いとしい背中 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.50
  • (3)
  • (6)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344830981

作品紹介・あらすじ

テーラー見習いで「背中フェチ」の速水名生は、祖父の店の顧客で大企業CEO・紀藤の背中を見た瞬間、触りたいという強い衝動に駆られてしまう。そんな己の気持ちを持て余しながらも、紀藤のスーツを仕立てることになった名生。紀藤に次第に惹かれていくが、祖父の店の経営状況が思わしくないことから、告白すら援助目的だと誤解されてしまい-!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • テーラー見習いで「背中フェチ」の速水名生。
    祖父が倒れたとミラノから帰国し祖父の店の顧客で大企業のCEOである紀籐の背中を見た瞬間、触りたいという強い衝動に駆られ…。

    背中フェチの理由が亡き父の唯一の思い出から来ていて、祖父の店を守りたいという名生の気持ちと紀藤を好きだと思う気持ちがタイミング悪く重なり誤解されてしまったのが辛かった。
    実は背中フェチになった人物の真実が分かった事、そして名生が真心を込めて作り上げた紀藤のスーツで紀藤の誤解も解けてホッとしました。

    巻末SSでは晴れて恋人となれた2人だけど離れ離れの生活で久々に再会し甘い時を過ごし紀藤の誘いに名生がそのまま流されるかなと思ったけど向上心のある名生、カッ良かった。

    ではスピンオフの「あまやかな指先」へ行きます。

  • 祖父に育てられた名生は祖父と同じテーラーになる為、イタリアに留学していた。しかし祖父が倒れたとの連絡に日本に戻る。
    祖父がいなくなった店にやってきた男、紀藤。その背中に亡くなった父の面影を重ねた背中フェチの名生は目が離せなくなる。
    彼のために服を作りたい。でも名生はまだまだ修行中の身で…

    祖父の店を守るために紀藤に身を売ろうとしたり、自分の価値を示すために紀藤の服を作ったりしつつ2人の関係がじわじわ進展していくような感じのお話。
    ひたむきな主人公と金持ちで余裕のある大人の男の話かな。

  • 企業CEO(祖父の顧客)×テーラー見習い

  • 表紙買い、大企業のCEO・紀藤×テーラー見習い・名生。良いよね、背中… Yシャツ越しの背中良いよね… 麻々原さんの描かれるスーツ姿もYシャツ姿もカッコいいのでイラストだけでも萌えられるw お話としては可愛く纏まってるかな、という感じでした。書き下ろしSSで同居話しを断った名生が、可愛いだけじゃなくてちゃんと強い部分も持っているのを見れて良かった。

  • (感想)

    いや~っ、ハマった!!
    背中という言葉で「さらってよ」っていう表紙を思い出しました。
    あの本は表紙の背中に惹かれて買ったんだよね~っ
    (挿絵は同じ人)。

    今回2人がくっつくまでは、冷たい人のような紀藤でしたが
    それには訳もありまして…(勘違いなんですけども)
    恋人同士になってからのお話が私好みでたまらない!!

    今までの冷たさは何処へやら
    もう、甘い甘いよこの紀藤、お前本当はフランス人だろう!!
    歳の差で年上が年下にべた惚れな感情は読んでて楽しい。
    それもデキる男がそういう状態なのは見てて萌。
    しばらく遠距離恋愛が続きそうですが
    その分、会えた時はさらに甘々なんだろうな…
    もう少しこの先の2人が読みたいです!!

  • きゅんとした。早く一人前になってラブラブ暮らしてほしい。

  • ▼あらすじ
    テーラー修行中の名生が出会った、理想の背中を持つ男・紀藤。
    つい触れたいと思ってしまう名生だが、紀藤は大企業の社長で…。

    ***

    割と最初の方から甘々で、最後まで楽しく読む事が出来ました。
    特に後日談は砂を吐くかと思うぐらい甘々ラブラブです(笑)
    攻めの紀藤は容姿・金・権力と見事に三拍子が揃った完璧な男で凄過ぎてちょっと現実味ない…というか想像しにくい世界でしたが、年の差や身分差、甘々でハッピーエンドな王道ラブストーリーが好きな方はかなり楽しめる作品なんじゃないかと思います。
    あと紳士やスーツと言ったジャンルが好きな方にもお勧めしたいです。
    そして受けの名生がちょっと子供っぽくて可愛かったです。
    考え方も見た目も大人な受けも好きですが、幼い受けも好きなのでそこも個人的には楽しめるポイントでした。
    麻々原絵里依先生の素敵なイラストも必見です!

  • 大企業CEO・紀藤×テーラー見習い・名生。
    王道ロマンス。
    名生がやや子供っぽいかなーと思っていたけれど、最後の決断が素敵だった。
    ベタな王道ものがお好きな方はぜひ。

  • ファッション会社CEO×服飾学生テーラー見習い

    またも出来る男の溺愛物の大好物を堪能。
    しかし、何よりも名生(受)の強くしなやかな向上心がキラッキラしてて読んでて楽しかった。

    こういった職人を目指す話って好きだ!

    親代わりで尊敬する祖父が倒れて、留学先のミラノから戻り立ち行かなくなったお店を保ちたい一心でどうにか策を考える名生。
    お店に用事で顔を出したときに、得意客の紀藤が現れて流れで採寸することに。
    彼のスーツを仕立てることになって色々あるんだけど、ぶつかったり傷ついたり落ち込んだりしながら、それでも「紀藤さんのためだけのスーツを仕立てる」と心に決める。
    幼いころの父の背中のぬくもりを忘れられず、背中フェチになった名生は採寸の時に紀藤の背中に父の面影をみつける。

    これが、父の背中だと思っていたのが実は若いころの紀藤だったという。(紀藤の父の代から祖父のお店の得意客)
    なんか、すごくいい話で。
    小説だからうまくいきすぎなのは当たり前で、それをどう受け止めるかは読んでる方の意識の違い。
    私にはすごく好印象。

    祖父の店の融資のために「自分を好きにしてくれ」と誤解から始まった物語も、途中また銀行の書類がきっかけで紀藤がシャッターを下ろしたけど、それでも仕立てることを投げずにやり遂げた名生はそれを紀藤へ渡して分かってもらえるわけで。
    そこからはもう紀藤も何も隠さずダダ漏れな愛情w

    その後の話はミラノに戻った名生と本拠地パリにもどった紀藤のお話。
    3か月ぶりに会って幸せな時間を過ごして甘い!!
    でも、それで終わるんじゃなくて、パリで一緒に暮らそうと持ちかける紀藤に名生は悩む。
    お土産で持ってきた課題で作ったシャツを着て仕事をする紀藤を目の当たりにして、自分の目指すものを見つめ直す。

    卒業までミラノで頑張るという名生。
    ちゃんと地に足を付け頑張る名生を応援する紀藤。
    あぁ、なんていいお話だったんだろう。

    ベタかもしれないしそんなにアップダウンあるわけじゃないけど、その分気持ちの伝わる読んでて甘さとパワーを貰える本でした!

全11件中 1 - 10件を表示

御堂なな子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×