時は中世。栄華を極めた王国の、双子の世継ぎとして生まれながらも国を滅ぼす災いとされ幽閉されてしまった王子・レン。
しかし時はたち、引き寄せられるかのように王女・リンと出会う。
幽閉場所が全てだったレンにリンは「世界」を教える。
いつしかレンにとってリンは「世界の全て」となっていた。
レンは身分を捨て、リンを守るためだけに存在する「召使い」として生きる決意をする…。
前に大判コミックで出ていた一巻分と一緒に、何故か新装丁で発売された二巻。一巻出てから音沙汰なくてどうなったのかと思ってたので続きが出たのは嬉しいんだけど、前の一巻と新一巻では一話分収録話数が違うせいで、七話が分からないまま八話からスタートしちゃったのが残念。改めて一巻買い直すのもなぁ…。
内容は順調に話が進んでる感じ。双子とミクが出会って、いろいろあって悲劇が生まれる所まで。
レンより先にリンがミクと仲良くなっているという展開からのあの惨劇はとても切ない。
王女なのに一つも自分の思い通りにならないもどかしさ。後ろ盾の王妃様も危ないし、婚約してたカイト王子も王位捨てちゃうし、レンはそばにいることしか出来ないし、リンには頼りにできる存在が少なすぎる。
絶望に打ちひしがれるリンが悪の娘に仕立て上げられていく様がとても悲しかった。