レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2007年5月28日発売)


- 本 ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980396
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
時間を「消費」することから「投資」することへ考え方を転換すること。シンプルな原理原則を徹底追及して時間を短縮し、浮いた時間資産を再投資しながら自分を高めようというコンセプトの本。時間管理法も解説されている。
(メモ)
・あたりをつける。どこを効率化して、何に再投資するのか(重要)。
・時間短縮法・・・仕組化(再現性):チェックリストなど
・成果はスケジューリングで決まる
①俯瞰逆算スケジュール(3ヶ月~1ヶ月)ゴールから
②時間割(1ヶ月~1日)細かいスケジュール自己投資の時間はあらかじめ天引き
③タスクリスト(毎日)全てAランク。ToDoリストとは別 -
いかに最低限の時間で最大限の成果を生み出すか…
それを「レバレッジ」(てこの原理の意)という言葉で表現し、
実現するための時間の遣い方を説いたのが本書。
失ったお金は取り返せるが、時間は取り返せない。という言葉が印象的だった。
自分の人生において、目標を達成するために必要なことを見極める。
まず見極めることが大事。
Key Success Factor(=事業や業界においてカギとなる成功要因)を意識する。
必要なことを見極めたら、俯瞰逆算して日々のスケジュールに落とし込む。
締切日やゴールを設定し、逆算してタスクを振っていく。
時間投資の流れ
・無駄をなくすことで時間を生み出す
・繰り返し行うことは再現性のあるシステム化により時間短縮を実現
・そうして生み出した時間は運用して得た資産のようにどんどん増える
・その時間を再投資する
・天引き貯金のようにやりたいことの時間は先取りで確保する
真似するなら自分に似たタイプの人を(p.183)とあるが、そういう意味では私は著者とはタイプが違うと思う。
著者からすれば無駄ということも私にとっては豊かに生きる上で必要ということもありそうだと思うから。
ここまで徹底できない気もするし…。
だが、時間の遣い方を見直すうえでとても参考になった。
自分と違うタイプの人の考え方は自分では思いつけないことが多いので、本で知られるのは助かる。
他の本も何冊か読んでみたいなと思った。 -
テーマ:時間管理 (H21(2009).9.26~H21(2009).10.6)
一流の人の時間の使い方について知りたい。
① 『成功術 時間の戦略』 鎌田浩毅 文春新書
② 『1分間をムダにしない技術』 和田秀樹 PHP新書
③ 『レバレッジ時間術』 本田直之 幻冬舎新書
④ 『「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術』 松本幸夫 アスキー新書
時間が短く感じる。なぜだ、もちろん理由の一つとしては、自分の時間の使い方が下手だからだ。
私は本当に時間の作り方が下手だった。忙しいわけでもないのに気がつくと1日が終わってしまっていたり、何もしないでのんべんだらりと時を過ごしてしまっていた。
時間はいくらあっても足りない。あったらあったで無駄に浪費してしまう。なかったらないで渇望してしまって本当にストレスが溜まる。皮肉なもので、時間があるときは十分に時間を活かすことができない。
自分の意識の問題だ、時間の使い方についてはきちんと考えなければならないと気づきながらも具体的にどうしていいかわからなかった。
だが今回、4冊の時間術について書かれた新書を読み、ある程度時間管理術について考察することができ、自分の生活が一変したと思っている。確実に時間が長くなった。
時間の有効な使い方について、一つ一つの作業や動作を速く的確にすることで時間を節約し、時間を作り出すということなのかと思っていた。驚いたことにこの4冊の新書にはそのような言及は一つも出てこない。時間は節約によって生み出すものではないというのが4者共通のスタンスである。ではどうするのか。
各著者はどのように時間の使い方・管理方法について言及しているのか。
① 時間を「活きた時間」と「死んだ時間」とに二分し、「活きた時間」を多く持つようにする。
② 無駄な時間を徹底排除→時間の質を高める。
「時間にケチ」になれ→時間は作るもの(今の時間を何に使うか自覚する・意識する)
③ 時間は「投資」で増やす=初期段階でシステム構築に集中的に時間をかけて効率を上げる。
増やした時間は「再投資する」。時間の効率を常に考える。
④ タイムマネジメントにより今より使える時間を生み出してその時間に「何をするのか」を忘れないことが肝心。
時間泥棒をやっつける
