マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 808
レビュー : 96
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980099

作品紹介・あらすじ

マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。本書ではカシオ詐欺事件、五菱会事件、ライブドア事件などの具体的な事例をもとに、初心者にもマネロンの現場が体験できるよう案内した。専門知識はなにひとつ必要ない。グローバル化、大衆化したマネロンによって、いまや世界の仕組みが変わりつつあることを読者は知るだろう。

感想・レビュー・書評

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  • いや~とにかく面白かった。

    海外に投資をしようと思ってから
    とたんにグローバルな金融の実情が自分の視野に入って来るようになってきた。

    以前は「法の目をくぐり抜けるってどういう事ですか?」
    「くぐり抜けられない法律を作ればいいじゃないですか。」
    と、単純に思っていたのだが
    現実はそんなに単純ではないことが、だんだん分かってきた。


    なぜ、法の目をくぐり抜けられてしまうのか。
    それは世界の主権国家がそれぞれ法律を作っているからである。

    世界の国家の数は190以上。
    世界の通貨の種類は100以上もある。

    一国の法律と通貨でも、税金を計算するのには税理士が必要なのだ。
    二ヶ国間、三ヶ国の取引と複雑性を増していけば
    どこかで必ず「法律では規定していない取引」ができてしまう。


    金融とは、その本質においてグローバルなものである。
    そこに無理矢理国境という線を引こうとしたところに、制度の綻びの原因がある。



    なので、制度と通貨が世界共通になることが
    法の目を張り巡らすための必要条件であるが
    世界政府と世界通貨などというのは、いまのところ夢のまた夢である。

    だが、グローバル経済は、制度の矛盾などいっさい気にかけずに猛烈な勢いで世界を駆け巡り
    一般人までもがその流れに追随するようになってきた。


    経済のグローバル化のなかでマネーが国境を超えて移動し、次いで企業が多国籍化した。
    そしていま、個人の国籍離脱が始まっている。

    マネーロンダリングはたんなる金融の世界にとどまらず
    こうした世界史的な変化の中でとらえる必要がある。

    個人の「多国籍化」「無国籍化」こそが、グローバル資本主義の終着点なのだ。
    本書では、これを道徳的な善悪の問題として議論しない。
    私たちは、こんな世界に生きている。



    なんか怖いね。

  • 個人でできるロンダリングも所持金から考えて必要ない話ではあるものの、本を読まなければ知りえなかった世界に触れた気持ち。マネーロンダリングの実話の部分は興味が沸いた。あとがきにあった本は読んでみるつもり。

  • 1冊目としては難しかったけど、雰囲気は分かりました。システマチックな内容の本をもう一冊読めば、なんとなく理解出来そう。

  • マネーロンダリングについて、合法的に行う事が出来る場合もあり。
    勿論犯罪となる場合も多い。

  • 経済を考える
    分かったような気になる

  • 1

  • 2019.1.2

  • 本書で扱われているカシオ詐欺事件は、マネーロンダリングというよりも、個人が不正を隠蔽するためにお金の付け替えを繰り返した結果そうなったという状況でしょう。

    マネーロンダリングとは正確には、不正に取得した収益を計画的に隠匿する行為であって、無計画な不正隠しとはそもそも目的が違います。

    また、専門知識がなくても読めるということでしたが、やはり複雑で難解です。

    私のような素人にはお金の動きのどこからどこまでが不正行為なのかわからないため、単純にお金が移動することが悪のような印象を持ってしまいました。

    詳しく書かれていますが、そのためにかえってわかりやすさや面白さという点では今一つでした。

  • ●マネーロンダリングとは何ぞやと思い読んでみたが、マネーロンダリングに関わる事例が本書の中心で、マネーロンダリングの仕組み等はあまり理解できなかった。

  • タイトルは釣り。幻冬舎新書の入門シリーズは信用しないようにしよう。マネーロンダリングの事例をずらずらと並べただけ。システマチックでもドラマチックでもない。まぁ多少はとっかかりになったかな…

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著者プロフィール

作家。1959年生まれ。2002年国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない残酷過ぎる真実』(新潮新書)が45万部を超え、新書大賞2017に。『幸福の「資本」論』(ダイヤモンド社)など著書多数。

「2019年 『2億円と専業主婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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