嘘つきジュリエット (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 23
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344834491

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 年上の紳士的なおじ様×女装した男子高校生の、一見倒錯的なようで実際には優しさ溢れるストーリー。セレブ一家の一人息子として育った主人公・伊集院遥大が、半年前の父の死を境に母・百合子とともに次々と苦境に立たされ、屋敷を失う瀬戸際まで追い詰められるという不幸に見舞われます。高級物件を専門に扱う不動産売買の仲介業者・斎川博和の思いつきで、遥大は家の権利書を取り返すため女装してパーティーに参加し、斎川の友人・高儀昌史を“美少女ハルカ”として騙す事に。
    高儀は祖父・晉一郎のかつての想い人にそっくりなハルカを、祖父孝行のためにたびたび連れ出し、ともに過ごす時間を重ねるうちにどんどん“彼女”に惹かれていきます。遥大が、女装している間に自分にできる事は何でもしようと献身的に振る舞う姿には、育ちの良さが滲み出ているとつくづく思いました。また、高儀の気品高い言動や佇まいには、古き良き時代の紳士を彷彿とさせるものがあります。大人の男性ならではの包容力がたまりません。
    これだけお互い内面も外面も美人だったら、惹かれ合っても何の不思議もない♪偽りの出会いが生んだ年の差愛の結末は、ぜひその目で直接確かめて頂きたいです!

  • アンティーク家具輸入販売会社の社長・高儀×高校生の遥大。
    とっても好みのお話で楽しかったです。高儀がノーブルでとても誠実で素敵でした。斎川に朴念仁とからかわれるところも好感が持ててよかったです。そんな斎川と高儀の組み合わせもなんだかんだで親友なんだなと思えておもしろかったです。斎川は悪そうに見せて結構いいひとなのかな?遥大も男子高校生らしい初々しさとしっかりしなきゃという部分があって好感が持ててよかったです。

著者プロフィール

1999年にデビュー。「鬼の求婚~桃太郎の受難~」「風神×雷神」「夢詠みかぐや」などを執筆。

「2023年 『魔法遣いは魔王の蜜愛に篭絡される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

真崎ひかるの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×