と4者4様であるものの、各人、「時間の質」「時間密度」「スキマ時間」について言及しており、時間に対して非常に敏感であることは共通している。
では時間を有効に使う具体的な方法としてはどうするのか。
① 1 仕事の優先順位と時間とのかねあいを考える。
2 大局的にものを見て何に時間を割り振るかを決断する。
3 1日のうちの「創造的に頭が働く1時間」に頭を使う作業をする。これが終わったらさほど頭脳労働を要しないことをする。
4 活きた時間とは時の流れをはっきりと自覚できるようなクリエイティブな時間のことである。
② 1 時間の4分法(※)によりタイムレコーディングを行い、細かく分析し、それによって発見した無駄な時間を生産的な時間に転用する。
2 生活習慣をパターン化する。
3 前もって1分間でできることを決めておき、隙間時間に実行する。
※ 1生きるために必要な時間 2娯楽・リラックスの時間
3生産的な時間 4無駄な時間
③ 1 レバレッジスケジューリングによる時間管理
1カレンダーを使った俯瞰逆算スケジュール 2時間割 3タスクリスト
2 明確なゴール設定
3 インプットの時間をまず天引きし時間の密度を高める。
④ 1 スケジュール作成
(プライムタイムは自分予約する・ゆとりとブランクをあえて入れる
・全体展望とあわせる・自分予約と他人アポの区別)
2 TODOリスト・スケジュール・メモのリフィルを用意して手帳で管理する
3 時間泥棒撲滅対策
と、違いはあるものの、時間の密度や時間割(スケジューリング)については共通の主張である。
これを自分なりにまとめると、
1 大局的に見て、何に時間を割り振るべきかを判断する(時間の戦略)
やることの優先順位をつける
2 レバレッジスケジューリング&タイムマネジメント
・俯瞰逆算スケジュール(明確なゴール設定)
・時間割を作る
・タスクリスト・備忘リストの作成(この中でも優先順位をつける)
・インプット時間を天引き = プライムタイムに自分予約
・ゆとりとブランクをスケジューリングする
・各々の時間密度を高める
3 スキマ時間対策(時間泥棒対策)
30秒・1分・2分・3分・5分あったらできることを前もって決めておく
となる。
実際にこれを実践してみるとものすごく快適なことがわかった。特にレバレッジ時間術のうちの俯瞰逆算スケジュールと時間割・タスクリストのおかげで、次にすることを考える時間を無駄にしなくて済む。スキマ時間対策のおかげで1分間をムダにできなくなった。時間に敏感になり、自分の持つ時間が増えたような気がするのだ。時間の戦略は大きい問題なので当面模索中だが、これも自分が将来どうなりたいかを考えれば自ずと見えてくるだろう。
時間は各人均等に割り当てられている。1日24時間は変わるわけではなく、各人平等である。②では時間を作る方法として次のように述べている。
『だから時間を作る方法としては、無駄な時間をなくすことのほかに、「時間の質」を意識することが重要になってくる。使っている時間の質が高まってくると、その時間内で「できることの量」が増え、感覚として時間が延びた気がしてくるものだ。時間の質を高めて、生産的な仕事や楽しい活動の密度も高めることも、「時間をつくる」ことにつながっていく。(p64)』
自分の意識を高め、時間を何のためにどう活かしていくかが重要だ。あるいは、短い細切れの時間をどう使うかでも差が出てくる。
『「この時間から何を学ぶか」ということをつねに意識することは、時間を有効に生かすことにつながっているのである。(②p71)』
『待ち時間といえども、生産的な時間に変えられるのだから、約束の時間に遅れていくよりも、十分でも二十分でも、あるいは一時間でも早めに行った方が得である。(中略)世の中には、コピーの待ち時間に論文を読んで知識を増やしている人もいるのだ。②(p163)』
『無駄な時間を有益な時間に転用するためには、準備をしておくことが必要だ。ムダな時間・スキマ時間を有益に転用するために
・1分あったら○○をする・5分あったら○○をする・10分あったら○○をする・一時間あったら○○をする、と決めてそれぞれについての用意をしておくことである。(②p164)』
また、一日の中で頭がもっとも働く時間(プライムタイム)をみすみす逃してはならない。
『一日の中で本当にクリエイティブに頭が働く時間は、一時間までである。(中略)この一時間をどこで確保し、何をするか?だらだら過ごしていては、その一時間は決してやってこない。そのために、「活きた時間」を増やすことを心がけ、普段から時間に対する鋭い感覚を持つようにするのだ。(①p173)』
『1日のうちで本当に集中して「あなただけ」の大切な仕事やライフワークに費やせるのはおそらく2・3時間でしょう。(④p65)』
