脚本のないラブシーン (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 29
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344825215

感想・レビュー・書評

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  • 小説リンクス掲載時に1話分を既読。
    芸能界のお話は食傷気味でしたが、これはどちらかというとファン目線の受のオタク気質が一途さと重なって、独特の甘い雰囲気が出ていて面白かったと思います。
    俺様傲岸不遜な俳優鷹之と、彼の気まぐれで突然付き人に任命された令也の不器用ラブ。
    小さい頃から鷹之の大ファンだった令也のコアなこだわりぶりが必見です。ただ、妄執してるわけじゃなく、鷹之出演の作品や番組を網羅する完璧な知識情報データがハンパない。昔の鷹之の作品を引きこもって繰り返し鑑賞する日常。その熱意は素晴らしいものがあります。これぞマニアという域に達しています。

    だからと言って陰気で執着体質かというと、まったくそんなことはなく素直で明るくてちゃんと気も遣えるかわいい受。
    対する鷹之は、私生活では芸能界の荒波に揉まれ過ぎて人間不信になってしまった、ちょっと性格ゆがんだやさぐれ系。
    そんな鷹之が、令也のまっすぐな純情に癒され次第に変わっていきます。
    最初の鷹之は最悪です。性格がねじれてるので、いきなり令也を押し倒して体を奪ったりイジワルなことを仕掛けるのですが、令也はそんな仕打ちをされてもひたすら付き人として側にいようと頑張ります。迷惑にならないか、いつかいらないといわれるのではないかと不安をかかえつつも憧れの鷹之から離れることができない令也なのです。

    一応、健気タイプの受になるわけですが、ただ庇護されてるだけじゃないのがよかったところ。芸能界のあらゆる誘惑にも動じません。令也が揺れるとしたら、それは鷹之のリスクに関してのみなんです。もちろん、どんな時でもオタク気質とファン心理もしっかり維持してるのがツボ。
    それがプラスに作用して、「そのままのきみだから」では、窮地に立たされた鷹之を救うことになるんです。無駄じゃなかったんですよね♥ファン心理がこんなに役立って、自分のことのように嬉しかったです。鷹之限定クイズだったら、優勝間違いなしの令也ですね。

    俺様な鷹之も意外にナイーブで、恋愛に関しては予想に反して不器用だったのもよかったです。
    エロ的には、言葉責めが適度に刺激的で、受の切ない気持ちとうまくミックスされて、かなーり甘くて萌えます。満足度大。
    やっぱりHシーンが上手い作家さんだな…と思います。

    さらっと読めて後味もいい話です。

  • どろどろとした芸能界が当たり前に受け入れられている世界。
    攻も大概ですね。もともとの価値観が。
    受の流されっぷりもすごいです。

  • そんなのあり?展開の始まりなんですけれど、割りと好みお話でした。まぁオタク知識がラストの書き下ろしで本領発揮出来ていて良かったですけれど、普通は引くだろ~と思いながらもそれ以外は純粋というか素朴な感じで良かったんでしょうね 攻め視点のお話は良かったです。どちらも恋愛初心者?ですれ違うすれ違うって所のじれじれ感は良かったんですけれど、受けのウジウジ感はあまり好きじゃなかったかな。攻視点の独占欲が結構好きでしたね。

  • おたくくん健気。どんだけファンなのって感じ。いいわあ!

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