八事の街にもやさしい雪は降るのだ

  • 幻冬舎メディアコンサルティング (2023年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (206ページ) / ISBN・EAN: 9784344945739

作品紹介・あらすじ

八事の街にもやさしい雪は降るのだ

感想・レビュー・書評

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  • 名古屋市・八事に住む長瀬律と杉浦沙耶伽は、幼馴染。母親同士が仲良く家族ぐるみの付き合いをしていたが、沙耶伽の父親が事故に遭って思うように働けないことから酒に溺れて暴力を振るうようになり母親が出て行く。
    その後、父親が事故で亡くなり…
    沙耶伽は、母親の住む北海道へ…。

    沙耶伽の父親の死に律は関わっていたのか…
    そして沙耶伽もそのことに気づいていたのか…

    長瀬律の思い、杉浦沙耶伽の思い、2人の気持ちが哀しくなるほど伝わってくるが、それ以上に2人のことをいちばん近くで見ていた髙橋哲哉がなにも報われずに亡くなったことが切なくもあり、辛すぎるではないかと…。

    哲哉は、2人のことを儚く、もの哀しい空気を纏っている。居てはいけない場所に身を置くような、何か不安定さを感じる空気だと、この2人に共通するそれに触れてみたくなると。
    哲哉の明るい性格で2人は救われたと思うのに…

    悲劇的な運命に諍うすべはなく、哀しい結末に胸が震える。



  • もしかしたらとページをめくってみたら、名古屋の八事だった。
    父親の墓が八事霊園にあるので、何かの縁だと思い購入しました。
    幼稚園ぐらいの時に歩道橋から見ていた「花電車」が八事まで走っていたのは知らなかったなー。
    愛情に友情に、泣ける内容でした。

  • ミステリー小説ではなく恋愛小説ですがとても楽しく読ませていただきました。
    あらすじを読んだ時は東野圭吾先生の『白夜行』みたいな話かな?と思ったけど違いましたね。
    男女が秘密を共有するという部分は被りますがそこはそんなに重要じゃないです。

    なかなか重い話で精神を抉られました。
    しばらく引きずりそうです。

    妙に難しい単語や言い回しがちょいちょい出てくるのがちょっと気になりました。
    もっと中高生でもスラスラ読めるようにした方がよかったような…。

    でも間違いなく名作です。
    まだこの1作しかリリースしていないので次回作にも期待しています!

  • 沙耶伽、律、高橋の友情と愛情がとても切なかった。3人が同じ時間を過ごせてたらなと思う。

  • 名古屋出身の私にはゆかりある場所なので興味深く読んだ。
    八事の周辺には沢山の大学があり、興正寺は毎月5日と13日は縁日で屋台が並びとても賑わう。ここでお参りすれば「ぽっくり」とあの世にいけると言われている。そんな興正寺で雪が降り積もったある日、事件は起きた。
    主人公の律と沙耶伽はお互い好意を持ちながらも誰にも言えない過去を持つ。彼らにおこる悲しい運命は自業自得なのか?
    大切な場面ではいつも雪が舞い散り、悲しく切なくさせる。辛い話だが、相手の心を敏感に読み取り、傷つきやすい若者達の生き様を感じて欲しい作品です。

  • 久しぶりに素敵な本に出会った。。

  • 切なくも美しい純愛小説。
    普段ミステリー作品が多いのでとても新鮮な気持ちになりました。著者の紡ぐ文章が美しく静謐で、とても心地よかった。今まで知らなかった八事という街に行ってみたくもなりました。惹かれ合う3人が運命に翻弄されもがく姿が切ない…

  • 普段読まないが、八事が舞台ってことでたまたま読んだ悲しい恋愛小説。超常現象が発生するのが気になってしまった。

  • 八事、小樽の街を知っているため手に取った。本当にどこかでこんな登場人物がいると思われるような気がする、懐かしく切なく、優しいお話。

  • ほんとに名古屋の八事のことでびっくり。5年間通っているけどお寺のこととか何も知らないから散策してみたい気持ちになった。
    小学生〜中学生くらいの時に出会えてたらよかった

  • 名古屋の割と高級住宅街、八事にあるお寺、興正寺に新年に伺う予定があったので、タイトルからこちらを拝読。
    早速1ページ目に興正寺の名が出てきて期待大で読み進めました。

    現実ならそんな偶然ないでしょ、な展開運びですが、そこは小説。哀愁漂いながら何処かファンタジーも感じる世界観にすっかり引き込まれて最後まで一気に読み進めることが出来ました。

    昭和の、携帯もない時代の若人の頃を振り返るという、今とは確実に流れている空気、文化が違ったんだろうと思わせる設定も世界観に入り込みやすい要因だったかもです。

    2026/1/2に八事山興正寺に初詣に行って参りました。何のご縁でしょう、お詣り中に雪がパラつきはじめ、不思議な事もあるもんだと感心して、小説の中の彼らに思いを馳せながら過ごすことが出来ました。

    現実世界の場所と深くリンクして、読み終わった後も何処かに作品の風を感じることができる、良作だと感じました。

  • 律と高橋と沙耶伽の3人の物語。恋愛、青春、友情、生命が織りなすストーリー。久しぶりに感情が揺さぶられた。律はこれからどう生きるのか。

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