神さまには誓わない (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 148
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344830264

感想・レビュー・書評

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  • スピンらしいけど前作未読でも読めた。

    パティシエ×牧師の身体を借りた悪魔?
    結構重い話かと思いきやさっぱりした受けの性格と年下らしく翻弄される攻めとかわいい幼女の組み合わせにホッコリにまにまして読めました。しかし本来なら攻めのせいでアシュレイの魂は死んでしまったわけで…そこは深く掘り下げていなかったけど、攻めの最期で折り合いをつけたのかも…。

    転生後は義兄弟かぁ。でもやっぱり人格違う感じ(ノンケだし)なので、もう片方のカップルが出した結末を思うとモヤる。けど、何度でも同じ人(受け)を好きになるのはアッパレ。

  • 『ファラウェイ』のスピン。人間を見下しその時その時を楽しく暮らしてきた悪魔のアシュトレトがパティシェの達朗と出会う。前半はちょっと微妙かなと思っていたけど後半『神さまには祈らない』からは凄く良かった。何度も涙しました… アシュトレトに対するミカエルの本当の罰… マリー達の存在があったとしても辛いものだったろう。前作の2人と今回の2人の選んだ未来に違いがあったのも良かったと思う。最後のSSを読んでホッとできました、ボソッと呟かれた言葉には笑ったわ。

  • 『ファラウェイ』のスピンオフ作品
    『ファラウェイ』より面白かった(≧∇≦)b
    「神さまには誓わない」
    「神さまには祈らない」
    「終わらないお伽噺」の、三部作で
    これは三部作で良かった。
    読んで判るのタイトルの意味。

    『ファラウェイ』に出てたアシュトレトが主人公。
    人間を見下していた"悪魔"と呼ばれるアシュトレトは
    事故死した牧師アシュレイの体に入り込み
    アシュレイとして暮らし始めるが……。

    悪魔が本当に人間を愛した時…
    真実の愛を知った悪魔と人間の純愛物語。
    主人公たちの一生が垣間見える。

  • 読み応えある一冊でした。アシュトレントの一途な想い切なかった…>_<…

  • すごく良かったです。切なかったですね。 なんか何千年も生き続けている悪魔と人間の時間って考えると取り残されてしまうのはとても悲しいですよね。 他のお話だと同属になったりとかあるんだけれど、こちらはなんかとってもきつい選択肢ですよね。 前作のカップルの決意もそうだし、今回のカップルもなかなか切ないですよね。 恋愛もそうなんだけれど、何よりもマリーとの親子関係がすごく良かったです

  • 思わず泣いてしまいました。

  • ファラウェイのスピンオフ。
    アシュトレトがどんどん可愛くなっていく。
    倍ぐらいのページでもっとじっくり読みたい話です。
    「終わらないお伽噺」の続きも読みたくて転げ回っちゃいます。

  • パティシエの達朗×人でない存在(悪魔)のアシュトレト。
    表題は気まぐれで皮肉屋のアシュトレトが達朗と出逢い、遊びで関係を持つものの、本気になって変わっていく様子が描かれています。
    この時点ではまだアシュトレトの身勝手さがあまり好きでなく、達朗が不憫だと思う部分もありました。
    でも次の「神さまには祈らない」でのアシュトレトの決意と愛情の深さに胸を打たれました。
    よくぞここまでと思わず涙ぐみました。
    最後の「終わらないお伽噺」はその後のお話。アシュトレトが健気で、でも最後のひとことが彼らしくて笑ってしまいました。よかったね。
    イラストも素敵です。

  • 「ファラウェイ」のスピンオフ。あの時はポールだった、アシュトレトの話です。
    雑誌掲載時に読んだ時には、ユージン×珠樹同様に甘いな~と思いました。そして、アシュトレトが普通に小さな娘を育てたり、ご飯を作ってたりする姿にびっくりして、意外な一面を見た気がしました。セレブ悪魔だと思ってたんで。
    「神さまには誓わない」では、そんなアシュトレトが何気なく訪れた教会でアシュレイと親交を持つようになり、彼の幼い娘のマリーをかわいいと思うところから始まります。
    その時にはまだアシュトレトは人の心を弄んでも何の罪の意識も感じない悪魔で、愛する心も知らなかったのですが、運命の男である上総と出逢うことによって激変していきます。
    愛を知らないまま、上総を愛していくアシュトレトの魂の変化が甘く切なく描かれていて、円陣闇丸センセのイラストも好ましく、よかったです…

    でも、それ以上に胸打たれたのが「神さまには祈らない」でした。この書き下ろしがあってこそというかんじ。甘いだけじゃなく、深い感動がありました。
    涙が止まらなくなってしまいました。
    長い時の中で生きてきたアシュトレトが、人を見下げながら数々の色欲を経験しつつ面白おかしく過ごしていたのは、失う苦しみを避けるという理由もあったようです。
    マリーや上総と一緒に暮らすうちに自分の心に芽生えたある感情と向き合わなければいけなくなるアシュトレト。
    そのきっかけを与えたのが天敵ミカエルでした。
    このシーンは、何度読み返しても胸が痛みます。
    ミカエルのおかげで自分の本心と向き合えたアシュトレトですが、ここから本当の試練と向き合うことに。

    愛することの本質をアシュトレトを通して教えられました。ずっとそばにいてくれ、という願いは愛しているなら当然抱く気持ちです。でも、人間として生きる以上、叶わないこともあるのですよね。アシュトレトが悲しみや苦しみを乗り越えて生きていく姿は、本当に美しかったです。
    やさしさと愛に満ちたストーリーでした。

    「終わらないお伽噺」もアシュトレトの願いがどうなったか、見極めることができて満足。

  • 雑誌掲載分に書き下ろし2編
    雑誌で読んだときは、アシュレイ(アシュトレト)があまりに身勝手な言動やふるまいをするので、嫌なヤツ、、と若干思い、それに振り回される上総が不憫だなと思いながら読んでた記憶があり、ファラウエイ(関連作)の方が好みだなと思ってました。でも円陣先生のイラストにも惹かれ、書籍購入しましたが、書き下ろしはすごく良かったです。涙なしでは読めませんでした。人の死にかかわる話はもともと弱いのですが、ほんと泣けました。書き下ろしの2話目はその後のその後の話なんですが、最後に漏らす一言がアシュトレトらしくてクスッと笑えて、どうなっていくのかなと想像すると楽しくなるような終わり方でよかったです。

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