マネーロンダリング入門: 国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬舎新書 た 1-1)
- 幻冬舎 (2006年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980099
感想・レビュー・書評
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かなり難しくてわしの知識では半分も理解できなかったけど、これからの時代ますます富裕層は富んでいってわしらは貧しくなっていくんだなと感じた。
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面白かった。入門として読みやすいボリューム。実際に起こった事件の裏でどうお金が動いたのかを簡単に解説してくれる。
筆者にとっては大したことなさそうな取引でも、世の中は「高度なマネロン事件」と呼んでる。実際は、そんなに難しくないでしょ?という感じの文体。 -
パナマ文書で脚光を浴びたタックスヘイブン。そのタックスヘイブンを利用して、犯罪で得た資金の秘匿や脱税を行うマネーロンダリングの仕組みを紹介。今では勢いを失いつつあるプライベイトバンキングですが、当時は巧みな方法でいかに簡単に口座開設して資金決済されていたのか分かりやすく解説されています。税の捕捉はいかにあるべきかを考えさせられます。
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オフショア企業の設立・管理および資産管理サービスの提供をしてきたモサック・フォンセカ法律事務所の機密情報が漏洩(ろうえい)した。ご存じ、パナマ文書である。WikiLeaksのデータ量が1.7GBであったのに対し、パナマ文書は2.6TBと伝えられる。およそ1500倍という桁外れの情報量だ。
http://sessendo.blogspot.jp/2016/05/blog-post_12.html -
[金は、低きに流れて]フィクションの世界にとどまらず、今やあらゆるニュースでその名前を聞くところとなった「マネーロンダリング」。複雑そうに見えるその仕組みや実際に行われた取引を、一般の人にもわかりやすく説明してくれる一冊です。著者は、金融情報小説『マネーロンダリング』で2002年にデビューを果たした橘玲。
「あ、なるほど」と思わせてくれる記述が随所に見られました。マネーロンダリングと聞くだけで、「複雑そうだなぁ...」と構えていまっていたのですが、読んでみて「あ、なんだそんなことだったの」と驚いてしまうことが多々ありました。ただ裏を返せば、そんな簡単なことで社会を震わすようなマネーロンダリングができてしまうことにも驚きを覚えたのですが......。
本書を通じて、金融やお金そのものが持つ匿名性や無国境性といった側面についていろいろと考えさせられました。橘氏が提示する金融の未来には、酸いも甘いも、良きも悪きもがごった煮になっているイメージが垣間見えたのですが、まさにそういった点こそが元々に金融やお金が持っている特徴なのかもしれません。実際に起きた事件の説明についてはまるで犯罪小説のようでしたので、単純に面白く読めるというのも本書の魅力の一つかと。
〜金融とは、その本質においてグローバルなものである。そこに無理矢理国境という線を引こうとしたところに、制度の綻びの原因がある。〜
お金は低きところに流れるということは本書から得られた一つの教訓かもしれない☆5つ -
「銀行とは概念にすぎない」
橘玲氏の本。マネーロンダリングの方法が書かれている。現在は多くができなくなっているが、考えればまだいろいろあるのだろう。資金洗浄を行い汚いお金をクリーンなお金に換える。そう考えると、普段流通しているお金はキレイなものとなる。であれば、お金が汚い、とい論調は間違っている。私がいま考えた詭弁だ。
本書の中で特に参考になったのが、コレスポンデント口座について、である。我々が銀行で外貨預金をするとき、その外貨はどこにあるのか。答えはアメリカだ。アメリカにある邦銀の口座で管理されている。だから基本的に現金化するのが難しい。海外送金を絡めたマネーロンダリングも、資金そのものが世界中を駆け巡っているように見える。しかし、実際はニューヨークにある銀行の口座間を移動しているにすぎない。驚きである。
最後の相続税の話も面白かった。富裕層は相続税が強化されても困らない。シンガポールに移住すればいいのだ。困るのは中級階級の人々。彼らは日本国籍を捨てる気概がないので搾取される。私もいずれは海外に移住したい。 -
始めの方はとっつきにくい事例でしたが、徐々に慣れていきました。生活に切ろうとしても切ることができないお金、お金についていろいろと考えることができる1冊でした。
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具体的だから実用的。