翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 下

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344836808

作品紹介・あらすじ

「過去を視る」恩寵の力を持つヤエトは念願の隠居生活に突入したものの、仕事に忙殺される生活を送っていた。皇女は「兄たちの喧嘩を止められるなら」という理由から玉座を取りに行くと言いだし、皇帝からはヤエトの過去を視る力を利用して秘密を知られさることに。さらには魔界の蓋を閉じれば鳥たちが飛べなくなる可能性も浮上し、北嶺では帝国に対する不満が噴出する。ヤエトと皇女を取り巻く環境は徐々に変わりつつある中、少しずつ世界の罅へと近づくヤエトを待ち受ける運命とは-。感動の長編ファンタジーロマン、遂にグランドフィナーレ!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ完結。
    病弱主人公ヤエトと前向き皇女の組み合わせが楽しく、続刊が出るのをいつも楽しみにしてました。
    無事完結して本当に良かったです(こんな大風呂敷広げて終われるのか、と思ってました・・・)。
    「これで終わりじゃないんだよ、彼らの人生はまだ続くんだよ」という感じの結びで、その後の彼らの行く末に妄想がふくらみます。
    まあ、でも最後は皇女に押し倒されそうですけどね、ヤエト先生。

  • 上下巻一気に読みました。
    いつかヤエトは皇女に押し倒されるよね、と当時友人が言っていたことを思い出しました。うん、私もそう思う笑。魔界の蓋のくだりとかが少し飲み込みにくかったのでもう一度読まんとダメかな〜と思いつつ、終始鳥が癒やしでした。もふもふ…

  • 「過去を視る」恩寵の力を持つヤエトは念願の隠居生活に突入したものの、仕事に忙殺される生活を送っていた。皇女は「兄たちの喧嘩を止められるなら」という理由から玉座を取りに行くと言いだし、皇帝からはヤエトの過去を視る力を利用して秘密を知られさることに。さらには魔界の蓋を閉じれば鳥たちが飛べなくなる可能性も浮上し、北嶺では帝国に対する不満が噴出する。ヤエトと皇女を取り巻く環境は徐々に変わりつつある中、少しずつ世界の罅へと近づくヤエトを待ち受ける運命とは――。感動の長編ファンタジーロマン、遂にグランドフィナーレ!

    本当に最終巻!?と疑うくらい問題山積みの前作でしたが、きれいにまとまった終わり方で納得せざるを得ない。ヤエトと皇女がこんなに離れている時間が長いなんて、二人が主役なのに変ですねwだけどそれを飛び越えて二人はもう一心同体だし信頼しあっているんだなというのがそこここで感じられて、シリーズを追いかけてきた読者としてはじんとくる。最後まで衝撃的な展開でしたが、そうくるかと。完全に終わりが描かれるよりも却って余韻に浸れるというか、読者に委ねる形も悪くないなと思った。恩寵が消えたと知ったときの皇女の反応がさすがすぎて笑ってしまうわ。ヤエトの隠居はまだまだ遠そうだけれど、どうかお幸せに!番外編が楽しみだ~。

  • よくこの病弱で戦闘力ゼロのおっさん(30代)主人公で物語を初めて折りたためましたね。という感想。ファンタジーにありがちな権謀術数や戦闘シーンに絡むことのできない主人公にもだつきながら読み終わりました。
    最終的にヤエトは魔界のヒビ修繕役として、助言役として終わりましたね。(地味である)そして倒れている間に皇子同士のいざこざや戦闘が片付き、皇女様が勝手に成長されておる。。。
    惜しいなぁ。1冊でも皇女様視点の苦労話とかあれば、とか思ってしまいました。
    ただ、久しぶりに長編ファンタジーを読めて良かったです。

  • このシリーズで面白いと思ったのは、主人公が虚弱だから肝心な、というか見せ場となりそうな派手なシーンは大抵倒れていて伝聞だというところ。だけどそういう場面もちょっと読みたかったような気もする。
    とはいえ全体的に楽しかった。

  • ヒントは得るものの、戻ってくれば恐ろしい状態に。

    心が繋がる、とは、良い半面、悪い事も繋がっていく。
    慌てて脱出に、怒涛のような現状。
    ふたはどこだ、から、さらに脱出した人。
    今回の黒幕と思わしき人の駒、まで怒涛の展開。
    このペースで、何がどう解決するのだ!? でしたが
    本筋だけが…な状態に。
    いや、これはこれでどうなるのか、と
    想像する楽しみが…。

    とりあえず、希望だった隠居には
    まだまだ遠い話、になってしまいました。

  • 隠居らしい生活を最後に垣間見えたような気もするのですが、やはり、ヤエトがそれらしくあるためには、必要な性質というものがあるのですね
    何はともあれ、大団円を向かえましたよ

  • 読み始めたきっかけはたしか「めるへんめーかー」で検索した事だったように思います。

    なんとなく読み始めて 
    ライトノベルな感じが読みやすかったので読み続け

    そしてこの最終巻でそりゃないよ、です。
    あとがきによると、もともと全10冊にしよう、という話だったそうで
    「魔界の件」をどうにかするまでのお話だったというなら
    これでいいの…かもしれませんが
    今まで帝位についての云々もこれだけ書いておきながら
    魔界の件が落着したらあとはこんな感じです、と説明されて終了か。第三王子との対決はなしなのか。帝位につくまでは書かないのか。
    だらだら続いて完結しないより良いのか。
    話がなんとなくあちこちにばらけていたという印象しかないのですが。だったらあのエピソードなくても良かったような…というのがいくつか。それよりこれについて書いてくれれば…というものも。残念。
    ※全巻図書館なので間があきすぎると詳細が…;でも最初の数巻では魔界云々とはあまり関係なく話が進んでいたような…?なので帝位につくまでの話なのかと思っていたような…?それがいつのまにか魔界とか…うろおぼえ。

    「過去を見る力」というのは面白い設定でこれを使って面白いお話を色々作れそうな気がするのですが。
    そういう設定の本が他にもあれば是非読んでみたいです。
    なにはともあれ完結おめでとうございました。

  • 完結。
    その後の話も読んでみたい。

  • 思ったより、するっと解決した事件。でも彼らっぽいと言えば彼らっぽいかな。
    名残惜しいが、完結。そして未だに本格引退できない主人公。

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