- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344825505
作品紹介・あらすじ
祖父から受け継いだ下町の文具店をひとりで切り盛りする木嶋智秋の本職は、万年筆を修理するペンドクター。四年近く付き合った恋人から結婚を理由に突然捨てられ、その傷が癒えぬまま見知らぬ男と一夜を共にするが、相手はどうも智秋を知っているらしい。それもそのはず、その男・檜野冬都は、中学生だった智秋の包茎手術を担当した医師で-。
感想・レビュー・書評
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ストーリーもキャラクターも、自分勝手な元カレザマァなところも、総じてどれも楽しく面白かったけど、私には読みにくい文章でした。読みにくいといっても、決して日本語が崩壊してるとかじゃなくて、話のもっていき方というかリズムが合わなかったというか…。エピソードがまるで後出しじゃんけんのように感じられてしまったのが、ダメだったのかも。
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後からじわじわくる(^_^)
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受けの元彼がどーしよーもないクズだったとか、攻めの家族にまつわる過去だとか、ホーケー手術だとか色々あったけど、さっくり読めた1冊。
万年筆とかそのインクとかアイテムとして大好きなので、本編よりもその辺りの話題で萌えてしまったwww -
文字通りの●●。万年筆屋と医者がどう繋がるのかと思ったが、医者の我が道を行くスタイルに逆に好感を持った。重いところもあるが好き。
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地味な印象だったので後回しにしていた1冊。発売後すぐに読まなかったことをふかーく反省しました。確かに何てことない設定だし、ペンドクター、万年筆と言われても今ひとつピンと来なかったわけですが、読んでみたらこれが心に沁みる良作!
主人公の智秋は、祖父から継いだ下町商店街の文具店をひとりで細々と守っていて、ペンドクターと言われる職人でもあります。そんな彼の店に足繁く訪れる客の檜野。檜野は隣町の診療所の医師なんですが、智秋は彼のことがとても苦手。
どうして智秋が檜野を苦手としているのか?という原因が読み進むうちにあれこれ出てきて、そのすべてに納得です。笑わずにはいられない話でありながら、切なくさせられたりきゅーんとなったりさせられます。
檜野に対する複雑な心情が、とてもわかりやすく描かれているんですよね。
智秋にとって強烈に恥ずかしくて消したい記憶ナンバーワンだったことに、いつも関わっている男が檜野です。できるだけ避けたい相手だけど、決して嫌いなわけじゃないんです。そこは智秋の羞恥心からくる意地っ張りや、弱さを見せたくない矜持がすごく働いているからなんだと頷けます。だから、ずっとツンと見せて実は逃げてる態度。
そんな智秋にずーっと辛抱強くアプローチしてきた檜野の気持ちが、最初のうちは不可解だったんです。
いくらなんでも、あそこまで逃げられたらふつうあきらめるよね?と思ったんですが、そうしなかった訳というのがだんだん明かされていきます。上手いですね。思わず檜野の想いに共感してしまいました。
両想いになるまでの過程が、細かなエピソードを積み重ねて時々クスっと笑わせつつ、じっくりと描写されているところに、とても好感持てました。
エロ的にも意外にしっかり萌え感があり、おいしかったです。檜野は医者ですからね、そんなプレイも得意だったりします。もちろん、二人のHには愛がてんこ盛り。反動で芳朝には余計腹立たしい思いでいっぱいになりました。許せませんね。
徳治郎さんがいい味出してました。ちぃ坊ですよ!ちぃ坊w
ちぃ坊のお祖父さんとの思い出話にじーんときました。
何度も読み返したくなる作品です。 -
イラスト、内容ともにとてもかわいらしかったです。