翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344827462

作品紹介・あらすじ

青鉄の鉱床発見の成果により、論功行賞を授与されることになったヤエトは皇都に赴き、皇帝から『隠居』を告げられる。かねてより、強い隠居願望を持っていたヤエトは静かに暮らせるかと思いきや、政務の引き継ぎや皇女との関係で慌ただしい日々を送っていた。そんな中、エイギルとミアーシャの息子のキーナンと養子縁素をし"黒狼公"家を継がせることに。政務を離れ「魔界の壺」がある場所の探索に本腰を入れるため砂漠へ旅立つが、「復縁」を迫られた皇妹殿下とヤエトは過ごすことを余儀なくされ…。

感想・レビュー・書評

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  • 四の皇太子と五の皇太子が皇帝によって処断され、同母弟の七の皇太子が反旗を翻すというきな臭い状況になってきている。ヤエトは褒賞として隠居を許可されるが、実はヤエトを皇女から遠ざけるためという。その皇女が突然やってきて、ヤエトに突進し接吻する。うわあ、皇女もはっきりと意思表示をしたぞ。歳の差、二倍以上だが。でもねえ、ヤエトが男女の仲として受け入れるわけないよね。一方、皇妹ラキニーも突然やってきて、二の皇太子とともに3者が砂漠に赴くことになる。魔界の蓋が開くということをどれだけ信じているかは、二の皇太子はゼロに近く、皇妹はどうなんだろう。この人は、ヤエトによればほぼ魔女に近くて、何を考えているか分からないのだ。好奇心だけで動いている?
    ヤエトの心理描写、対人分析の様子、相変わらず面白い。

  • 【祝☆隠居!】という事で、ついに夢が叶ったわけでありますがなんか違うww。次なる夢は【知るか、ボケ!】を実際発動することができるのか?ですね。エルギンさんとこの次男を養子にとった件ですけど、エルギン家での長男より次男君のほうが家格は相当上になってしまう訳で、その点は長男の心情的にいかがな物なんでしょうかね?まあ物語の筋上関係なさそな部分ですが。ところで皇女とヤエトが一緒に居る場面は、ああいう盛り上がりが無くても楽しいな。単独行動が多すぎるよ~。もっと主従関係増量を!

  • 青鉄の鉱床発見の成果により、論功行賞を授与されることになったヤエトは皇都に赴き、皇帝から『隠居』を告げられる。かねてより、強い隠居願望を持っていたヤエトは静かに暮らせるかと思いきや、政務の引き継ぎや皇女との関係で慌ただしい日々を送っていた。そんな中、エイギルとミアーシャの息子のキーナンと養子縁素をし“黒狼公”家を継がせることに。政務を離れ「魔界の壺」がある場所の探索に本腰を入れるため砂漠へ旅立つが、「復縁」を迫られた皇妹殿下とヤエトは過ごすことを余儀なくされ・・・。

    念願の隠居、のはずですがヤエトの心労はますます増え、彼が心穏やかに過ごせるのはいったいいつになるのやら・・・。皇女の行動は結構意外だった。まさか本気でそういう目で見ていたのかと。まあ逆にヤエトほど皇女のことを色仕掛けしそうにない人間は稀だけど(ルーギンや部下たちくらいでしょう)、セルクは気の合う友人でヤエトは信頼している人、なんだろうな。結婚はありえないにせよ、この二人がどういう道を進んでいくのかは結構気になります。そしてまさかのアルハンで待っていた預言者!魔界の蓋を閉じるためにはまだまだ波乱がありそうですが、彼女が間違いなく鍵を握っているでしょうし気になる展開だな。

  • 貴族の生活に一向に慣れないヤエトに、さらなる嫌がらせを皇帝がかける!どんだけ娘好きなんだ(笑)。邪魔が入らない状況で読みたかったので、週末まで寝かせておきました。今回も面白かった!何回もごろごろしちゃいました。
    各巻の最初に入る、砂漠踏破前の話がけっこう好きなのですが、今回もよかった。これだけ「ふつう」な家族生活を送ってきたからこその、今のヤエトがあるんだなあという気がします。でも、こんなに姉にもまれても、まだ女には振り回されるのね……。今回は、つい「うっかり」登場人物を見てしまって「しまった!」でした。そんな重要人物追加かい!皇女もあせるよね〜。皇子が次々と倒れていく中、どうなっていくのかなあ。下巻も楽しみにしてます!(中巻でもいいよ!)

  • 皇帝から与えられた褒美は、夢にまでみた隠居だった。

    ようやく夢をつかんだというのに、やっている事は
    得る前と変わらないという悲しい現実…。
    むしろ、暇だからいいよね☆ という感じがします。
    哀れ…とか言っている暇がない感じです。
    そもそも、会う予定の無かった皇女が…。
    いやまぁ自覚するのは大事です?
    手本を出されて呆然としているのは同情を禁じえませんが
    確かに、あの手順はどうかと。

    後手に回っているというか、回されているというか。
    7番目の問題もありますが、こちらもどうなっているのか。
    今回倒れないな、と思ったら、やはり倒れました。

  • 皇帝の嫌がらせとはいえ、念願の隠居が叶ったヤエト。養子を迎え、息子キーナンがヤエトのことを『父上』と呼ぶたびに、何故か私がこそばゆい気分に……。伝達官を通じて連絡を取り合ってはいても、皇女との絡みが少なくて、この巻も皇女の出番が少ないのかなと油断していたところに、襲撃事件が勃発。皇女、可愛いなあ……。突き放しておいて、期待を持たせる態度を取るあたりヤエトも罪深い。果たして、未亡人と隠居で世界を破滅から救うことはできるのか、下巻へ続く。

  • 夢叶って夢奪われし。
    いやあしかし皇女が押しかけて来たとこはびっくりしました。ヤエトさん?!って思いました。
    にやにやわくわくですが果たしてどうなっちゃうのかなー。

  • 今までの内容ぜんぜん覚えてないのにそれなりに読めるのはすごいなあ。ヤエトさんの心の声はほんとおもしろすぎる

  • 待ちに待った4巻やっと出た!
    上巻ということは下巻もあるんだよね?楽しみ楽しみ。

    ヤエトがいろいろなものに突進されるのがおかしくて。
    (雛とか姫様とか?)
    しかし、ヤエトがあまりに冷静でさすがというべきか、むかつくべきか。

    皇子たちの諍いはまだまだ続きそうだし、魔界の蓋が開くかもしれないなどという状況では、どう考えても楽隠居への道程は遠そうである。

    次は、今までの話を忘れないうちに出てほしい。

  • 続きが出てくれて、嬉しいのはうれしいけれども、
    ここで止められるとは…。

    どれだけ待てばいいのですか ああ、話の続きをー


    ともあれ。
    形式上は念願の隠居が叶い、後継者も見つかり、
    皇妹にも目出度く恩寵もちの素性がバレました。
    預言者との再開から、どんな展開になるんでしょうか。。。


    ゲーム化されれば、レアアイテム間違いなしの皇祖の日記帳。どんな日記なのか、見てみたい。


    ちなみにヤエトの理想の隠居ってのは、あくまでも楽隠居で、実際の隠居ってのは、やっぱり諸国漫遊したり悪人退治したりしなきゃならないんだろうなぁ。

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