知識ゼロからの禅入門

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 83
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344902190

感想・レビュー・書評

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  • 皆と足並みをそろえて生きるのが最も大事だ。
    そうすれば
    誰にも叱られないし
    くすくす笑われる事もない。

    時々
    窮屈だなぁ~。
    抜けたいなぁ~。

    と、思う事もあるけれど
    よくみりゃ
    う~んと遠くの方まで綺麗な隊列が出来上がっていて
    なんか、勝手に抜けられる気配がない。

    そんな時、
    禅のお話を聞くとなんかホッとする。

    良寛さんの大らかさ。
    一休さんの自由。

    (禅を完全に理解しよう)という気は全くないのだが
    関連本を眺めていると、魂が喜ぶ。

    紐を解かれ、(自由に遊べ)と
    野原に放された犬の様にはしゃぎたくなる。(笑

    ひろさちやさんの話は
    わかりやすかった。
    わかりやすいことは大事だなぁ。

  • 著者は、仏教の思想をわかりやすく伝えることに定評のある宗教評論家のひろさちや氏。極めて平易に禅思想の勘所が解説されており、入門書として最適。禅は、自分が人生の主人公(※この言葉はもともと禅語)となり、真に自由で楽しい生活を送るために、修行の実践を通して既存の秩序や価値から離れ、絶対の価値などないということを悟るために行うものである、ということが、本書を読むととてもよくわかる。

    現代社会で様々なストレスに苦しみ、悩んでいる人も、この本を手に取れば、何かしら得るものがあると思う。本書の中には漫画の部分があり、そこでは美味しい精進料理を作りたい主婦、今後への不安で不眠に悩まされるサラリーマン、ひきこもりの青年の3人が出てくるが、ひろ先生はそれぞれに「美味しいものを食べるのではなくて、美味しく食べることが大事」「不眠で何が困るのか?この先のことは誰にもわからないから考えてもしょうがない」「親は関係ない決めるのはあなた。ひきこもりたければひきこもればいい」と、優しく、それでいて目からウロコが落ちるような言葉をかけている。

    現在売れている本には、「現代社会のルールの中でどう効率的に生きるか」を説く本が多いが、本書のように、現代社会の価値観そのものを乗り越え、相対化してしまう視点はとても貴重である。これこそ人文科学の存在する唯一の意義だと言っていい。

    興味を持って、禅の教えをもっと理論的に知りたい、と思われた方には、かなり難しいが賴住光子『道元の思想』(NHKブックス)を薦めたい。

  • こんなんで入門していいのか

  • わかりやすい!

  • タイトル通り禅について書かれた本。
    ただし、著者の特性なのか、きっと普通の禅の本ではないと思う。かなり分かりやすくかみ砕いて書かれている(一部漫画あり)ので、とても理解が進むのであるが、逆にわかった気になるのが怖くなる本です。
    ただ、「知識ゼロからの」とあるので、この本をゼロからのスタートと考えれば貴重な本になると思います。
    なんとなく心惹かれたなーと思った方が読んでも、損はしないと思います。

  • 禅は、仏教の言葉に頼らない教え。釈迦が摩訶迦葉(まかかしょう)に坐禅を伝え、それから、達磨が禅宗をおこし、道元が日本に広めた。根本は、今、ここで、自分が生きること (即今 当処 自己)ごはんを食べるときは、ひたすら食べ、眠るときにはひたすら眠る。したいときに、余計なことは考えずに、集中して、したいことをする。したくないことはしない。そうして、今に照準を合わせて生きる。だから、過去にも未来にも、世間のものさしにも縛られない。そうして、智慧(ありのまま)でまっすぐに見て、あらゆるものを受け入れる。一休や良寛のように、ありのままで生き、人生の主人公になる。(予定)

    遊びの条件。遊びの向こうに何かを求めず、子供のように純粋な気持ちで楽しむこと。

  • 買う前にパラパラと読んでみて、漫画の部分でさえ意味がよく分からなかったので、購入しようか迷ったのだが、まったくの杞憂だった。

    生きること、自分自身への徹底した肯定。読んでいて元気が湧いてくる。

    禅は一人で悟るもの、他人なんか放っておけとあるが、正直他の人たちにもぜひ読んでもらいたい本です^^

    自己嫌悪に陥りやすい人、自分の生き方に自信が持てず一人思い悩んでいる人には心に響く一冊だと思います。

    今のままの自分を肯定し、自分の好きなように生きる・・・・・これが意外と難しかったりもするのだが・・・。

  • ひろさちや氏の名前は前から知っていましたが、著書を読んだのはこれが初めて。
    禅とは、日本人にとって身近なようでありながら、実はよくわからないものです。
    「戒律が厳しい」「簡素」「座禅」というようなイメージしかないため、この本を読みました。

