評
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人が死んだ時の、その人の周りの人たちの気持ちっていうのはほんとに言葉にできないくらいのもので、綺麗な言葉でも適当な擬音語でも表現しちゃいけない気がする。
でもいくえみさんのマンガはそういうものを妙に意味を持たせないでそのまま表現していて、静かに癒す感じがする。
モテモテの彼が好きだった人を知って驚いたけど、驚きはすごく静かで小さくて、逆になんか心が安まったっていうか、よかった、と思った。
BLで安心したのは初めて!(笑)というかBLとかの先入観なしに、普通に、素敵な恋愛と青春だな、と思ったんだよな。
主人公を応援したい。幸せになってほしい。苑ちゃんはちょっと好きになれないな、根性は買うけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
帯に「いくえみ綾の新境地」とあったけど、新境地というよりは今までの作品の集大成的な雰囲気を感じます。暗めの主人公、ホラーぽくなりそうな内容でも、読後感が悪くないのは、いくえみさんだからこそ!
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いくえみ男子はモテるそうですが、姿見に映る自分の姿を見て、ほんとうかな? と思います。
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第一巻の時点では、「わからないようでわかる」ことだらけ。
でもそのひとつひとつの「わからないようでわかる」が、自分にも起きていたことなんじゃないかと思える。何度も何度も読み返して、切なさに胸をえぐられます。
いくえみさんのフレーズの区切り方は本当にずるい。後に残る余韻。音と空間の響き。計算だけではない何かが息づいてるなあと思います。 -
表紙のメンズ二人に…もしや…と思って読んだら当たりだった。売れない役者の清武の、高校時代の友人・峻、高校時代飽きることなく峻に好きアピールをしまくってた苑。まあ、普通に女性誌の漫画として着地するんだろうけども、峻が何故苑をすげなく扱っていたか、苑を諦めさせるために清武に「恋人同士の振りを」したか…峻のメールに返事できないままでいる清武、など、萌える要素十分。『オハナホロホロ』や『夏雪ランデブー』の系譜の作品になると思うが、個人的にいくえみ綾初読みで、絵がとにかく上手くて、そんでもって清武の眼鏡男子な感じが物凄く好きかもしれない(笑)
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モンデンアキコに続き、いくえみ先生がBL業界進出? って思わずBL棚で平積みなので買ってしまった。タイトルがゲイ映画「トーチソング・トリロジー」のもじりだし。いきつけの本屋の策にまんまとはまった。でも面白かったので問題なし!
「瞬きもせず」にハマり、岩館真理子、くらもちふさこ、いくえみ綾等マーガレットコミックスが部屋にずらりと並んだ20年前の私。今の本棚にはBLが満載…。個人史的にどこでどうしてこうなったか切なくなった(笑)。 -
これは中々良かった覚えがある。前向き
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売れない役者の隣に高校時代の同級生が引越して来てから見えるようになった不思議な子供と過去の因縁話第1巻。まさかこの人の話でゲイ設定を読む事があるとは思わなかったので、ちょっとビックリ。
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ファンタジー要素(?ゆうれい)入ってるのにとてもリアル。
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いくえみさんはヒゲ男子書くのもうまいなー、
不思議な話で余韻残りまくりです。
恋愛モノばかりじゃないんだ。 -
とてもよい作品だと聞いたので、まとめ買い。
謎だらけの幽霊譚のような、「非日常系」っぽい幕開けの1巻。 -
この物語が終わって欲しくなくて、なかなか最終巻を読み出せなかった。
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3巻完結。売れない役者の廸、隣に引っ越してきた高校の同級生の苑、高校時代の親友で19才で死んだ峻、苑と一緒に現れた歌う子供。生きている人間がどこまでも人間らしくて、後悔と挫折と絶望、夢と愛と希望、いろんなものを抱いている。3巻それぞれカラーが違って、1巻は不思議、2巻は重く、3巻でさしこむ光にじんわりとする。
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売れない役者やってるスーさんの隣の部屋に、偶然元同級生の苑が引っ越してくるんだけど、どうやら苑はスーさんだけに見える少女を連れているようで…!というところから始まる、ちょっと苦くて切ないファンタジーでした。
ザシキワラシ扱いされてしまう少女は、決して怖がらせるために登場したのではなく、とても深い意味を持ってスーさんの前に現れているんだなと納得。
日ごろ、亡くなった人の気持ちや想いとかがどこへ行ってしまうのか考えもしなかったけど、スーさんみたいに故人を思い出す人がいる限り消えないのではと思ってしまいました…
スーさんはきっと駿のメールのこと、とても悔やんでいるんだろうな…
出てくる駿がとても明るいから、余計に胸にくるものがあります。
知らなかったこと、知ろうとしなかったことに、やっと気づいたスーさんに「転機」が訪れるようで、次回が楽しみ。 -
絵が好き!
幽霊になっちゃた男の子が、学生の頃好きだった男の子の前に登場してーって話。
恋をする気持ちが可愛かったw -
いくえみ綾さんの書く男子は、かっこいいなぁ〜。だめだめなところが良い。3巻完結。素敵なお話でした!
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なんでスーにだけ姿が見える子供なのか?謎。
伝えられなかった言葉を伝えてくれる子供。
峻がすでに亡くなっていたのは衝撃的だった。 -
いくえみ先生の作品は胸にくる。
ここからどういう展開になっていくのか楽しみ。 -
すっごい面白い。どうなるんだろう?
青年誌でもOKそうな漫画の上手さ(?)です。
この人の描く男がカッコイイ。 -
買って、スタバで読んでいたけど、涙を押さえるのに必死やった。その後電車でも読んで。家帰ってからもう一回読んで。自分の心の中にある見ようとしなかったもの(見たくなかったもの)が一気に地上へ出された感じで、苦しいんだけど、解放感もある。いくえみさん、すごい。
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全巻読了
久々にいくえみ綾の後味のいい漫画を読んだ気がします…
タッチがいつもと違って新鮮な気持ちで読めた -
めちゃいいです!
もっと評価高くてもいいんじゃないかな?
スー、ミルコ、苑、峻、かなえ、翼…全員が必要不可欠で、その中でスーはとてもリアルな感覚を持っていて素敵だ。
「お陰さまで」という言葉に含まれる光と影。人の持つ強い情念と、それを感じとる何か。
最後は夢の中のような幸せな時間を足元を確かめながら進むスーが良かった。その一歩手前はヒヤッとさせられたけどね! -
hontoストアの期間限定ポイントが余っていたので、電子版を購入してみた。この漫画、いくえみ綾には珍しいBL作品だと巷では言われているけれど、私が読んだ限りでは、これはBLではないと思った。表紙を見ると、いかにも爽やかなBL風なんだけど。
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いくえみさんが満を待して描いたゲイもの。と言っていいのかどうか。ゲイが出てくる話はたまに描いていたと思うんだけど、ここまでメインで扱うのは初? でも前々から描いてほしいと思ってたので、嬉しい。そしてやはりとても良い。恋愛だけに留まらない人間ドラマが好きです。
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主人公を始め登場人物がみんな心の中になにかしらの『からっぽ』を持ってる。
そんな『からっぽ』に気付かないように生きている主人公の前に現れたのはかがり火なのだろうか?それとも……。 -
いくえみ綾先生の作品では『清く柔く』が大好きなのですがそれにどことなく似ていて切ないです 伝えられなかった言葉っていうのはどこにいくんでしょうか