はやぶさ: 不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書 よ 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980150

感想・レビュー・書評

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  • ビギナー向けですが、用語の説明もありながらはやぶさの魅力を伝えてくれています。
    はやぶさの話はいろいろあるので他にも読んでみたいな。

  • かっこよすぎる。あまりにもかっこよすぎる。はやぶさが帰還する前に書かれた本ですが、はやぶさの物語を満喫するにはおそらく最高の一冊。そのままプロジェクトXの台本になりそうな熱い語り口、一読の価値ありです。

  • 最近はやぶさの期間でにわかに宇宙への興味が増えてきたが、日本においての宇宙技術の礎を築いた宇宙研の歴史とはやぶさの記録が書かれている。
    2006年に出版なので、その後のアクロバティックな運用については書かれていないが、2010年のカプセル帰還がほど予想と同じ通りなったのには驚いた。

  • 世にあまた出ている小惑星探査機はやぶさの成功物語の一つかなと思って読み始めたが、本書はちょっと趣が異なっていた。<br /><br />最終的には「はやぶさ」の物語に行き着くのだが、サブタイトルの「宇宙研の物語」に方に重きを置いている印象を受けた。<br /><br />はやぶさの目指した小惑星の名前にもなっている故糸川英夫教授によるペンシルロケットの開発から始まった日本の宇宙開発(宇宙探査)は、宇宙研という組織の下で、独特の発達を遂げてきたのだということがよく分かった。<br /><br />いつもはその結果でしか評価されない組織の内部事情が垣間見えて、とても興味深かった。<br /><br />科学を探究する者に必要な素質とは、一度や二度の失敗にもめげない胆力のようなので、私には無理だろうと思える。

  • ロケットの打ち上げや宇宙探査などの報道は失敗するとやたらと取り上げられる印象がある。
    そう思ってる私にとってこういう本がでることはうれしい、もちろん読み物としても感動できる。

  • はやぶさ帰還前の本なのではやぶさの成果等には触れられていない。
    完全版としてはやぶさの成果までまとめた本を出して欲しい…はやぶさ関連書籍ラッシュの頃にも出なかったし2019年になっても出てないからさすがにもう無理か。

  •  一躍有名になった「はやぶさ」。この本はそのブームより数年前に出版されました。このため、はやぶさの奇跡的な活躍の様子を期待すると、期待外れに終わるかもしれません。
     ここで描かれているのは、「はやぶさ」開発に携わった人間たちの物語。輝かしい業績の裏には、表面に出ない暗闘も含まれるのです。

     小惑星「イトカワ」にあなたの名前を届けよう。そんなキャンペーンにかつて応募した人間の一人としては、その配達者「はやぶさ」の活躍記録とあっては、読まないわけにはいきません。と思ったのですが、実際の内容は少し違うようです。
     本書の前半は、日本ロケット開発史が描かれており、その中で糸川英雄という人物が、どれほどの功績を果たしたのかということが賛美されています。そして、宇宙研というものがどれほどすばらしい研究機関であったか、ということも。その過程で、官庁間の綱引き、政治闘争があったということも。
     確かに、これはこれで面白い話ですし、読めて良かったとは思いますが、主題とは異なるのでは?とも思いました。研究機関同士の権力争いやら、研究の主導権争いの道具として、純粋に「はやぶさ」に興味を持った人を巻き込むような、こういうやり方はいかがなものかと思います。

  • [ 内容 ]
    世界88万人の夢を乗せて、我らが探査機「はやぶさ」は太陽系誕生の鍵を握る、小惑星イトカワへと旅立った。
    果たして表面の物質は採取できたのか。
    本当に地球に帰還できるのか。
    3億キロの彼方で繰り広げられた人類史上初の大冒険を伝える感動と興奮のサイエンス・ノンフィクション。
    独自のロケット、独自の探査計画で世界中の研究者を驚かせ続けている異能集団「宇宙研」の歴史を辿り、その独創性の秘密に迫る。

    [ 目次 ]
    プロローグ 挑戦
    第1部 大地の詩(逆転の糸川英夫 遺産から財産へ 栄光、落胆、そして試練)
    第2部 天空の詩(虹の彼方へ、星の世界へ 「はやぶさ」への道 旅のはじまり 遂に来た、イトカワ!)
    第3部 人間の詩(旅路の果てに)
    エピローグ 復活

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著者プロフィール

京都大学工学博士(数理工学専攻)。

「2021年 『はじめまして数学リメイク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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