- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344830264
感想・レビュー・書評
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『ファラウェイ』のスピンオフ作品
『ファラウェイ』より面白かった(≧∇≦)b
「神さまには誓わない」
「神さまには祈らない」
「終わらないお伽噺」の、三部作で
これは三部作で良かった。
読んで判るのタイトルの意味。
『ファラウェイ』に出てたアシュトレトが主人公。
人間を見下していた"悪魔"と呼ばれるアシュトレトは
事故死した牧師アシュレイの体に入り込み
アシュレイとして暮らし始めるが……。
悪魔が本当に人間を愛した時…
真実の愛を知った悪魔と人間の純愛物語。
主人公たちの一生が垣間見える。 -
読み応えある一冊でした。アシュトレントの一途な想い切なかった…>_<…
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すごく良かったです。切なかったですね。 なんか何千年も生き続けている悪魔と人間の時間って考えると取り残されてしまうのはとても悲しいですよね。 他のお話だと同属になったりとかあるんだけれど、こちらはなんかとってもきつい選択肢ですよね。 前作のカップルの決意もそうだし、今回のカップルもなかなか切ないですよね。 恋愛もそうなんだけれど、何よりもマリーとの親子関係がすごく良かったです
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思わず泣いてしまいました。
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ファラウェイのスピンオフ。
アシュトレトがどんどん可愛くなっていく。
倍ぐらいのページでもっとじっくり読みたい話です。
「終わらないお伽噺」の続きも読みたくて転げ回っちゃいます。 -
「ファラウェイ」のスピンオフ。あの時はポールだった、アシュトレトの話です。
雑誌掲載時に読んだ時には、ユージン×珠樹同様に甘いな~と思いました。そして、アシュトレトが普通に小さな娘を育てたり、ご飯を作ってたりする姿にびっくりして、意外な一面を見た気がしました。セレブ悪魔だと思ってたんで。
「神さまには誓わない」では、そんなアシュトレトが何気なく訪れた教会でアシュレイと親交を持つようになり、彼の幼い娘のマリーをかわいいと思うところから始まります。
その時にはまだアシュトレトは人の心を弄んでも何の罪の意識も感じない悪魔で、愛する心も知らなかったのですが、運命の男である上総と出逢うことによって激変していきます。
愛を知らないまま、上総を愛していくアシュトレトの魂の変化が甘く切なく描かれていて、円陣闇丸センセのイラストも好ましく、よかったです…
でも、それ以上に胸打たれたのが「神さまには祈らない」でした。この書き下ろしがあってこそというかんじ。甘いだけじゃなく、深い感動がありました。
涙が止まらなくなってしまいました。
長い時の中で生きてきたアシュトレトが、人を見下げながら数々の色欲を経験しつつ面白おかしく過ごしていたのは、失う苦しみを避けるという理由もあったようです。
マリーや上総と一緒に暮らすうちに自分の心に芽生えたある感情と向き合わなければいけなくなるアシュトレト。
そのきっかけを与えたのが天敵ミカエルでした。
このシーンは、何度読み返しても胸が痛みます。
ミカエルのおかげで自分の本心と向き合えたアシュトレトですが、ここから本当の試練と向き合うことに。
愛することの本質をアシュトレトを通して教えられました。ずっとそばにいてくれ、という願いは愛しているなら当然抱く気持ちです。でも、人間として生きる以上、叶わないこともあるのですよね。アシュトレトが悲しみや苦しみを乗り越えて生きていく姿は、本当に美しかったです。
やさしさと愛に満ちたストーリーでした。
「終わらないお伽噺」もアシュトレトの願いがどうなったか、見極めることができて満足。 -
雑誌掲載分に書き下ろし2編
雑誌で読んだときは、アシュレイ(アシュトレト)があまりに身勝手な言動やふるまいをするので、嫌なヤツ、、と若干思い、それに振り回される上総が不憫だなと思いながら読んでた記憶があり、ファラウエイ(関連作)の方が好みだなと思ってました。でも円陣先生のイラストにも惹かれ、書籍購入しましたが、書き下ろしはすごく良かったです。涙なしでは読めませんでした。人の死にかかわる話はもともと弱いのですが、ほんと泣けました。書き下ろしの2話目はその後のその後の話なんですが、最後に漏らす一言がアシュトレトらしくてクスッと笑えて、どうなっていくのかなと想像すると楽しくなるような終わり方でよかったです。