- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344847996
作品紹介・あらすじ
28才の今も恋人もなく陰キャなフリーランスの魔術師ネロ。たまに現れる貴族の三男で超イケメンのミケーレは高校時代からの友人で、ネロの長年の片思いの相手。名うての遊び人なのが玉に瑕だけど、どうせ陰キャな自分なんて、と親友ポジのままだったある日、ネロはミケーレから“自分を弄んだ報い”とセフレ令嬢から呪いをかけられたことを告げられる。誰もが目を背ける醜悪な獣、破壊を司るシヴァ犬になる呪いーーそれは自分が受けた仕事じゃないか! そう気づいて罪悪感に押しつぶされそうになるネロ。なんとか呪いを解こうとしつつミケーレへを家に匿って……アレっ、もしやこれは片想いの相手と楽しい同棲生活ってやつ!?
感想・レビュー・書評
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博愛主義というか、来るもの拒まずなミケーレに片思いしているネロ。自分の想いを伝えていたら関係は変わっていたかもしれないけれど、伝えられなかった今の関係だからずっと一緒にいられたのかも。とも思える。シヴァ犬になったミケーレと楽しく暮らしながらも、自分が原因だということに思い悩むネロは辛くなるが、それでもどんどん2人の関係が近くなっていっているのは嬉しい。全く違うけれど、「初恋」同士の2人のその後を見ていたくなった。
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長年、片想いだけど友人として付き合っている相手と、わけあって同居することになった受。
受にも攻にもちゃんと個性や人間味があって、感情面やストーリー展開でも齟齬がなく読者に読ませてしまう力量はさすがの小中さん。モフモフも地味にあって、楽しませていただきました。
そして、それに華を添えるのが、榊空也さんの美麗かつキャラをそのまま写したかのような完璧なイラスト。
二度おいしいご本でした。満足。 -
★3.5