一日は本当に短いのだ。実は24時間のうち1時間しか頭は本気で働かない。そして実際に自分のために使える時間は1日のうち2~3時間しかない。したがって、いかにして自分のための時間枠の中で、頭がクリエイティブに働く時間を確保するかが重要な課題である。
その方法について、③では「時間の天引き」、④では「プライムタイム優先・自分予約優先」を念頭に置いてスケジュールを組むことが必要だ、と説いている。
とはいえ、スケジューリングには一定のバランス感覚が必要である。各者はこのバランス感覚について次のように述べている。
『人生はオン(仕事)とオフ(遊び)からなる。活きた時間にも、オンとオフの両方がある。その双方に、それぞれ重要な意味があるのだ。仕事や勉強ばかりしていたのでは、活きた時間にはならない。といって、遊びにばかりうつつを抜かしてばかりもいられない。充実したオフの時間とは何かを知っておくこと。これは、人生のオンを充実させるために、とても大切である。(①p192)』
『乗っているときには、そのまま仕事を続け、乗らないときには、休む。それが時間をうまく使うコツである。(②p146)』
『限られた時間で大きな成果を上げようとするなら、頭を常にクリアな状態に維持しなければなりません。休み時間の確保も、重要な「時間投資」なのです。(③p128)』
オンの効率化のためにオフがある。オフも有効に使われなければならない。
仕事や勉強だけに時間を割くのは正しいことではない。やはりオンとオフは車の両輪である。オンがあるからオフが活き、オフがあるからオンが活きるのである。どちらかに偏って時間をかければいいというものではない。
時間は浪費するものではない。時間の使い方については大局的な視点から戦略を立て、システムの構築に時間を投資し、時間割により管理し有効に活用するものである。ただ時間を長くかければいいというものではなく単位時間あたりの生産量・すなわち時間密度を高めなければいけない。たとえ30秒の細切れの時間であっても見逃さずに捕まえ、無駄に過ごすことがあってはならない。
そう気づかされてから自分の時間・1日は確実に長くなった。わずかな「間」も見逃さないように時間に対する感覚を研ぎ澄ますようになった。
時間と金はともに人生にとって必要不可欠なものであるが、両者には決定的な違いがある。
時間は金と違って貯めることができない。「今」はすぐに過ぎ去り「過去」になる。「今」の時間を「未来」に回したり、「過去」の空白の時間を「今」借用することはできないのだ。だからこそいかに時間を捕まえるかが大事である。そして、捕まえた時間は将来の成功のために戦略立てて使われねばならない。
時間は1分でも無駄にされてはならない。1分の積み重ね、隙間時間の活用の積み重ねで実にいろんなことができるのだ。
さらに、②では時間のムダ遣いの原因となる完璧主義について言及している。
『完璧主義の人は、時間をムダ遣いすることが多くなる。仕事を完璧にこなすことは悪いことではないが、「完璧主義は、時間のコストパフォーマンスを限りなく落とす」ということも知っておいた方がいい。(p154)』
時間術を身につけたが、他者との関わりも重要だ。プライベートとエゴ対パブリック。気を付けよう。
他者といる時間は基本的にはコミュニケーションの時間であるが時間泥棒にならないように気を付けよう。人との時間はインプットと割り切って話をする。
以下の新書も参考になります。
⑤ 『人生の質を高める時間術』野村正樹 NHK生活人新書 -
すごくわかり易く「仕組み作り」を教えてくれる本。どうやって仕事の段取りを考えるか、スケジュールを作っていくか、工夫することで時間資産を増やす。
では、どうやって「仕組み化」するか。それは、再現性を持たせること。つまりたまたまその日だけではなく、いつもその状態にするということ。その際、属人化せず、組織で再現性を持たせることが大事。個人の資質に負うのではなく、チームで効率性を高める!来年度、それに取り組むために、2月3月はそのことを詰めて考えてみよう。
「アクティブ・スケジュール」とは、俯瞰し、ゴールから逆算する能動的なスケジューリングのこと。まずは明確にゴールを設定する。その上で、目標達成のためにやらなければならないことを何段階かのステップに割り振る(スモールステップ) 。そして、事前に何をやるべきかチェックリストを作り、それを見ながら仕事を進める。チェックリストさえあれば、担当者が変わった場合の引継ぎも簡単チェックリストを作るとは、それを「仕組み化」し、再現性を持たせることなのである。
時間家計簿でダラダラ時間をチェックする。時間は「インプット・アウトプット・生活・プライベート」の4つのカテゴリーに分類して記録する。使途不明時間がはっきりしたら、自分が厚みを持たせたい時間にフォーカスし、時間割を作る。
