ぶたにく

著者 :
  • 幻冬舎
4.13
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本棚登録 : 244
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (87ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344977204

作品紹介・あらすじ

お肉はどこからやってくる?お米や野菜は、どうやって育つかを知っている。でも、ぶた肉がどうやって食卓へあがるのかは知らない。鹿児島のある豚舎を追った、ドキュメンタリー写真絵本。小学校中学年〜おとなまで。

感想・レビュー・書評

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  • ぶたが生まれてから殺されるまでが写真とかんたんな文で書いてある。なんだか生まれた頃を見てみるとわたしたちのために殺されるのがかわいそうで残酷に見えてしまう。命をいただいているわたしたちはおいしく食べるだけでもいいのだろうか。

  • 鹿児島の知的障害施設ゆうかり学園では豚の畜産から加工までしているという。それを大西暢夫さんが写真と言葉で伝える絵本。人間の都合で妊娠させ出産させ、そして食べられる。写真の中の子豚が本当に可愛い、切なくなる、だけど、豚肉は美味しい。人間のエゴだけど、真実なんだ。「ありがとう」と、食べ物に感謝を忘れてはいけない。この方の写真は、それだけでいつも胸にグッと刺さる。

  • 知らなくとも生きていけることは、たくさんあるけれど、
    自分がどういう思いの中で、
    どういうものに生かされているのかを知るということは、
    生き方を考える上で、とても重要なことだと思う。
    自分のルーツを知ることと同じことだと思うから。
    知っているのと、知らないのとでは、
    どう生きるかの認識が変わってくる。

    私が大切な漫画に

    「生き物が食べ物になる時、
    いかに潔くその身を捧げることか。
    そのことをいつも忘れるな。」

    というようなセリフが出てくる。
    折に触れ、心に浮かんでくる言葉。
    人は、他の生き物の命を頂くことによって、生かされている。
    自分がどう生きるかということは、
    その頂いた命たちをどう生かすか、ということにつながる。
    生きるということは、生を「つなぐ」ということ。

    「生きるとはどういうことか」というメッセージを、
    大西さんから受け取るような、写真絵本。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「生を「つなぐ」ということ」
      それが判っているのと、そうでないのでは、大きく違うと言うコトを肝に銘じたいです。
      「生を「つなぐ」ということ」
      それが判っているのと、そうでないのでは、大きく違うと言うコトを肝に銘じたいです。
      2012/10/10
  •  ぶたにく、ブタ肉。
     ブタやウシは、いかにして肉になるのか。アタマではわかっていても、かわいいかわいい子ブタがお肉になるまでなんて、そうそう見ることができません。毎日毎日、たくさんのブタが、食べられるためにお肉になっていっていることをわすれないで、お肉になったブタは、のこさず食べなきゃというきもちになります。

  • 見たくないところまで、見てしまった。

  • 豚肉好きな人全員読むべき。
    なぜ絶版なんだろう?

  • 大西 暢夫 (著)

  • 豚がかわいく思えて来た頃に、屠殺場へ。ちょっと辛い。けど、その分、ありがたくいただこうと思える。

  • 写真がすごかった

  • 3-2 2019/02/06
    3-3 2019/02/06

    **********
    「いのち」「食育」「職業紹介」に。

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著者プロフィール

おおにし・のぶお
1968年、岐阜県揖斐郡池田町育ち。
東京綜合写真専門学校卒業後、本橋成一氏に師事。
1998年にフリーカメラマンとして独立。
ダムに沈む村、職人、精神科病棟、障がい者など
社会的なテーマに多く取り組む。
2010年より故郷の岐阜県に拠点を移す。
映画監督作品に、
『水になった村』、
『家族の軌跡 3.11の記憶から』、
『オキナワへいこう』などがあり
著書等に、
『僕の村の宝物 ダムに沈む徳山村山村生活記』
(大西暢夫 著、情報センター出版局、1998年)、
『分校の子供たち』
(大西暢夫 著、カタログハウス、2000年)、
『山里にダムがくる』
(菅聖子 文、大西暢夫 写真、山と溪谷社、2000年)、
『おばあちゃんは木になった シリーズ自然いのちひと4』
(大西暢夫 写真・文、ポプラ社、2002年、
 第8回日本絵本賞)、
『ひとりひとりの人 僕が撮った精神科病棟』
(大西暢夫 写真・文、精神看護出版、2004年)、
『花はどこから 花・花びん・水をめぐる3つのものがたり』
(大西暢夫 写真、一澤ひらり 文、福音館書店、2005.年)、
『水になった村 ダムに沈む村に生き続けたジジババたちの物語』
(大西暢夫 著、情報センター出版局、2008年)、
『徳山村に生きる 季節の記憶』
(大西暢夫 写真・文、農山漁村文化協会、2009年)、
『ぶた にく』
(大西暢夫 写真・文、幻冬舎エデュケーション、2010年、
 第58回小学館児童出版文化賞、第59回産経児童出版文化賞大賞)、
『糸に染まる季節 ちしきのぽけっと13』
(大西暢夫 写真・文、岩崎書店、2010年)、
『ミツバチとともに 養蜂家角田公次
 農家になろう2』
(大西暢夫 写真、農文協 編、農山漁村文化協会、2012年)、
『津波の夜に ~3.11の記憶~』
(大西暢夫 著、小学館、2013年)、
『ここで土になる』
(大西暢夫 著、アリス館、2015年)、
『シイタケとともに きのこ農家中本清治 
 農家になろう8』
(大西暢夫 写真、農文協 編、農山漁村文化協会、2015年)、
『お蚕さんから糸と綿と』
(大西暢夫 著、アリス館、2020年)他がある。

「2020年 『ホハレ峠』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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