薔薇色じゃない

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
4.28
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本棚登録 : 272
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344837416

感想・レビュー・書評

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  • タイミングの合わないふたりが、年月を重ねまた恋人に戻るまでのおはなし。

  • タイミングよく色々なことが進み、恋人になった水野と阿久津。そのままだったら幸せだったのに...。と言いたくなるほど、別れてからのタイミングが合わない。どちらかが勇気を出せば、どちらかが素直な気持ちを言葉にすれば...。と見ていてもどかしくなった。お互いを間違いなく大切に思っている2人には、一緒に幸せでいて欲しくなる。

  • 良かったですね。まぁ長い!こういう攻は好きではないけれど、葛藤ってのが伝わってくるからなのか嫌いにはなれなかった。何より大将がいい!

  • 一気読み。出会って、付き合って、別れて、再会して、すれ違って。2人の気持ちが同じ方を向くまで、15年。この時間の長さがすごくリアルだった。相手が誰であれ、お互いを思い合って理解して、ましてや愛し合って暮らしていくって、そんな簡単じゃない。家族でも難しいのに、赤の他人が大切な人になるまでって、きっと本当にこれくらいの時間がかかるだろうなって思った。後日談が読みたくなる、素敵なお話でした。

  • ゲイ夫婦のようなカップルだった二人が別れ、長い年月をかけながら新たな関係を築いていく話。

    受け攻め交互視点。濁流のような劇的な展開ではなく、ただ生きる中での出会いや別れの繰り返し。タイミングというものがこのストーリーの大きなキーになっている。お互い愛情が残っているのに違うパートナーを作ったり…それでも友人を続けたり。

    ただ、互いの当て馬キャラがお膳立て(当て馬同士浮気)して、障害が自ら自然消滅していったのが…もちっとややこしくしても良かったかなぁと思われ。嫁と結婚した理由も、産まれてくる子供には迷惑な話で(幸いできなかったけど)。二人のせいで傷つくようなキャラをあえて作らなかった?のが、すっきりできて良かったとも、ちょっと浅くなってしまったようにも思える。

  • まさにタイトル通り。BL読者のほとんどが嫌うであろう、女性と結婚して受を裏切った攻との長きに渡る恋路を書ききったのは、ある意味すごい。現実はそんな甘いものじゃない。読者も知りながら目を背けていたそれを真正面から書き、納得するハッピーエンドまで導いた作者の手腕を称賛したい。
    でも、やっぱりそこにたどり着くまで受は可哀想だったので、攻には受を終生大事にしてほしいな!

  • とても好きな話・・・だが、じれったい(笑)。


    一人でいるのはさみしくて、でも、もっと心の声を聴いたら近道があったのでは?とこういうお話を読むと思うけど。

    いろいろあるから小説なのだとも思う、ってどっちやねん!?

    「才」の大将が、ある意味超恰好いい!!!

著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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