まとめると、この本で学んだ事は、組織全体で時間資産を増やすための工夫とやり方である。具体的な方策としては、①ゴール設定、②やらなければならないことを書き出す、③スモールステップに分解、④日付入りチェックリストを作る(終わった後のフォローまで含めたリスト作る)、⑤できたかどうかチェックする、(ここからは私の付け加えだが⑥フィードバックし、よりよいチェックリストに変える) -
レバレッジ時間術
日々忙しい、時間がいくらあっても、足りないという人におすすめの本。時間への概念が変わる。
時間は消費するものではなく、投資して時間を増やす。
時間の考えを消費から投資への転換することがおもしろい。
だらだらするのもいいが、その投資では、自分の時間は増えない。浮いた時間をどこな再投資するか。
成果を出さなけば給料がもらえない、
そんな時代はもうそこに来てる。教師の仕事の成果って見えにくい。だから自分で成果をイメージすることが大切。
レバレッジとはいかに少ない時間、労力で大きな成果を出す自分の日々の仕事を洗い出し何にどれだけ時間をかけているか、もっと効率化できないかを考えることが大切、ルーティン化する。
自分の仕事の進め方やライフスタイルを 、常に時間投資の観点から見直すことが重要。こうして時間家計簿から時間割をつくる作業は 、一年に一度ぐらいのペ ースで試してみるといい。仕事としてやるべきこと 、必要な自己投資 、プライベ ートでやってみたいことなどは 、時間がたつと変わってくるはず。一年に一度はそれらを棚卸しして 、そのときどきの自分のゴ ールに向けた時間割をつくるのがいいと思う。
逆に時間に区切りをつければ 、人はその中でできることを真剣に取捨選択して考える。「限られた時間の中で 、いかに成果を上げるか 」 「どう工夫すれば速く終わらせられるか 」を常に考えて仕事をすることは 、その後の人生で時間資産を築いていくための 、格好のトレ ーニングになる。
朝 、一 ~二時間早く起きることは 、人生を変えると言ってもけっしておおげさではないほど 、大きな資産を生んでくれる 「時間投資 」。
名言
夜はどうでもいいから朝は早く起きる
忙しいは心をなくす
最大のTodo
俯瞰型逆算スケジュールを実行。
休日に 「しないこと 」を決める。決めることで
一週間にメリハリがつき 、よいリフレッシュを味わう -
著者は少ない時間で成果を伸ばしてきた自身の生き方に自信があり、そのノウハウを記載している。勉強になったのは以下の点
①成長に必要な時間はスケジュールからあらかじめ天引きしておき、必ず実行できるよう確保する
②会社の愚痴の言い合いになりそうな飲み会から得るものはない
③日光を浴びて体内時計を整える
④ビフォア9の使い方で人生が変わる
⑤暗記作業は寝る前がベスト -
・ 問題なのは、「忙しい」=「これ以上は何もできない」と思い込んでしまうことです。効率化する努力を放棄して、勝手に自分の限界を引き下げてしまう訳です。
・ ルーチン部分を仕組み化し、かかる時間を極力カットすることが時間投資の第一歩になります。その上で得られた時間をわずかでも成果が上がりそうなところに再投資していけばいいのです。
・ アクティブスケジュールに必要なのは明確なゴール設定です。その上で目標達成のためにやらなければならないことを何段階かのステップに割り振り、ほかの予定とのバランスをとりながらスケジュールに落とし込んでいきます。
・ 時間の使い方を大きく四つのカテゴリーに分類します。一つ目は自己投資である「インプット」の時間。二つ目は仕事をしている「アウトプット」野路間、三つ目は食事や風呂や睡眠などの「生活」野路間。四つ目は自由に使う「プライベート」野路間です。
・ 「タスクリスト」があくまで成果を出すための吹かん逆算リストであるのに対して、「ToDoリスト」は目先の仕事をこなすことに主眼をおいた、順行の積み上げ型リスト
・ 大事なのはうっかり忘れない仕組みを作ることなのです。
・ Doing More with Less
・ 成功している経営者を見ても、意思決定は非常に早く、行動はじっくり段取りをくんでから、という人が多いように思います。なかには「とにかく動く」というタイプの人もいますが、段取りなしに始めるとは、後になって一からやり直すリスクを負うということです。
・ 自分の行動によってしか、自分の時間を守ることはできないのです。 -
・朝1太陽の光を浴びる
・常に重要な情報をインプットし、いつでも即断できる自分を維持するのが経営者。意思決定こそが経営者の唯一の仕事
・ジム、ランチ、飛行機も皆と時間をずらして混雑の待ち時間を避け
・週90時間働く管理職がいたらとんでもない。金曜はパーティーへ土日はスキーに行く。何に時間がかかってるのか20個書き出せ!そのうち10個は意味がないはずだ。
・ブラインドタッチ集中トレーニング
・会社に居なくても高い成果を上げていれば良い
・それぞれの資格を取らせて成長をさせて自分も一緒に取る
(ワインバーならワイン)
(焼酎なら利き酒)etc.
著者プロフィール
本田直之の作品





