翼の帰る処 3 ―歌われぬ約束― 下

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
4.25
  • (13)
  • (10)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344826939

作品紹介・あらすじ

皇帝の策略によって罠に陥ったヤエトは、ルス公当主ライモンドと対面し、逃亡した商人を引き渡すよう要請する。要求は受け入れられたものの、無理がたたって倒れてしまうヤエト。からくも北嶺に戻るが、皇帝の策略を阻止するため、ヤエトは無理を押して再び北方へ向かうことを決意する。それを決断させた裏には、"過去視"の力で出会った謎の少女・ルシルの願いを聞き入れたいという思いがあり-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヤエトって適材適所というやつを心得てるなーと、ルシルをセルクに任せる所なんか見てるとしみじみ思う。皇女は4の君を助けられなかった事で、多分この先、皇帝位を目指す事になるのでは?ところで皇帝は娘って息子と違って別枠でやっぱりかわいいのかなww

  • 上下巻連続読み。
    隠居からどんどん遠ざかってるヤエトですが笑、宿敵・北方蛮族の使節が北嶺国を突然訪れ、相互和平のため人質交換を要求してきたり、皇帝の策略によって罠に陥ったりと中々忙しい内容です。癒しは鳥!もう鳥くらいでしか癒やされないよ!過去視で出会ったルシルはセルクと一緒にいればきっと大丈夫な気がする。

  • そろそろヤエトが倒れまくって、死ぬ死ぬと言って、隠居願望があって、さらっと当然のように人を助けて自分の手柄にしない描写はもういいです。。。

    北方との和平を結んだり、魔族がこちらにくる伝説の情報が明らかになってきたりします。
    セルクのまっすぐさが本当に救われるなぁ。清涼剤。主人公ヤエトが偏屈なぶんだけ一層(不器用に優しいんだけれども)

  • 再読。病弱で三十前に死を予告されたヤエトは三十過ぎてもなんとか生きていて、でも頻繁にふらふらになる身体となんとかやっている。先をもしれぬ身のためもあり、常に隠居を願っているがかなわず、望まぬ出世を続ける日々が続く……。病弱な身体を抱えながら、いろんなとこいきまくり。(自覚なく)人たらしまくり。以前読んだときに気づかなかったところに気づいたり(忘れてるだけかもですが)

  • 読む前にパラパラっと頁を捲って、皇女の泣き顔の挿絵に一体何が起こるのかと身構え読書に突入。人ならざる者が出てきて魔界の蓋が開いてきていることが確信できたり、皇帝と対峙したり、色々あったのだけど、相、将軍、王の絡みが少ないことが物足りませんでした……が、最後の最後にしっかり持っていかれました。皇女がいることで安心できる、それが日常だと認識すれば、そこから自覚するのは通常なら違う感情だと思うのですが、あ、そっちに行っちゃったのねという……まあ、ヤエトだからね……。大きな覚悟で、愛には違いないだろうけど。

  • 皇帝の策略によって罠に陥ったヤエトは、ルス公当主ライモンドと対面し、逃亡した商人ナグウィンを引き渡すよう要請する。要求は受け入れられたものの、無理がたたって倒れてしまうヤエト。からくも北嶺に戻るが、皇帝の策略を阻止するため、ヤエトは無理を押して再び北方へ向かうことを決意する。それを決断させた裏には、"過去視"の力で出会った謎の少女・ルシルの願いを聞き入れたいという思いがあり――。

    今回も体力を振り絞って頑張るヤエトの姿が拝めますが、今までとちょっと違うのはいい意味で彼が腹をくくって進む道を決めたということだと思います。皇女のことを案じながらも、それだけではいけない、自分の主人としてはっきりと認めその将来を共に切り開くという意志が感じられてすかっとしました。弱ってても言ってることは正しいんだよなあ。こんな上司がいたらつい頼ってしまうよなと思わせる性格であります。第4皇子が倒れたけど、まだ他にもいっぱいいるしね。皇女はこれから本気で王座を狙うのかな?皇妹の「三回目も免れた」という言葉の意味が伏線になりそうですが・・・4巻目も楽しみ。

全6件中 1 - 6件を表示

妹尾ゆふ子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×