蜜色エトワール (幻冬舎ルチル文庫)

著者 : 市村奈央

• 幻冬舎コミックス (2015年8月19日発売)

作品紹介・あらすじ

バレエダンサーになるべく、ずっと海外で暮らしてきたナオキ。美しく優雅な彼だが、ダンサーとして「決定的に足りない何か」を求めて、初めての日本へ訪れる。そこで粗削りながら魅力的なダンサー・キヨチカと出会うが、ナオキの直裁すぎる言葉は彼を苛立たせてばかり。バレエを通じ次第に親しくなっていく二人だが、ナオキの元恋人が現れ…!?

感想・レビュー・書評

[じゃねこさんの感想 · 2021年2月7日]

バレエの世界しかしらず、美しくあることしかなく己の感情も他人の感情もわからず生きてきたナオキは、自分のルーツと幼くして別れた母の居る日本を訪れ、母との再開と運命の出会いにより、バレエへの想いを開花させる静かな情熱を感じるお話です

自分の感情にも疎いナオキが少しずつ心を広げていく様や感情を懸命に言葉にしようとする姿が愛おしいく、清親がナオキの言動をゆっくり噛みしめるように理解しながら、ナオキの心に触れていき、お互い惹かれあう様が良かったです。

ナオキのTバックに萌えます

[lovenovelsさんの感想 · 2020年2月1日]

最初はナオキの直接的過ぎる物言いに驚かされるけど、読んでいくとただただ人との付き合いに慣れていないのかも。と思えてくる。そんなナオキにイライラしていた清親だけど理由がわかってからは、可愛く見えてきているのが分かって楽しい。何に悩んでいるのか、何を考えているのかも分かりやすいし。
まっすぐにバレエに取り組んで、自分の過去と向き合う２人を見ると応援したくなった。

[ハムコさんの感想 · 2017年4月6日]

バレエＢＬ。楽しかった～！

バレリーナである母に子供の頃からたたき込まれ
10歳で単身フランスのバレエ学校に入れられた主人公。
フランスのバレエ団を辞めて日本に戻ってきたが、
母のバレエ団で自分と違うタイプの魅力的なダンサーと出会う。

鞠子さん（母）のスパルタ教育は
結果的には成功なんだろうけど、
一切交流を断ってたのはやりすぎちゃうん？
だからナオキの情緒が育つの遅れたんちゃうん？
と、思わなくはないけれど、
（お父さんの意志が全くないのがまた…）

まあ、だからこそキヨチカと出会えたからいいか…
（ＢＬ的解決方法）

そこまでやらないと一流のものは育たないのかもね！

それはともかく、ナオキのノーブルな雰囲気と
キヨチカの元フィギュア選手ならではの
ちょっとスポーツマン的気質が好ましくて、
バレエ部分もたいへん楽しく読めました。

初心にしか見えないナオキがアルと１５から寝てたり
普段からＴバックはいてたりするのがエロくて
でもふわ～っとした雰囲気で全然下品じゃないのです。

最後のキヨチカ視点でナオキを可愛い綺麗と
言いまくってるのがすごく楽しかったです。
攻め視点が一番のご褒美。

何でもお母さんの思う通りなのが業腹ではあるけど…
最後はきちんと結婚もできたし、
フランス人になっててよかったですね！

麻々原絵里依さんの挿絵が上品でぴったりでした。

[hakomadamさんの感想 · 2017年1月15日]

初めて読む作家さんだけど、好き。
さらってしてるけど整った文章、品を保ちつつも、
わりとえろいシーンも好み。
作中に出てくるバレエの演目は有名どころが多いので、
ああ・あれね、と槇村サトルや有吉京子読んできた
土壌が役立つ。
同体格カップルというのがなにより。
受けがすんなりした美貌のジークリフトフリート王子タイプ
攻めが海賊やカルメンホセタイプっていう雄むんむん系で、どっちも海外のカンパニーに居そう。
そしてバレーダンサーにゲイやバイ多そう。
最初のふれあいがこすりあいだけで済んでほっとした。
だって、激しい交接したらコンディションに響かないのかと
老婆心。
Tバック下着を常につけてる受けいいなぁ。

[collectさんの感想 · 2015年9月6日]

memo: コミコミ特典ペーパー付

[bgさんの感想 · 2015年8月23日]

バレエダンサーさんの姿勢、みたいなのが好きなのですがそれが違和感なく素敵に表現されていて、お話としても素敵で良かったです。大好き。