嫌い、大嫌い、愛してる。 (バーズコミックス ルチルコレクション)
- 幻冬舎コミックス (2018年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784344842854
感想・レビュー・書評
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本編はメリバ、番外編でハピエンて感じ。バドエンな雰囲気を漂わせてる商業BLって本当に貴重。過去と現在を上手く交錯させながら進むストーリー構成も秀逸すぎてaruku先生頭良すぎると思った。最高に好き
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読んでいくに従って胸が痛くなる話だった。
つらい。苦しい。だけど、最後にやっと息がつけることができた。良かった…。
幸せな結末でじんとしたが、このハッピーエンドのさらにその先がもう少し知りたかったような。 -
「30万円は 人を踏みにじるには 安すぎるんだよ」
ARUKUさんの中でも特に痛ましい作品でした。事故後の現在と、そこに至るまでの過去が交互に描かれ、サスペンスのような緊迫感がある話。
欲望のままに暴力で人を支配した事実は、簡単には許されない。「好きだったから」の免罪符で、なし崩しに攻が許されてしまうBLも多い中で、ここまで徹底的に打ちのめされる作品はなかなかないと思う。だからこそ、人を変えるだけの美しさをもった奏の魅力が光る。
奏が許すっていうならしょうがないけど、凍月はほんとにドクズである。でも、人は変われる。生きていればいつだって遅くない。 -
読んでいる間中、痛くて痛くてたまりませんでした。
東京から来たドクズなエリート所長×寂れた地方都市に住む無垢な作業員。
時代は昭和50年代くらい。最初の方で時代背景の説明がなくて??となったけど、電話が昭和でした(笑)
cpにものすごい格差があるところはセンセらしい設定で、そこから起こる悲劇に胸を締めつけられました。
凍月は典型的で古典的な最低男で、前半とても腹立たしかったです。わかりやすい極悪です。そのくせ、見た目はすてきでハイスペックだから、ますます始末が悪いんですよね…
対する奏は顔も心もきれいでまさに清貧、というかんじ。病気の母親のために我が身を犠牲にする奏には、薄幸という言葉しか思い浮かびません。
この二人が、どうやって愛し合う関係に行き着くのか、とても興味がわきました。なんか、色々無理な気がして。
凍月みたいな人でなしが、純粋な愛に目覚めるわけないじゃん、とか、奏はあんなに酷い目に遭った相手を好きになるほど馬鹿じゃないよね、とかツッコミたくなるほど凍月最低すぎて。
だけど、ここから怒涛の展開があって読んでいて思わず引き込まれてしまいました。
わりと昏睡ネタがあるセンセ。陳腐になるかと思ったら、びっくり。後半亡命展開長くて心配MAXに。でも、いろんな意味で奥さんが一番怖かった…(笑)
悪意に満ちた世界で悲惨だった奏だけど、悪い事ばかりでもなかったのではと思わせるシーンもあり…泣けます。
特に、凍月の変化ですよね。彼は大切なものを失う辛さを知ったからこそあそこまで変われたのだと思います。
弱い者が強い者に復讐するだけのストーリーではなく、愛することについて深く考えさせられる話でした。
凍月が真実の愛に目覚めて、目覚めない奏に献身的な愛情をひたすら注ぎ続けるシーンは切なくて悲しくて、彼も前半の攻様と同一人物とは思えないくらいの変わりようで…
一体どうなっちゃうの??と心配したけど、きっと二人は幸せになれるのではと願わずにはいられなかったです。
エロ的には前作あまりエロがなかった分、今回てんこ盛りだったような~
だけど、ラブラブHではなかったので★が1個減りました。ストーリーは訴えかけてくるものがあって良かったです。 -
初めてのARUKU先生作品。これはヤバイ。凄かった。好きです、とても!最初は「表紙と絵が随分違うじゃねーか」と思ったけど、序盤どころか結構先まで絵は変わらなかったけど、登場人物の心情が、まるで小説を読んでいるみたいに入ってきて、ものすごく面白かった。読めて、知れて良かったです。強いていうなら、幸せな時間がもっと長かったら嬉しかった。
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切ない。幸せになって欲しいなあ。