- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344834453
作品紹介・あらすじ
自ら起業し社会的な成功をおさめながらも、親友への叶わぬ恋にフラストレーションを抱える高野。憂さ晴らしに一晩30万円で澄んだ瞳の青年・渉を買うが、文句ひとつ言わず従う渉に苛立ち、酷く当たってしまう。それでも変わらず逢瀬に応じる渉-いつしか二人でいる時間が心の拠り所になっていた高野は、溺れるように渉にのめり込んでいくが…!?
感想・レビュー・書評
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どこかで読んだことがあると最初思って、そういえばWEBで読んで好きでした。最初の高野クズっぷりがいいですね。信田も微妙に無神経みたいな部分があるから高野と上手くいってもダメだったような気がする。渉とは互いに正反対だから良かったんじゃないかなと思った。
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酷い男がぎゃふんと言わされる話しは好きです。
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最初の方、ワタルを虐めて喜んでいる高野をムフフとなりながら読み進めていましたが、途中から渉が健気で可愛くてやっぱり愛情が湧いてきちゃいましたね。渉と同居していた彼女は何かあるんだろうなーと思っていましたが予想とはちょっと外れました。後日談が加えられていましたがもっと読みたい!と思いました。同人誌を出してくれればいいなぁと思いました。
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前半の酷めの展開にうぎょー! と思いながら読みましたが、はぴえんでよかったです。そして職業柄作中に出てくる商品の実現可能性について考えてみたり。
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分厚いです。381Pもあったけど、一気に読んでしまいたくなる魅力十分の作品でした。
センセのサイトに掲載していた大人気の小説に書き下ろしをつけて文庫化です。
傲慢だった男が玩具扱いしていた相手に去られた後で愛を自覚するけれど、後の祭りとなる話。
高野は極悪人というよりは、頭はいいけど自我が強くて相手の事情などひとつも考えない思いやりに欠ける男です。オトナに見えて、とてもお子ちゃまですね。
思い通りにならないと不満で、親からも親友からも自分が一番愛されていないとイヤなんです。
で、彼女の出産費用に困っていた渉を金で買って、苛めて憂さを晴らすという最低なことをやらかします。
最低な男だなとは思いましたが、このあたりは古風な展開というか予測可能な成り行きだったので冷静に受け止めました。
しかしその後、高野が信田は思い通りにならなくても渉は思い通りになると思い込んでの、酷い憂さ晴らし!アレは最悪でしたね~
心が弱っていた高野を受け止めてくれたり、何をされても受け入れて許してくれていた渉の気持ちなんかひとつも考えてないですもんね。腹立たしくて、そんな彼に下った天罰にスッキリできるかと思ったんですが…逆に胸が痛くなりました。
馬鹿な男ですよね。
人を本気で愛したことがなかった高野が愛することに目覚めて、後悔して苦しんで捨てられたのに忘れられず、ありえないことまでしでかす姿に、もう許してあげたくなりました…
渉に関しても、最初はなんで大金を身体で稼ぐのかと不審に感じていたのだけど、真実がわかればわかるほど一生懸命幸せを求め続けて生きる渉の姿に不憫になって。話の流れがすごく上手いです。古風な設定だけど泣かされました…!こういうのに弱いんですよね…
信田との関係性も、すごく自然に受け止めることができました。
渉もおとなしくて従順ではあるけれど、芯はしっかりしていて、言われっぱなしじゃなくちゃんと言い返せる気概があるところが安心感ありました。智美と張り合えるwww
書き下ろしがすごく甘くて二人が幸せなのが伝わってきてよかったです。渉はすごくかわいくて高野のことすごく愛してるいい嫁で、ごちそうさまな気持ちになれました。高野甘やかし放題。安心できたけど恥ずかしいバカップルでしたw