知識ゼロからの精神分析入門

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344900981

感想・レビュー・書評

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  • このような本は、2通りの解説があって、創始者(今回の場合はフロイト)に焦点を当てて経歴的に理論を解説するか、または読み手の実際の具体例から理論を解説するかの2択になると思う。

    この本は後者に当たり、正常とは思えない事件や問題を精神分析的な考えで読み解くとという話になるのは仕方がないかなと思う。この上で、フロイトや精神分析の本に進むのもよいのではないかと思う。

    内容は、1章で無意識の世界について、2章で心が壊れていく(問題や事件)、3章で歪んだ愛、4章で闇の心として扱っている。

  • フロイトの精神分析の入門書という立ち位置の本。挿絵や注釈、例えの映画や小説などを紹介していてめいかいでわかりやすい。
    リビドー、タナトス、アニマ・アニムスなどなんとなく聞いたことのある横文字をわかりやすく解説してある。

    去勢恐怖やペニス羨望なんて考え方は新しかった(実際には古いのだが)

    「ヘンタイ」や「頭おかしい」で済ますのは簡単で、人間の精神はそんなに簡単じゃない。短絡的な言葉や表現でそのような事象を済まそうとするのは一種の思考停止かと思う。また、同じように他者の精神をわかったふりというのは危険で正しいことではない。

  • 恥ずかしいタイトルだが、本当にタイトル通りで嘘偽りがない。ことこの若い学問に関しては、小難しいことを言わずこれくらい思い切って一つのイメージにまとめてしまうのも有効ではないか。

  • 素人の私でもわかりやすい精神分析入門。面白く読ませていただきました。

  • フロイトの精神分析などをごく簡単に解説していて、いろいろな精神障害などを紹介している。参考までに紹介されている映画や本などに興味を注がれた。

  • 精神分析の入門書。
    イラストで解説されていたり、文章も簡潔なので分かりやすい。
    ただ、入門書なので、なぜあまり深くは書かれていないので、気になった
    ことを自分で調べていくきっかけとしては良い本だと思います。

    各項目の下に、関連した書籍や映画の紹介があったので、今度見てみようと思った。

    気になった内容について少し触れます。

    美少年好きの女性は、自己愛が強く、男性を愛しているつもりでも、自分を愛している。なぜなら、女性が自分自身に求める美しさをそのまま男性にも求めているわけだから
    だそうだ。そうなのかー!!確かに美少年好きだし、あんまりすね毛ぼーぼーなのは嫌だけど、それが自己愛なんだとしたら恥ずかしいなー。
    とはいえ、海外の美少年を見て、「はぁーきれいー」とほれぼれしてしまう
    癖は直らないでしょうw

    マゾヒズムの解説で、誰にでもいじめられたいという人は
    道徳的マゾヒズムに分類され、自覚の無いまま抑圧された
    罪悪感から体や心を痛めつけて自分を罰することで満足感
    を得るんだって話は、そうなのか!?と驚いた。
    確かに、ちょっかい出されたり軽くいじめられると嬉しくなって
    しまうけども、そんな崇高なことを自分の無意識では考えてい
    るのかなーと精神分析という学問に半信半疑になってしまった。
    確かに、子供のころ絶対叱られると分かっていることをやって、
    叱られてる子がいたけど、それもそういうケースなのか。

    しかし、無意識におしこめた罪悪感って、何にたしての罪悪感
    なんだろうか。それについて書いてなかったので、気になります。

    そういう考え方もあることを知れて面白いと思った。

  • 薄くて読みやすい入門書。周りの人や自分に当てはまるエピソードが多数あってびっくり。正常に成長していない(だろう)とわかったら,どのように対処するのか,今後どうすればいいのかなどは書かれていないので,その辺りを他の本で補うしかないのかもしれない。DVや多重人格,SとM,ストーカーなど,ちょっと興味を引く精神分析が多くて楽しめた。

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著者プロフィール

1960年横浜市生まれ。フェリス女学院大学国際交流専攻修士、東京大学教養学部非常勤講師(公民科教育法)、
生徒とFW 中心の活動をする「グローカリー」主宰。現在、横浜市立みなと総合高等学校勤務。
単著『旅行ガイドにないアジアを歩く―横浜』(梨の木舎、2020年)、共著『神奈川の戦争遺跡』(大月書店、1996年)、『近代神奈川の史話31選』(神奈川県歴史教育者協議会編、2001年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―マレーシア』(梨の木舎、2010年)『同―シンガポール』(梨の木舎、2016年)。
共著『神奈川から考える世界史』(えにし書房、2021年)。

「2023年 『神奈川の関東大震災 100年後の視点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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