あでやかな愁情 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344828629

作品紹介・あらすじ

行方不明の母-その情報の断片に触れた小山臣は、以来、幼い頃からの実体験を夜ごと夢に見るように。過去の悪夢に怯えながら目覚めては傍にある秀島慈英の存在に安堵の息をつく臣は、母のことに向き合う決意をする。そんな折、慈英と契約関係にあるエージェント、アインが臣に「慈英をちょうだい」と言い放つ。驚き、怒りを覚える臣だが…!?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ9作目。
    前作でアメリカ行きを決めて準備を進める慈英。
    臣の母親の消息、三島と壱都の件、そして慈英のエージェントであるアインの慈英への熱烈なアプローチ等に考え悩み苦しみながらの臣の成長が読み応えありました。

    臣の過去はやはり辛いけどでもそれがあっだからこそ慈英と出会い好きになれたと。
    慈英だけが必要と。
    臣の取った行動は軽率すぎて危なかったけれど、でも今回は臣は諦める事なく慈英へと告げた言葉には涙が止まりませんでした。
    この2人の気づなの深さは計り知れないです。

    そして臣の母親の真実に切なくなりましたが臣がそれをどうこうと悩まずに前を向いて進むラスト最高でした。

    では10作目「あどけない日々はめぐり」へ行きます!

  • とりあえず二人の間柄の落ち着くとこに落ち着いたみたいで
    ずっと読者していた分、よかったねえとまるで同じ村の人みたいな
    そんな親近感を持って読みすすめることができた気がします。
    もう読む構えがBL小説じゃない……。

    割と話が完結してしまった感じがあるので続編があるかわかりませんが
    あればまた買いたいと思います。

  • 第二部完結編


    前作までの宗教絡みの部分を引きずったまま、臣の母親の行方の情報の断片が臣にもたらせたもの。
    夢を見る、という形で思い出す臣、それを突きつけられる私たち読者…。


    ううーん。
    私的には何かがもやもやした1冊だった。
    伏線の回収や、慈英と臣の繋がりが強固で確実になったのは良かったのだけど。

    結論は、私は題材の中に使われる宗教ってあんまり好きじゃないってこと?
    じゃなくて、あからさまに世間を騒がせたリアルな宗教法人を思い出すからかなぁ。まぁいいですけど。
    先に読了した周りの“すごく良かった”という評価で期待が膨らみすぎたのかもしれない。




    表紙のリボンの絡みは暗喩です。
    蓮川さん、上手いなぁ。

  • 第二部完結。
    今作は臣の過去も織り交ぜてあったりりまたまた事件に巻き込まれたりと…(´・ω・`;) でもこれで臣も覚悟を決めた!って感じかな。
    蓮川先生の挿絵は相変わらずステキ!
    ショタ臣さんがー♡
    すったもんだの末や〜っとって感じの今作。二人にはホント幸せになって欲しい♡

  • 今回は臣が一歩を踏み出すための1冊だったんだろうけれど、えらくとっちらかった感じがしたなぁ。
    作品も『整理の途中の散らかった状態』なのか?と思うくらいwww う~ん。このシリーズは好きなんだけれど、冊数を重ねるごとにBL臭が薄くなっていくのが残念。
     
    読んでいてとても気になったのが「ひらがな語」!!
    やわらかな文章を目指したのか何かはわからないけれど、やたらとひらがなで書かれる単語が多くて読んでいて引っかかった。
    特に会話の文で「ひらがな語」が出てくると、頭弱い人みたいに読めてねぇ……堺のおとーさんのセリフで「じっさい・・・・・・」とか書かれると違和感バリバリで……ええwww
    どんな意図なんだろうなぁ、あの『ひらがな語』

  • これまでのシリーズは、良くも悪くも一度読めば記憶に残るように印象深い作品だったけれど、今回は、回想がほとんどだったからか、なんだかサラリとしていた。
    (回想部分は重いものがあっても、あくまでも過去なので)

    サラリと感じはのは、おそらく慈英の感覚が普通の人過ぎたから。
    前作からそういう感じはあったけれど、慈英に以前のような濃さがない。
    「臣さんの覚悟」は必要なものであったとしても、臣しだいでは慈英は別れることも辞さないイメージを受けた。
    それって、臣さんの気持ちが優先といっているようでもその実は臣さんよりも自分のことを優先しいるようで、なんだか違和感。
    臣さんが慈英とアインとの関係を心配しているときのやり取りにしても。

    記憶喪失後から慈英の感覚も普通になったような設定ではあるけれど、人間的には記憶喪失前の慈英の方がよかった。

    まぁ、臣さんが幸せならばそれでいいけれど…

  • 第二部完結。臣、慈英と末長く幸せになってほしい

  • やっと出たよ~。
    待ってたよ!!

  • 第二部完結編

    臣の過去を間に挟みながらの進行。
    痛い過去なのは、今までの本でも分かっていたけれど、それの詳細。
    一部だけで十分満足してた私には、蛇足感がないでもないんだけど、書かれたら、それはそれで楽しむ。
    なんだかんだ言っても、この二人が好きなんで、なんでもいい。

  • 慈英×臣の最新作で、第2部最終巻です。
    臣の過去と現在を行ったり来たりのストーリーで、彼らにとっては区切りにするための決着編て感じ。
    そのため甘さより、事件メインの堅い感じに仕上がってました。
    合間合間の臣の回想が切なかった・・・けれど、それこそ臣にとっては自身の過去との決着には必要なものだったんだろうなーと。
    慈英の活躍(?)は後半に凝縮されまして、ちょっとというか、だいぶ可愛そう(笑)
    ともあれハッピーエンドです♪

    しなやかな情熱シリーズ(慈英×臣シリーズ)
    1.「しなやかな熱情」
    2.「ひめやかな殉情」
    3.「あざやかな恋情」
    4.「やすらかな夜のための寓話」
    5.「はなやかな哀情」
    6.「たおやかな真情」
    7.「あでやかな愁情」

    別CPリンク作品
    「インクルージョン」
    「あなたは怠惰で優雅」

    番外編(2013年12/下旬発売)
    「あどけない日々はめぐり」

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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