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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784344921818
感想・レビュー・書評
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トヨタ初のベンチャーがまさかの半導体向け材料。エンジン材料の模索で失敗した実験から偶然発見されたアドマテックスが世界の半導体を席巻する、すごいインパクトのある話。トヨタのR&Dに対する許容度や予算も素晴らしい。ここまで会社の詳細を大っぴらにしてしまって良いのかと思ってしまうほど具体的。そして著者は非常に仕事に熱く、起業家精神を説く。鶏口牛後のススメも分かるが、脳腫瘍を患い、精神安定剤を服用してまでそこに身を捧げるべきなのか、今の若者に響くのかな?
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エンジン部品をセラミックスに置き換える研究で生まれた真球状シリカ微粒子
1984年 一酸化ケイ素ガスを作る実験の爆発事故にて
世の中にない真球状の径0.1~5μmのシリカSiO2が生成される=特許 VMC法
1988年
信越化学の半導体パッケージ封止材フィラーに
シリコンウエハーに近い熱膨張係数でフィラーに破砕のカドがない0.1~20μ
充填率を75%以上に高めるには粒径の異なる3種類の粒子が必要
1989年 信越化学と合弁ベンチャー「アドマテックス」創立
トヨタや自動車産業と直接取引のない子会社
粒子はアドマファインと命名
1990年 リニア実験線の浮上コイルのエポキシ注型に初採用
1991年 アンチブロッキングフィルム
1993年 大量生産前提の価格設定 3年連続赤字解消のため価格を2倍に値上げ
住友化学 シェア60%エポキシ樹脂工場で爆発事故 封止材急騰
アドマファインを混合しエポキシ樹脂を削減
従来の球状シリカより割高だが流動性向上
1994年 トヨタの遊休建屋 明智工場に3号炉建設
2004年 シリコン高騰 年間3000トン規模になる
短期:高価買い集め 長期:普通グレードシリコンから有害元素除去技術
2001年 粉体からスラリー化へ
親油性し有機溶剤との懸濁液にし粒度制御改善
SQ処理でアンダーフィル材、ガラスエポキシ回路基板へ
2010年「アドマナノ」 湿式法で100ナノ以下の粒子 サブフィラーに
半導体向け以外にも1割
研磨フィラー
歯科用レジンブロック
遮熱塗料 光の波長と同じ粒径が光の反射に有効
負の熱膨張係数
光学材料 樹脂と同じ屈折率のフィラー
自律
265兆円の半導体市場で売上80憶のアドマテックの製品が独占
トヨタ 何事にも「標準」 ルールを守るとリスクが減る
クルマは4年、iPhoneは毎年モデルチェンジ、半導体業界は4倍のスピードで動く
『社会的意義』から「子会社ガイドライン」を変える
自社判断で出資、人事が可能に
強い中小企業
安く売る営業は誰でもできる
百忍千鍛事遂全(ひゃくにん/せんたん/こと/ついになす)(豊田佐吉)
設計品質、製造品質(ブラックボックス化)、分析技術
頭のいい人は頭の力を過信する恐れがある。(寺田寅彦)
頭の悪い人は、脇道に見つけた「自然のささやき」が結果的に肝心なものになる。
うまくいかない方がどうしてかを考え、仮説を確かめることの積み重ねに
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