    禅が示すことは、「即今・当初・自己」。
    「今、ここで私が生きる」ということを指針としています。
    それはつまり、未来を心配したり、過去を悔やんだりしないことを意味し、つまりは余計なことを考えない、今していることに集中し十分楽しむ、ということに繋がっていくそうです。
    現在に集中するというのは、簡単なようで実はとても難しいこと。
    三大宗教はすべて共通して「未来を悩むな」と説いているということです。

    コミックを挿入しながら、禅のことを何も分からない人々に解説していく流れを取っています。
    今に前向きな、力強い、いい先生です。

    多数を意味する数は、日本では「八百」ですが、インドでは「八万四千」。
    数の違いに驚きます。やはりインドはグレートです。

    禅とは経典がない仏教であり、言葉に寄らない釈迦の教えと捉えるべきものだとか。
    「拈華微笑(ねんげみしょう)」が禅の始まりとされているそうです。
    文字で書かれたものは読む人によって解釈が違ってしまうため、教えの形が不変である禅が尊ばれたとのこと。

    禅の中では、常識や道徳は邪魔だということに驚きました。
    つまり、一休法師の破天荒な人生は、禅では是とされるものなのです。
    日本の二大禅僧といわれる一休と良寛。
    一休は激しい臨済宗の僧で良寛は穏やか曹洞宗の僧。
    宗派の違いは、二人の性格や生きざまにも表れているようです。

    釈迦の「天上天下唯我独尊」とは「私は今までの教えに寄らない独立した教えを説く。」という意味だと、解説されていました。
    「自分が一番偉い」という意味ではないと知って、なんだか安心しました。

    主人公という言葉は禅語だというのが意外でした。
    また、「喫茶去」は「お茶どうぞ」という意味だということも知りました。
    喫茶去という喫茶店を神保町で見かけて、店名がずっと気になっていたところだったので、スッキリしました。

    南無は「おまかせする」という意味ということまでは知っていましたが、サンスクリット語の「ナマス」からきているそうです。
    つまり、「ナマステ」は「あなたに帰依する」という意味なんだとか。
    まさか、「南無阿弥陀仏」と「ナマステ」が意味の上で繋がっていたとは、思いませんでした。

    「知恵」と「智慧」の違いも説明されており、とてもわかりやすく禅についての大まかな理解が得られた本。
    少し身近に思えてきました。
    最後に著者プロフィール欄を読み、ひろさちやとは本名ではなく、ギリシア語のPhiloと、サンスクリット語のsatyaに由来していると知って驚きました。

  • 今ここで私が生きる。 そのためには終わってしまった過去を振り返ったり、 わからない未来に不安を抱いたりしない。 今の自分を受け入れて余計なことを考えず したいときにしたいことをする。 やった人だけが『わかる』。


    これにつきる。
    漫画やイラストが多用されているので非常にスラスラ読める。

  • パラパラっとめくってみたら、マンガが入っててすぐ読めそうだったので借りてみた。即今・当処・自己。宗教って他人に教えを説くというか、流布して同じ思想を広めようという考えが前提にあるようで嫌いなのだけど、「禅」はそういうものではなさそう。仏教の一部なのだけど、あるがままでいい、自分は自分、と考えを強要しないところがとても共感できる。本物の坐禅はやっぱり一度やってみるべきだなあ。昔読みかけて挫折中のエックハルト・トールの本にも考えが似てる気がする。また改めて読んでみよう。

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著者プロフィール

1936年、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から20年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博している。おもな著書に、『仏教の歴史(全10巻)』『大乗仏教の真実――インド仏教の歴史――』『ひろさちやのいきいき人生(全5巻)』(以上春秋社)、『観音経 奇蹟の経典』(大蔵出版)、『「狂い」のすすめ』(集英社新書)、『〈法華経〉の世界』『〈法華経〉の真実』(以上佼成出版社)などがある。

「2019年 『生き方、ちょっと変えてみよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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