嫌い、大嫌い、愛してる。 (バーズコミックス ルチルコレクション)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.74
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本棚登録 : 119
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784344842854

感想・レビュー・書評

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  • 本編はメリバ、番外編でハピエンて感じ。バドエンな雰囲気を漂わせてる商業BLって本当に貴重。過去と現在を上手く交錯させながら進むストーリー構成も秀逸すぎてaruku先生頭良すぎると思った。最高に好き

  • 作家さん見て、後味悪い系だろうと覚悟はしてましたけどね、やはり不幸で不憫が染みる。クズ男が愛を知って救われる…のだけど代償が大きすぎる。描き下ろしはわざわざ結末は読者に委ねるっぽくなってるけど明らかに死ぬ間際の都合のいい夢にしか見えない。泣けてくる。
    BLとはいえ奥さんの顔と、地元の女の子の顔など女子のレベルが酷すぎて衝撃。
    気分が堕ちたい時にオススメ

  • ネットのレビューでは高評価が目立っていたので期待して読みました。
    テーマ自体は結構好みでしたが…
    全体的な評価としては「微妙」でした。

    元々ドロドロ系は好きなのですが読んでて胸焼けしたのと根本的にARUKUさんの作風が合わないな…と感じました。


    ・個人的に気になった点
    作中に携帯電話が出てこないので結構前の時代設定なのかなと察しながら読みましたが、どうやら昭和50年代のようです。
    それにしてはキャラクター造形が現代的すぎませんか(特に主人公二人の髪型・口調)
    「戦時中」という台詞が出てきたときはビックリしました。絵と合わなさすぎて。
    時代物なのですからもっと雰囲気作り頑張ってほしかったです。時代を感じさせる要素が「携帯電話が出てこない」"のみ"ではあまりに味気ない

    あと文字が多すぎる。台詞、モノローグでこれでもかと説明してしまってます(やたらポエミーなのも若干気になりしたが)
    漫画なのでもう少し絵で説明するか、読者の想像に委ねる部分があってもよかったと思います。

    主人公二人のゴタゴタだけでも壮絶なのに、その周囲(璃子やその取り巻き、嫁)もゴタゴタしていたのが胸焼けした主な要因です。
    上手く展開に絡んでいた部分もありましたが、結果的に主人公が別々の人間に短期間で三回刺されるという作中でも突っ込むくらいのリアリティーの無さに繋がってしまった感があります。


    いろいろと苦言を呈しましたが、先述した通りテーマ自体は嫌いではないんです。
    甘々ラブラブハッピーエンドがよしとされる昨今の商業BLに於いて、こういう意欲的な作品を発表してくれる作家さんは貴重です。

    唯々ARUKUさんの作風が合わなかったのが残念でした。

  • 読んでいくに従って胸が痛くなる話だった。
    つらい。苦しい。だけど、最後にやっと息がつけることができた。良かった…。
    幸せな結末でじんとしたが、このハッピーエンドのさらにその先がもう少し知りたかったような。

  • 「30万円は 人を踏みにじるには 安すぎるんだよ」

    ARUKUさんの中でも特に痛ましい作品でした。事故後の現在と、そこに至るまでの過去が交互に描かれ、サスペンスのような緊迫感がある話。
    欲望のままに暴力で人を支配した事実は、簡単には許されない。「好きだったから」の免罪符で、なし崩しに攻が許されてしまうBLも多い中で、ここまで徹底的に打ちのめされる作品はなかなかないと思う。だからこそ、人を変えるだけの美しさをもった奏の魅力が光る。
    奏が許すっていうならしょうがないけど、凍月はほんとにドクズである。でも、人は変われる。生きていればいつだって遅くない。

  • 読んでいる間中、痛くて痛くてたまりませんでした。

    東京から来たドクズなエリート所長×寂れた地方都市に住む無垢な作業員。
    時代は昭和50年代くらい。最初の方で時代背景の説明がなくて??となったけど、電話が昭和でした(笑)
    cpにものすごい格差があるところはセンセらしい設定で、そこから起こる悲劇に胸を締めつけられました。
    凍月は典型的で古典的な最低男で、前半とても腹立たしかったです。わかりやすい極悪です。そのくせ、見た目はすてきでハイスペックだから、ますます始末が悪いんですよね…
    対する奏は顔も心もきれいでまさに清貧、というかんじ。病気の母親のために我が身を犠牲にする奏には、薄幸という言葉しか思い浮かびません。

    この二人が、どうやって愛し合う関係に行き着くのか、とても興味がわきました。なんか、色々無理な気がして。
    凍月みたいな人でなしが、純粋な愛に目覚めるわけないじゃん、とか、奏はあんなに酷い目に遭った相手を好きになるほど馬鹿じゃないよね、とかツッコミたくなるほど凍月最低すぎて。
    だけど、ここから怒涛の展開があって読んでいて思わず引き込まれてしまいました。
    わりと昏睡ネタがあるセンセ。陳腐になるかと思ったら、びっくり。後半亡命展開長くて心配MAXに。でも、いろんな意味で奥さんが一番怖かった…(笑)
    悪意に満ちた世界で悲惨だった奏だけど、悪い事ばかりでもなかったのではと思わせるシーンもあり…泣けます。
    特に、凍月の変化ですよね。彼は大切なものを失う辛さを知ったからこそあそこまで変われたのだと思います。

    弱い者が強い者に復讐するだけのストーリーではなく、愛することについて深く考えさせられる話でした。
    凍月が真実の愛に目覚めて、目覚めない奏に献身的な愛情をひたすら注ぎ続けるシーンは切なくて悲しくて、彼も前半の攻様と同一人物とは思えないくらいの変わりようで…
    一体どうなっちゃうの??と心配したけど、きっと二人は幸せになれるのではと願わずにはいられなかったです。

    エロ的には前作あまりエロがなかった分、今回てんこ盛りだったような~
    だけど、ラブラブHではなかったので★が1個減りました。ストーリーは訴えかけてくるものがあって良かったです。

  • 初めてのARUKU先生作品。これはヤバイ。凄かった。好きです、とても!最初は「表紙と絵が随分違うじゃねーか」と思ったけど、序盤どころか結構先まで絵は変わらなかったけど、登場人物の心情が、まるで小説を読んでいるみたいに入ってきて、ものすごく面白かった。読めて、知れて良かったです。強いていうなら、幸せな時間がもっと長かったら嬉しかった。

  • 切ない。幸せになって欲しいなあ。

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