翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 上

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 117
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344834156

作品紹介・あらすじ

念願の隠居生活にもかかわらず、相変わらず仕事に忙殺され納得がいかないまま忙しい日々を送るヤエト。反旗を翻した第七皇子との戦いのさなか、魔界の罅を塞ぐ方法の調査を皇帝から任命されたヤエトは、着実にその方法に近づきつつあった。そんな中、「兄上たちの喧嘩を止められる」という理由から玉座をとると皇女が言い出す。突然の宣言に驚き、困惑するヤエトだったが、その矢先、都から竜種一同に招集がかかり、ヤエトも皇女の副官として列席することになり-。

感想・レビュー・書評

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  • 念願の隠居生活にもかかわらず、相変わらず仕事に忙殺され納得がいかないまま忙しい日々を送るヤエト。反旗を翻した第七皇子との戦いのさなか、魔界の罅を塞ぐ方法の調査を皇帝から任命されたヤエトは、着実にその方法に近づきつつあった。そんな中、「兄上たちの喧嘩を止められる」という理由から玉座をとると皇女が言い出す。突然の宣言に驚き、困惑するヤエトだったが、その矢先、都から竜種一同に招集がかかり、ヤエトも皇女の副官として列席することになり――。

    安定のシリーズ。長いですが、どんどん登場人物が増えて場所もくるくる変わるので(主人公が病弱とは思えないくらい酷使されているのに毎度笑ってしまう)、飽きは来ないです。結構本気になってきている皇女ですが、ヤエトがどう気持ちを整理するんだろうか・・・罅をふさげるかどうか以上に気になってしまう。恋愛感情というには違うかもしれないけれど、ヤエトも皇女のこと本気で好きですものね。自分にはないものを持っていると自覚して、尊敬しているからこそ複雑な心境なんだろうな。皇帝からもめちゃくちゃ冷たい目で見られていてしのびない。ル=シルとヤエトの会話が重くて切ないけれど、胸にきます。どうか幸せな結末になってほしい。

  • 上下巻一気に読みました。
    いつかヤエトは皇女に押し倒されるよね、と当時友人が言っていたことを思い出しました。うん、私もそう思う笑。魔界の蓋のくだりとかが少し飲み込みにくかったのでもう一度読まんとダメかな〜と思いつつ、終始鳥が癒やしでした。もふもふ…

  • 主人公の望まぬ栄達……を通り過ぎて、隠居したはずなのに今日も世界を飛び回る忙しいヤエトさん。今回は、忙しすぎて癒やしを求めるあまり鳥馬鹿に拍車がかかりっぱなしなヤエトさんでございます。素で鳥を「弟」と読んで北方人に白い目で見られる貴族って(笑)。世界は薄暗い方向に向かっていますが、ヤエトや皇女たちは日常を過ごしつつ下地を整えていくしかないわけで……がんばってますな。皇女と皇帝のいちゃいちゃがすげー楽しかった。人前でも遠慮せんなあ。……あれ、でもこれで下巻で完結!?無理じゃない?(^^;

  • 隠居なのに、隠居してない現実。

    家に帰ったら、自宅に知己がいました、という現実から
    がっちりと回される仕事。
    これはたしかに、理想というか想像した隠居とは
    程遠い生活です。

    ちょっとした癒しは、あの雛が…でしょうか?
    ふわふわしてみたいですし、顔をうずめてみたいw
    そしてようやっと、な兄妹会議。
    慎重すぎる長兄は、どうするつもりなのか。
    うっかり笑ってしまったのは、二人で会いに、の
    王の言葉。
    まぁ親としては、そこ大事! ですねw

    伝言を受け取りに行ったのに、受け取れない状態。
    次こそは、受け取って解決、でしょうか?

  • 後一冊かと思うと惜しい。でもきつと良い余韻が残るお話になるに違いない。

  • 『兄上たちが死に絶える前に、権力を掴むぞ』と、ヤエトも権力も全部自分のものにするのが一番楽だと言い放つ皇女は何てオトコマエ……虚弱なヤエトにはこれくらい勇ましい怖い物知らずの女の子が丁度いいのかもと思えてしまいますね。もう諦めて皇女に押し倒されちゃえばいいのに。残り一巻で世界の罅を塞いで、皇位継承問題にもケリがつくのかな?個人的には、ヤエトが、もう会えないものと思っている沙漠の向こうにいる家族にも会えるといいなあと願いつつ、完結する下巻にいきます。

  • 帝位を争うように仕向けている黒幕は皇帝なのではないかな?皇女に帝位に就いてもらいたいのじゃないかな?と、皇帝の実は親バカ振りをそこはかとなく感じるにつけ、そう思ってしまうww。ヤエトが今までに比べ健康になった印象の巻。程よく倒れて、その間に体力を養っている?ところで、代官の妻が書く「ヤエト出世物語(?)」の劇を短編ででも読んでみたい気が(笑)。

  • ああこんなところでまた待たされるのか。待ちますとも。

    まったく芽の無いスーリヤの、出番がますます減って悲しい。人がたくさんいるとね、どうしてもね。

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