知識ゼロからの論語入門

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344901070

感想・レビュー・書評

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  •  一番心に残ったのが「考えても仕方のないことは考えないのが一番」という節でした。世の中には答えのないこともあるんだから、考え抜いたってしょうがない。答えがないということを受け入れる心が必要なんだなと思いました。自分では結構、答えを求めてしなうほうなんで・・・。
     マンガも交えてわかりやすく説明していましたが、気になったのがルビの書き方。ちょっと、気になりましたね。
     現代にも通じる考えがたくさん載っていました。勉強になりました。

  • 論語が気になってみたので

    イラスト入りで読みやすそうかなぁと思い。

    でも、それほどわかりやすくはなかったなぁ。

  • 日暮れて道遠しを実感させられる「論語」《赤松正雄の読書録ブログ》

     「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」―有名な『論語』の一節だ。世に「論語読みの論語知らず」とは言えども、「論語読まずの論語知らず」ではいささか恥ずかしい。しかもゴールまであと五年というのに。

     そんな思いをなんとなく抱いていたら、地元姫路で有志の人たちが集まって論語を勉強している会があると聞き、二、三度覘いてみた。年配の男性が多いが、女性も少なくなく、みな熱心に「子曰わく」と声を合わせてあげているのはすがすがしい。渋沢栄一『論語と算盤』や内村鑑三『代表的日本人』などを副読本にして一回三時間、毎月重ね既に百回近くになっているというのは凄い。ある企業のご好意で場所をお借りし、旧知の元高等学校の校長先生が名講義を続けておられる。

     そんなことから手ほどきを受けてはいるものの、やはり難しい。勢いもっと優しいものはないか、と書店を覗いていたら谷沢永一著古谷三敏画の『知識ゼロからの論語入門』と佐久協『論語 孔子は「白熱教室」の先生だ!』が目に入り、一気に併せ読んだ。後者はNHKのテレビテキストなのだが。今まで、結局は道徳を説いているのだと、決めつけていた。宗教や思想・哲学よりも低い位置づけをしがちであった傾向が正直言ってあり、疎んじてきたことを痛烈に反省させられた。

     まして日本社会の基底部にしっかりと息づいている論語を知らずして天下国家を論じる資格はないな、とさえ思うほどだ。もっとも「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」との解釈をはじめ異説との出会いも少なくない。ここでいう道は、人生の本質的な意味あいという風に私はとらえていたのに、「正しい政治」と解釈するなど戸惑うところも多い。まさに日暮れて道遠しを実感する日々だ。

  • 1929年生まれの元大学教授と1936年生まれの漫画家のコラボだが〜自戒:他人にされたくないことはしないように戒めなくてはならない。文質:礼儀を重んじ型通り行動しても,心が籠もらなければ物真似に終る。巧言:上手な言い回しで近付いてくる人は,警戒した方がよ。謙虚:謙虚な人柄を築き上げれば気持ちの通い合う仲間が増えてくる。覚知:知識を言い触らしたくなる程度では本当に理解したとはいえない。向上:秀れた人に会ったら目標とし,劣った人に会ったら己を省みる。慎重:慎重は臆病であることが多く,思案が過ぎると事をし損じる。適性:芽を出しても穂を出すに至らぬ人,穂を出しても実が稔らぬ人がいる〜マンガと本文のマッチングが不足している。簡潔な文章で纏めて貰った方が読みやすいのに,企画失敗だな

  • <まとめ>
    ★3歳で父、17歳で母親が他界する。
    →貧困から脱却するため学問に励む
    ★73歳で死ぬ
    ★徳川幕府が儒学を保護
    →論語は日本人の道徳となる
    ★日ごと折あるごとに己の心と行動を試みるべきである
    ★知っていても人のメンツを立てる
    ★他人にされたくない事はしないこと
    ★孔子は表現の能力、実践の意欲、思いやり、信頼、この4つを教えた
    ★謙虚であれ
    ★知識を言いふらしたくなる程度では、本当に理解したとは言えない
    ★評価に不満を言う前に、能力がないことを自覚すべきである
    ★孔子は学びそのものを高齢になっても楽しんでいた

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著者プロフィール

1929~2011年。
文学者、書誌学者、元関西大学名誉教授。
著書多数。1980年『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞、2004年『文豪たちの大喧嘩 鷗外・逍遥・樗牛』で読売文学賞研究・翻訳賞、2006年『紙つぶて 自作自注最終版』で毎日書評賞ほか受賞。

「2016年 『谷沢永一 二巻選集 下 精撰人間通』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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