- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344974241
感想・レビュー・書評
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心療内科ディスってる?
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心の病気をしっかり「脳」の病気として説明してくれる。
うつ病は「心療内科」にかかるべきではない。そもそも心療内科の領域でないからだ。
駅前のビルの一角で、完全予約制で軽症患者ばかり扱い、DSMを頼りに診断している。こんな病院でいいのか?
決め台詞は「薬を飲んで取り合えず様子をみましょう」
もちろん診断名や治療計画は伝えてくれない。
上記は殆どの病院であてはまる診療じゃないか?あてはまらない精神科を探してみたけど殆ど存在しない。
完全予約制はメリットもあるのは確かだが、予約して通院するのは本当にハードルが上がる。
薬物療法とその他の療法は同等程度の治癒確立という説もあり、どの療法も治るとも治らないとも言えない。
完全に脳の機能が回復すると、まぁ大丈夫ではなく元に戻る。←それが理想だけど、そんなことあるのか~・・・?? -
2000年以降は大都市の主要なターミナル駅周辺や都心部を中心に、心療内科の開業ラッシュが起こる。さながら精神科バブル。にわか精神科医たちが安易な診断・投薬を行い日本の精神科医療は大きな混乱に陥っている。日本は自由標榜制で、医師免許を持っておれば専門分野や経験年数にかかわらず、自由に診療科を掲げることができる。一人も患者を診た実績がなくても心療内科を標榜できる。内科の医師が患者獲得のため、心療内科を名乗っているケースが多い。特に予約制の心療内科やメンタル系クリニックは要注意。予約の時間どおりに通院できる患者というのは症状が軽度だから。軽度の患者しか診ていない医師は診療技術が向上せず、誤った治療や効果のない治療を続けるという悪循環に陥る。経営のため意識して長く通院させる。第4章には精神の危機的状態から適切な治療により見事に回復した具体的事例が多数掲載されている。今、この国に起きている忌々しき現実に背筋が凍った。